はじめまして、FRESH!でAndroidアプリの開発を行っている荒谷(@_a_akira)と申します。
今回は弊社のGithubスターインセンティブの制度を使って、
毎年ロンドンで行われているDroidcon London 2016へ行ってきたのでレポートをしたいと思います。

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Droidconとは?

Droidcon自体は世界各国で開催されていて、今回行ったロンドンだけでなくサンフランシスコやニューヨーク、インド、ドバイ等さまざまな国で開催されています。

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今回、数あるDroidconの中でUKを選択した理由は第一に英語であることです。

前述の通り世界各国で開催されているので現地語で行われるセッションも多く理解が出来ないと意味が無いためです。また、Chris Banes(@chrisbanes)やNick Butcher(@crafty)等の著名なAndroidエンジニアが数多くGoogle UKに在籍していて彼らのセッションが行われるためです。

日程

カンファレンス自体は2日間フルで開催され、セッションは全部で約45ぐらいありました。
さらにLTだったりBarCamp Talkと呼ばれる会場の人が聞きたい内容をその場で投票して決めて話すセッションもありました。
今回のDroidconの参加者数はおよそ500人程度の規模感でした。
オランダから来ている人もいて、結構イギリス国外からも参加者が多い印象を受けました。
ちなみに日本人はおそらく僕達だけでした。

会場

London中心地にほど近い所にあるBusiness design centerという所で行われました。
大きめの建物で同日に他のホールでは展示会のようなものも開催されていました。
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各部屋にはロンドンにある観光名所の名前が付いていて、200名程が収容出来るホールが1つと50-100名程が収容出来る部屋が4つあります。
面白いのが各セッションの部屋は事前には決まっていなくて、このように当日の朝に観客がどのセッションを見るのかを投票して人気順に部屋が決まるところです。

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セッションの会場以外にも軽食や珈琲が常時置いてある部屋があり、協賛企業がブースを出していました。
TwitterやFacebook、Amazon、Booking.comのような有名IT企業の他にも日頃 個人的にお世話になっているIG証券やBloombergのような分野の企業も多く参加していました。

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Wii Uを置いているブースもあって、みんなイベントを楽しんでいる雰囲気を感じます。

Day1

朝の8:00から既に行列が出来ていて、名前の順に登録を終えるとTシャツやお土産類が配られました。
Droidcon NYではグッズ販売という形がとられていたみたいなので、この辺は主催者の意向によるみたいです。
Day1のKeynoteはGoogleのチーフゲームデザイナーのNoah Falstein(@nfalstein)がVRやARの話に絡めてDayDreamの紹介をしてました、UKでも発売が近く店頭には置いてありました。
僕はConstraint LayoutのセッションやRx、設計系のセッションを見ました。
上記のセッションはやはり人気で、この辺の領域はやっぱりどの国でも興味を持つものが共通なんだなぁと感じます。
夜にはAfter Partyとしてスポンサー企業のオフィス?でパーティーが開催されました。
会場からは距離があるので、2階建てのロンドンバスで連れて行ってくれてロンドン感を味わえました(^o^)

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オフィスには、どこの国にも共通なのかイケてるIT企業のオフィスには必須の卓球台であったりピンボールのゲームや昔懐かしいパックマン、レースゲームのアーケードが多く設置してあり、参加者のみんなが交流しながら楽しんでいました。
何か交流の接点があると、他の参加者とも打ち解けやすくて良いなと感じました。
ただ、僕はこの時ハバネロ入りのピザを食べて終始苦しんでいたので痛い思い出しかありませんw
あのハバネロを何事も無かったように食している外人はおかしいと思いますw (間違いなく人生で一番辛い物を食べました)

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Day2

2日目も朝8:00に開場します。
この日は8:00から来る人は少なかったのですが、僕は朝ごはんを食べたかったので早朝から参加しました。
朝ごはんと言ってもパンとフルーツなのですが、ヨーロッパのクロワッサンが大好きでとても美味しかったです。
朝ごはんだけでなく両日共にお昼ごはんも支給されました。
ベジタリアン用のご飯もちゃんと用意してあって、ホスピタリティの高さを感じます。宗教がある海外では当たり前なんでしょうか?

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2日目のKeyNoteは前日の終わりにも話していたChet Haase(@chethaase)によるAndroid ヌガーッ (N)の新機能でした。
意外に細かいところまで新機能を調べなかったりするので、知らないことが結構あって面白かったです。あとChetのトーク力が高く、前日のセッションもこのセッションも会場の爆笑を誘ってました。
この日は前述のNick ButcherとAndroidエンジニアなら誰もが知っているJake Wharton(@JakeWharton)【神】のセッションがあり、最後の2つのセッションが並んでいたので1つ前のセッションから戦略的に席をとって話を聞きました。
Jakeの人気は本当に高く、セッション開始前にはJakeとの記念撮影会が始まり、隣にいた参加者はJakeと写真を撮った後、興奮してTwitterのアイコンボタンが中々押せないレベルで手が震えていて芸能人のような扱いでしたw

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Pick Up

今回参加した中で面白かったセッションをpick upしたいと思います

  • Radical RecyclerView

RecyclerViewのViewTypeの実装方法は誰しもが悩むと思うのですが、彼女が作ったlibraryの紹介やnotifyDataSetChanged()の呼び方の解説など実践的な内容で勉強になりました。DiffUtilの存在は初めて知りました。

  • A New View: Layout Editor + ConstraintLayout

僕は日本で発売された初めてのAndroid端末HTC-03Aの頃からAndroidの開発を続けているのですが、時代は変わりましたね。

Android Studio2.2から導入されたConstraintLayoutについて解説をしてくれています。長く開発を続けているのでLayoutを見るだけでxmlのタグが脳内プレビュー出来る能力が身についているのですが、ConstraintLayoutを使うとネストを少なく出来るので、これからはこっちを使う方が良いのかもしれません。

 

  • Making fully Reactive apps using advanced RxJava

RxLoverなPacoがRxの実践的な使い方について解説しています。Rxいいですよね。

FRESHもRx + Kotlinで開発しているので良さが分かります。このスライドの後半もKotlinを使って解説しています。

 

感想

大学時代に参加した学会以外で海外カンファレンスは初めて参加しましたが、主催者側がアットホームな雰囲気を作ろうとしているのが伝わってとても良いカンファレンスであったと思います。
海外の技術者も解決したい問題は同じなんだなぁと感じられたのは発見でした!
生Jake神をお目見え出来たり、会場で会った人と夜ご飯に行って交流することも出来て最高でした!

このような機会を与えて頂けて感謝しております!

当日のセッションはSkills Matterのサイトで見ることが出来ます。(要登録)

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2015年サイバーエージェント新卒入社、FRESH LIVE立ち上げ期からAndroidを担当していたが、最近はサーバサイドでKubernetes等に触れている。 趣味は軟式テニス、旅行、写真、ドローン