サイバーエージェントメディア事業では、2016年夏からこれまで以上にエンジニアのキャリア採用を強化してきました。その結果、たくさんの優秀なエンジニアがジョインし、日々各サービスで活躍しています。
Developers Blogでは、2017年に入社し、現在「AbemaTV」で開発に励む久保田、松村、鈴木の3名にインタビュー。入社のきっかけや開発環境としてのサイバーエージェントについての思いを語ってもらいました。
松村 勇輝 AbemaTV Androidエンジニア。 メーカー系Androidアプリ/フレームワークの開発やキャリア系アプリのプロダクトオーナーを経て、2017年1月サイバーエージェント中途入社。
鈴木 俊裕 AbemaTV iOSエンジニア。 SIerでiOS/tvOSアプリやDRMモジュールの開発を担当した後、2017年3月サイバーエージェント中途入社。
久保田 翔太 AbemaTV フロントエンドエンジニア。 SIerやWeb制作会社、ソーシャルゲーム会社でのフロントエンド開発を担当した後、2017年4月サイバーエージェント中途入社。
入社の決め手は有名なエンジニアが現場に多くいたこと
ーーご自身のこれまでの経歴と現在の担当を教えてください
久保田:SIerを経て、マークアップエンジニアやフロントエンドエンジニアの肩書きでWeb制作会社やソーシャルゲーム会社に所属していました。
「AbemaTV」でもフロントエンドエンジニアとして、ビデオ機能の改善や新機能の追加を行なっています。具体的には、ビデオトップページの上部に短時間の動画を連続で流す自動再生枠の実装や視聴履歴の実装などを担当しました。
鈴木:1社目は中規模のSIerで、大学向けパッケージの開発とそのLinuxサーバーの保守運用を行なっていました。この頃はJavaとExcelを書いていましたね。その次がもう少し小規模のSIerで、ここで初めてiOSアプリ開発を担当。tvOSアプリの新規開発を受注してSwiftを書いたりしながら、DRMエージェントのSDK開発にも携わっていました。
AbemaTVでははiOS/tvOSアプリ両方の開発に携わっていて、最近だとtvOSアプリの検索画面を実装してリリースしました。現在は今後リリースされる大型新機能の開発に携わっています。
松村:私も前職はSIerで、5年ほどメーカーでAndroid端末の開発に携わりAndroidフレームワークのカスタマイズやシステムアプリを開発していました。その後はキャリアのプリインアプリの開発にプロダクトオーナーとして関わりました。
現在「AbemaTV」では、Androidのアプリ開発で新機能の開発を行なっています。
ーーどんなきっかけでサイバーエージェントに入社したのでしょうか?
鈴木:転職サービスで声をかけてもらったことがきっかけでした。正直サイバーエージェントが転職の際候補にあったわけではなかったんです。SIerで働いていたこともあって、自分たちでサービスを開発している環境が想像がつかなくて、その分不安もあったのですが初めて会ったエンジニアがいい人たちで。お互いにすぐに「(このまま採用フローを進めて)問題ないですね」といった形になりました(笑)
入社の決め手は、やはり一緒に働く仲間ですね。前職でも十分に学べる環境だったので満足していましたが、iOSをメインでやっていく上では有名なエンジニアが多くいるサイバーエージェントで働きたいなと感じました。
松村:私の場合はWantedlyでスカウトをもらいました。声をかけてもらったのが2016年9月で、ちょうど「AbemaTV」が世間的にも盛り上がりを見せはじめていたところでした。
前の会社には長く在籍していて後半はプロダクトオーナーを担当していたので、そろそろ開発に戻りたいなと思っていたところだったんです。あと、SIerではなく内製でサービス開発を行う会社が良いなと思っていました。ちょうどそんなことを考えていた際にスカウトをもらって、希望する環境にも合っていたのでお話を伺った結果入社を決めました。
入社の決め手はいくつかあって、一つは対外的な発信が活発だったり、スターをたくさん集めている凄腕エンジニアが現場にたくさんいることです。また、開発現場にお邪魔したときに「AbemaTV」のエンジニアと色々と話してみて、開発力が間違いなさそうだというのも強く感じました。エンジニアにきちんと裁量権があるというのも聞いていましたが、GitHubスターインセンティブ制度のように開発者に寄り添った社内の仕組みがしっかりしている点も魅力的でしたね。
久保田:私は転職サービス経由で元々知り合いだったサイバーエージェントのフロントエンドエンジニアから連絡をもらいました。
前職では開発の方向性が示されないまま開発していると感じていて、悶々としていました。そんな矢先に連絡をもらったんです。話を聞いてみてサイバーエージェントでなら明確に目的を持って開発ができると感じましたし、グループ全体で領域が多岐にわたるので、もしメディアサービスが合わなかったとしても広告事業やゲーム事業、研究開発組織、教育系サービスなど他の分野にも挑戦できるなと。ここでなら一つの会社に腰を据えて開発できるのではと思い、入社を決めました。
より良いサービスにするために、皆がベストを尽くしている環境
ーー入社前、サイバーエージェントにはどんなイメージを持っていましたか?
