3/24(木)にサイバーエージェントのエンジニア・クリエイターによる技術カンファレンス「CyberAgent Developer Conference 2022」を開催し、 AI、インフラ、バックエンド、ネイティブ、フロント、セキュリティ、クリエイティブ、3DCGなど様々な技術領域における知見や事例を紹介します。

この記事では、3DCGを活用して、プロダクト・イベントのあり方を変革するエンジニアによるセッションの見どころについてご紹介します。

 

Unity用エフェクトシェーダ「NOVA Shader」のOSS化事例と技術的特徴

ゲーム・エンターテイメント事業部「SGEコア技術本部」にて、開発効率と品質の向上を目指して共通ライブラリの開発などを行なっている矢野です。

「SGEコア技術本部」では昨年 「NOVA Shader」をOSSとして公開しました。これはUnityのURPで使える、Particle Systemのためのシェーダです。エフェクトを作るときによく使う機能が一つのシェーダにまとめて実装されており、これらの機能を組み合わせることで、高品質なエフェクトを効率的に作成することが可能です。

 

「NOVA Shader」はOSSとして公開されており、ライセンスの範囲内ですべてのUnityユーザーが利用することができます。

https://github.com/CyberAgentGameEntertainment/NovaShader

※「NOVA Shader」公開までの道のりについては、こちらのブログでご紹介しています。

 

本セッションでは、この「NOVA Shader」をOSS化した事例の紹介と、その技術的特徴についてご紹介します。共通化されたシェーダを利用することでクオリティの向上と開発効率の向上に向けた取り組みについてお話するほか、Custom Vertex Streams、3Dテクスチャのサンプリング、ポストプロセスディストーション、インラインサンプラーステート、GPUインスタンシングといった、実際にNOVA Shaderの実装に使われている技術の解説も行います。

 

(スライドの一部を先行公開)

 

「Unity用エフェクトシェーダ「NOVA Shader」のOSS化事例と技術的特徴」の視聴予約はコチラから
URL:https://cadc.cyberagent.co.jp/2022/program/unity-oss-nova-shader/

 

独自CG合成システム「Future Engine」実用化までの取り組み

CyberHuman ProductionsのFuture Live開発チームで主にUnreal Engineを使ったシステム開発に従事している小柳です。

コロナ禍で音楽ライブやカンファレンス・セミナー・社内活性を目的とした企業内イベントまで、様々なコンテンツのオンライン配信が定着するなか、CyberHuman Productionsでは、3DCG技術やXR技術を軸としたコンテンツの企画や制作力を武器に、新たなオンライン配信イベントの在り方を生み出しています。

参考記事:【徹底解説】従来のオンラインイベントの概念を超える!「FUTURE EVENT Basics」が3DCG・XR技術で創り出す新しいコミュニケーションの世界

 

CyberHuman Productionsが提供しているFuture Liveでは、CG合成の配信システムとして社外のシステムを利用していますが、より高い自由度・柔軟性を目指してUnreal Engineをベースにした「Future Engine」という独自システムを開発中です。Future Engineは、少人数運用や出張に強い設計を目指しており、また、視聴者参加型のWeb連携に強いシステムです。

本セッションではこのシステムの詳細や、開発方針、今後の展望についてお話します。また、Future Engine検証の場として「AI-KIN」という社内配信を隔週で行っており、Future Engine開発でどのように活用しているのかについてもお話しいたします。

 

(スライドの一部を先行公開)

 

「独自CG合成システム「Future Engine」実用化までの取り組み」の視聴予約はコチラから
URL:https://cadc.cyberagent.co.jp/2022/program/original-cg-synthesis-system-futrue-engine/

 

最先端技術てんこ盛り!カムロ坂VirtualProductionの撮影現場技術

サイバーエージェントとCyberHuman Productionsが運営する「カムロ坂スタジオ」にて、モーションキャプチャ、LED、バーチャル合成などの運用に従事している海木です。

VirtualProducitionとは最近日本でも流行りつつあるCGなどを使った最先端の撮影技術です。サイバーエージェントでは、VirtualProductionのために高精細大型LED、リアルタイム合成システム、トラッキングシステムなどを他所と比べてもいち早く導入し、カムロ坂スタジオにて開発・運用し、そして成長させ続けてきました。

最先端ゆえに常に前代未聞の挑戦だらけの中、一発勝負が多いライブを成功させ続けることはとても困難でした。本セッションでは、そのような厳しい条件の中、挑戦と安定を支えたオペレーションシステムと設備、またそれらを扱う取り組みをお届けします。

 

(スライドの一部を先行公開)

 

「最先端技術てんこ盛り!カムロ坂VirtualProductionの撮影現場技術」の視聴予約はコチラから
URL:https://cadc.cyberagent.co.jp/2022/program/kamurozaka-virtual-production/

■その他のセッションの見どころ紹介記事

・インフラ / セキュリティ技術でサイバーエージェントグループを支える横断組織 CIU / SSGセッションの見どころ紹介
https://developers.cyberagent.co.jp/blog/archives/34661/

・Web,PHPのエキスパートによるスペシャルセッションの見どころ紹介
https://developers.cyberagent.co.jp/blog/archives/34687/

 

■CyberAgent Developer Conference 2022について

日時:3月24日(木)
会場:YouTubeLiveで配信
公式サイト:https://cadc.cyberagent.co.jp/2022/
SNS:https://twitter.com/ca_developers