こんにちは、メディア広告部門(MDH)のkogetsuです。
MDHでは、技術者のための勉強会 「LT Thursday」を隔週で開催しています。
「LT Thursday」は、社員のスキルセットを知ることや、個人のスキルセットの幅を広げることを目的としており、1回あたり3〜4名のエンジニアがプレゼンを行っています。
今回の「 LT Thursday」 は、アドテクスタジオの代表的なプロダクトである「Dynalyst」 のチームと合同で勉強会を行いました。
トップバッターは「A.J.A.レコメンドエンジン」チームの大澤が発表しました。
テーマは「段階的Frequency Cappingの技巧」です。
大澤が担当しているA.J.A.レコメンドエンジンでは、メディアのマネタイズ(広告収益増加)とグロース(回遊増加)、両方を達成することを目的にしています。
フリークエンシーキャップとは上記の目的を達成するため
- 対象ユーザーに何回も表示したがクリックされない記事
- 対象ユーザーに既にクリックされている記事
などを特定の期間を区切って集計し、該当したら表示をしないという機能です。
効果的な機能ですが、記事の候補が沢山あるためにシステム負荷が馬鹿にならず、これを減らすための工夫をしたようです。
問題となったのは、問い合わせる回数そして、問い合わせる記事の数です。
いくつかの案が出たそうですが、最終的な選択は発表スライドをご参照ください。
これは、可変長配列アルゴリズムから着想を得たそうです。
この段階的な問い合わせは問い合わせの記事数と回数のバランスが良く、実際に効果的な手法だったようです。
2人目は秋葉原ラボのトリスタンが発表しました。テーマは「CTR予測&広告ランキング」です。
トリスタンは予測CTRのアルゴリズムを改善しながら、配信のCPMを高めていくことをミッションにしています。
プレゼンでは実際にこれまでに行ってきた改善を紹介しながら、今後取り組んでいく領域を発表しました。
詳細は、スライドを御覧ください。
改善の度にCPMのパフォーマンスは2〜7%上がっていったようです!
3人目は、アドテクスタジオ「Dynalyst」チームの黒崎が発表しました。テーマは「Maglev: A Fast and Reliable Software Network Load Balancer」です。
Maglevというソフトウェアロードバランサについて論文から読み解いた内容を発表するという非常に興味深い内容です。
MaglevはGCPのロードバランサの元になっており、「ウォームアップ無しでいきなり100万RPSをさばける」「グローバルな負荷分散」「グローバルな障害耐性」を持つソフトウェアロードバランサだそうです。
ちなみに名前のMaglevは、英語圏ではリニアモーターカーを指す単語ですね。
既存のロードバランサを紹介しながら、Maglevが特性を実現するために行っているアーキテクチャである
- ECMP
- Connection trackingをスケールアウトさせるConsistent Hashing
- DSR
について解説をしていただきました。
4人目は、アドテクスタジオの谷口が発表しました。テーマは「クリエイティブの自動生成」です。
残念ながら資料と内容は非公開なのですが、「クリエイティブの自動生成」というタイトルから、未来が垣間見える内容でした!
いかがでしたでしょうか?
隔週で社内のエンジニア向けに実施している「LT Thursday」ですが、なんと次回は社外のエンジニア向けに実施することになりました!
MDHのエンジニアが様々な技術的チャレンジの結果得られた知見を皆様に共有する勉強会です。
勉強会後にはささやかながら懇親会も用意しておりますのでぜひともご参加ください。
お申込みは 2/2(木) までとなっております!
下記のページ(connpass)からお申込みください。
https://cyberagent.connpass.com/event/47550/
皆様とお会いできることを楽しみにしております。