松村:Wantedlyで声をかけてもらってから会社のことを色々と調べてみました。働いているエンジニアのインタビューや彼らが個人的にやっているブログを見たり。会社名で検索していくと、「キラキラ」的な用語がひっかかりましたが、働いているエンジニアのGitHubを見る限り、ちゃんと働いているんだなと思いました(笑)Google Developers Expertsに選ばれているエンジニアもいますしね。
入社後に感じたのは、自分たちでゼロからサービスを作っていることもあり、サービスのことを一心に考えている人が多いこと。モチベーションの高い人がすごく多くて驚きました。
久保田:私も入社前は「キラキラ」している印象を持ってましたが、技術職に関してはそうではなく、どの職種も技術的にしっかりしていると思っていました。
提供しているサービスの中では「AbemaTV」はたまに見ていて、興味のある番組が結構あって良いなと思っていました。その他にはグループ会社のCygamesのゲームでよく遊んでいたので、その印象が強かったかもしれません。
入社後に感じたのは、特に「AbemaTV」のメンバーにその傾向が強いのかもしれませんが、より良いサービスにするために皆がベストを尽くして、粛々とやるべきことを成し遂げているという点です。日々の開発においても、ここイケてないなと思うところがあれば、ぱぱっと改善したりと行動が早いですね。
サービスの改善だけではなく、開発フローなど内向きの改善にもしっかり取り組んでいるのは良いところだなと思います。
鈴木:最初お話を聞いたときに印象的だったのがリモートワークOKで、面倒な申請手続きなどもないということでした。リモートワーク以外にも、自由な開発環境で割とのびのびとやっているということだったので、そんなに自由で大丈夫なのかなと思ったほどでした(笑)
でも入社して分かったのは、みんなそれぞれ自分のやるべきことがわかっているし、しっかり責任感を持っているからこそ、この自由な開発環境が実現できているのだということ。通常10-19時の就業時間なのですが、現在私は子育ての都合上7-16時勤務にさせてもらっています。「AbemaTV」メンバーはみんな節度を持って開発できているので、フルリモートでも大丈夫なんじゃないかと思うくらいですね。
未経験の領域でも、手を挙げれば挑戦できる
ーー開発環境として良いなと思うところ、また逆に改善した方が良い点もあれば教えてください
松村:環境でいうとリモートワークや「精神とテクの部屋」、「CREATIVE Lounge」などその日の気分に応じて自分のデスク以外にオフィスが選べるのは良いなと思います。あとは、たとえば最近ミーティングが多いなと思えば、すぐにディレクター陣も巻き込んでKPTで改善したり、Slackで気軽に話し合える環境なのも嬉しいです。
今後改善できたらなと思う点を挙げるとすると、職種関係なくみんなでサービスを作りあげていこうという活発な環境である分、やりたいことがあれこれ出てきて優先度が曖昧になってしまうことがたまにありますね。あとは今の時期空調が寒くてつらいときが…(笑)
久保田:ハード面では、支給されるPCや周辺機器などを自分の希望通りにすぐ用意してくれるのが嬉しいです。キーボードを英語配列にしたいとか、メモリは16GBほしいとか、CPUを盛りたいとかそういう要望も聞いてくれます。その他にも飲み物は無料だし、軽食もそこそこ安く買えるので、開発に集中したいときは助かります。デスクも広いし、椅子もオカムラのコンテッサなので良いですね。
鈴木:椅子のメーカーまで詳しいですね(笑)
