こんにちは。
メディア広告部門(MDH) ADテクノロジー局のサーバサイドエンジニアの阿部です。
今回は、先月末に開催したMDHの外部向け勉強会「オレシカナイトvol.3」の様子をお伝えしたいと思います。
発表は以下のとおりです。
- Ameba広告の配信制御アーキテクチャを刷新した話
- ストリーム処理エンジン「Zero」の開発と運用
- CTRオンライン予測システムのアーキテクチャ
オレシカナイトとは
「俺(オレ)達の屍(シカ)を越えて行けナイト」の略。
MDHのエンジニアが新規技術に挑戦するにあたって踏んできた地雷と、そうして得た知見を共有する会です。
今回は“Ameba広告システムの裏側見せます”と銘打ち、MDH以外に秋葉原ラボからも発表者を招いています。
1. Ameba広告の配信制御アーキテクチャを刷新した話
はじめに、Ameba Infeed開発責任者の駒原がAmeba Infeedの配信制御アーキテクチャについて発表しました。
初期のアーキテクチャとその問題点。
刷新にあたっての要件・性能の目標、ぶつかった問題とその対策についての知見などが発表されました。
スライドにはないところのお話ですが、終了後に駒原への質問内容で個人的に興味深かったのがAmazon SQSのキュー選択に関する質問でした。
Ameba InfeedではAmazon SQSの標準キーを採用していて、理由は、キューの順序の入れ替わりや重複は多少であれば許容でき、それよりもスループットを重視するユースケースであったためとのことです。
標準キーの特徴はFIFOタイプのキューに対してスループットが高いことで、利用シーンに合わせた選択をすべきとのことでした。
2. ストリーム処理エンジン「Zero」の開発と運用
秋葉原ラボの佐藤からはストリーム処理エンジンの開発と運用について発表がありました。
秋葉原ラボはサイバーエージェントのメディアを横断した研究開発組織で、
所属エンジニア・データサイエンティストが基盤技術の開発や全社的なデータ処理・分析などを行っています。
今回紹介された「Zero」はリアルタイム解析の基盤技術で、Ameba Infeedでは配信ログ集計処理などに用いられています。
汎用的な設計を目指していて多様なデータストアへの対応のほか、SQLライクなDSLでJSONのリアルタイム処理なども盛り込まれているとのことでした。
メディアを横断しての基盤技術ゆえの多様な要件に対応する設計と苦労についての話が個人的にとても参考になりました。
3. CTRオンライン予測システムのアーキテクチャ
最後にMDHエンジニアの林がCTRオンライン予測システムのアーキテクチャについて発表しました。
Ameba Infeedでは配信広告の選定に、機械学習によるCTR予測を利用していて、
予測モデルをリアルタイム更新するアーキテクチャの紹介を行なっています。
その他にも目標CPAに対してCPCを自動調整して配信を行う機能、
CTR予測を応用したCVR予測モデルについての紹介がありました。
以上が、今回のオレシカナイトのレポートになります。
次回の開催も決定しましたので、ぜひご参加ください。
オレシカナイトVol.4
「アドテクビアバッシュ<大会 ~ちょっと早いオレシカ忘年会~」
2017年11月22日(水)19:30~ (19:10受付開始)開催します!
以下URLからエントリーください。
https://cyberagent.connpass.com/event/64176/
皆さまのご参加を心よりお待ちしております!
Profile:
株式会社サイバーエージェント
メディア広告部門(MDH) ADテクノロジー局
サーバサイドエンジニア
阿部和真
▼メディア広告部門(MDH)
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