8月29日(木)〜31日(土)にかけて開催される「builderscon tokyo 2019」にて、サイバーエージェントの新卒エンジニア中西(@whywaita)が登壇します。
今日は発表内容とあわせて、入社してからこれまでの感想について、本人に話を聞いてみました。
-自己紹介と業務内容について教えてください
2019年4月にサイバーエージェントに新卒として入社し、現在は技術本部のプライベートクラウドグループに所属している中西建登です。
技術本部という部署は、サイバーエージェントのメディア事業における横軸横断組織です。その中で私はプライベートクラウド 開発担当として、OpenStackとKubernetesを使い、社内のクラウド基盤を開発運用しています。
-配属から約3~4ヵ月が経ちますが、いかがですか?
私にとって、この3〜4ヵ月の最も大きな収穫は「技術にも取捨選択が必要である」ということを実体験を通して学べたことだと感じています。
というのは、配属直後のタイミングで、ある1つのコンポーネントのバグ修正を任されました。当時の自分は、スムーズな動作を追求しており、ソースコードを読みながら試行錯誤を続けていました。その結果想定より時間がかかってしまっていました。結果としてソースコードには大きく手を加えず、API自体の叩き方を工夫することで一旦バグの修正としました。先輩社員から色んなアドバイスをもらう中で、シーンによっては、対症療法的な場面も必要。ということに気が付きました。
もちろん、課題に対して100%の解決方法を導き出せることがベストですが、1ヶ月で100%、3日で80%の精度、どちらを選択するか、状況に応じて判断することも有りだと知りました。
その後の取り組みとしては、当該のバグの原因を突き止め現在は根本的な解決に至っています。
またこの数ヶ月で、大きなプロダクトにおけるコードを読み解く力が積み上がった実感があります。構造への理解が深まったというのでしょうか。近年のインフラ基盤においては大きいアプリケーションを用いて構築することが増えていますが、そこから自分たちに必要な機能やものがなんなのかを判断して導入することに、感覚値が掴めてきた気がします。
-「builderscon tokyo 2019」に登壇するきっかけを教えてください。
サイバーエジェントのインフラエンジニアの取り組みを、もっと対外的に知ってもらいたい気持ちから、CFPに応募して、採択されたことがきっかけです。
あとは私自身、技術を軸に社内外問わず多くの人と関わりたい気持ちは強いのですが、カンファレンスのような場で自ら話しかけることが得意ではない性格で(笑)。だからこそ登壇者として発表を行ったり、運営に携わることで、自然と輪を広げてくように心がけています。
サイバーエージェントのエンジニアは、カンファレンス登壇や、コミュニティ運営に関わっている人が多いですよね。実はこれは入社を決めた理由の1つでもあります。
-「builderscon tokyo 2019」では、どんな話をするのでしょうか?
「なぜディスクレスハイパーバイザに至ったのか」というタイトルで発表を行います。サイバーエージェントでは2013年2月からプライベートクラウドを運用しており、2019年4月に第3世代のプライベートクラウド「TKY02」をリリースしました。プライベートクラウドを運用する上で、ハードウェア障害を避けることはできず、サイバーエージェントでも旧世代のクラウドでは、これらの障害対応に多くの時間を費やしていました。
このような問題を解決するために、「TKY02」ではプライベートクラウド運用者の視点に立った変更を取り入れています。
運用を簡素化するための特徴的な取り組みの一つとして、ハイパーバイザからあらゆるディスク(補助記憶装置)を取り払う取り組みで、私のセッションでは、ディスク非搭載に至った経緯やその仕組みについてお話しさせていただく予定です。
インフラに関わる領域はもちろん、メンテナンスしやすいアプリを作るには、何をすべきか、どのような考え方があるのか?という知見の共有もしたいと思っています。
8月30日(金)15時40分〜
Seminar Room 1204
builderscon Tokyo 2019 に参加される皆さま、会場でお待ちしております!