久保田:ソフト面でいうと、フロントエンド以外もできるのは楽しいですね。デプロイの手順で手動だった部分を自動化させるためにDockerfileやKubernetesの設定を初めて書きました。そうやって今までやったことのない領域でも「AbemaTV」には手を挙げれば挑戦できる環境があると思います。
その他にも開局から約1年半で技術的負債がたまってきている部分も、リソースをとって少しずつ返済しています。新機能優先で、技術的負債の返済は余った時間でという開発環境も多いと思うので、ここは嬉しいポイントです。AndroidチームもKotlin化を進めているみたいですね。
改善したいところとしては、参加しているミーティングで自分に必要なさそうな内容であれば、気軽に退出しても良いみたいな文化があればさらに良いと思います。とはいえ「AbemaTV」開発チームはミーティングが最小限なのでそこまで困っているわけではないです。
鈴木:開発環境が若いエネルギーに溢れているのは良いなと思っています。新卒は特に元気でこちらもパワーをもらっています。「サポリスト」(より良い開発環境をサポートするための周辺機器等の経費を補助する制度。リストの中から選ぶことが可能。)もすごく良いなと思います。それでディスプレイを買ってもらいましたが、予想以上に納品されるまでのスピードが早かったですね。
ここ最近思っていたのは、松村も言っていましたが空調がすごく寒くて、風除けがサポリストにあればな、と(笑)あとはサイバーエージェントには、オフィスの最寄駅から各線2駅圏内に住んでいる正社員に対して月3万円、5年以上勤続している正社員に対してはどこに住んでいても月5万円の家賃補助が支給されるのですが、5年以内でも2駅の制限をなくしてもらえたら嬉しいなと思います。特に入社時点で子供がいるキャリア採用の社員の場合は、渋谷の近くに住むとは限らないので。
ーーどんな方であればサイバーエージェントでエンジニアとして活躍できると考えていますか?
久保田:自分の責務を意識することとサービスをより良くしていく気持ち、また学び続ける意欲のある人が活躍できると思います。
松村:「最高のサービスを作りたい!」というモチベーションと技術力があれば、社内にはチャンスはいくらでもあるので活躍できるのではないでしょうか。
鈴木:責任を持って仕事ができる人であれば、誰でも活躍できるフィールドが揃っていると思います。
ーーさいごに、今後取り組んでいきたいことがあれば教えてください
鈴木:動画関連の技術について引き続きもっとキャッチアップしていきたいです。新規サービスにもいずれチャレンジできればと思っています。
松村:Androidをずっとやってきて、サイバーエージェントにもAndroidエンジニアとして入ったので、今後もAndroid開発にコミットしていきたいと考えています。Android Oreoも発表されたのでOS新機能対応もどんどんやっていきたいですね。あとは、一般のユーザはもちろん、同じ技術者にも刺さるようなサービス・機能を作っていければと思います。
久保田:サービス的な展望で言うと、「AbemaTV」の表示速度改善やUIをより一貫させることも引き続き進めていきたいですし、コード的にも整理しきれていない部分があるので力を入れていければと思っています。今後はアクセシビリティにも気を配ったサービスにしていきたいです。
自分自身のキャリアとしては、現在はフロントエンド中心にやっていますが、他にもネイティブアプリを作りたいですし、サーバーサイド側も取り組んでいきたいです。さまざまな技術領域の視点を持つことで、より良いコードを書きたいです。
サイバーエージェント、AbemaTVではエンジニアのキャリア採用を強化しています!