本記事は、22卒1年目の成長シリーズ 4日目の記事です。
はじめに
こんにちは!2022年度新卒入社 株式会社AbemaTV 所属の重政有希(@gegesonyushin)です。
現在はABEMAのサービスグロースチームでバックエンドエンジニアとして、機能開発やシステム品質改善などを行なっています。
本記事では、サイバーエージェントで働いてみたいと検討している方やこれから入社する方に向けて、新卒でサイバーエージェントに入社して1年間でやったことなどを紹介させていただきます。
新卒エンジニアが実際にやってきたことや会社の雰囲気など参考になれば幸いです。
1年でどのようなことをしたか
サイバーに入社してから1年間の流れはこのような感じでした。
2022-04 ~ 2022-05 研修(全社研修、エンジニア研修、部署ごとの研修)
2022-05 ~ 2022-07 ジョブローテーションでABEMA・ピグパーティにそれぞれ1ヶ月間Join
2022-07 ~ 2022-12 ABEMAに配属、「FIFA ワールドカップ カタール 2022」に向けた開発
2023-01 ~ 現在 ABEMA、サービスグロースチームで回遊体験向上させるための開発
※以下、「FIFA ワールドカップ カタール 2022」をワールドカップと表記します。
研修
入社してから1ヶ月半、全社研修・エンジニア研修・部署ごとの研修がありました。
全社研修・部署ごと研修では、マナー研修など全職種共通の研修です。
エンジニア研修では、あらかじめ定義された要件に従ったサービスをチームで作るような内容でした。
ただ、要件を満たすように作るだけでなく、触ったことのない技術を使ってみたり、パフォーマンスの観点を考えて実装したり、面白そうな機能を追加してオリジナル性を出したりとすることで、タイトなスケジュールでの開発だったと思います。
ジョブローテーション
研修を終えると、22新卒の時はジョブローテーションという制度でABEMAとピグパーティという部署で1ヶ月間開発していました。(年度ごとに変更になることがあります)
ジョブローテーションは、1ヶ月ごとに様々な部署で実際に働きながらドメインの理解や深めていくことで、実際の配属でミスマッチをなくすことを目的とした制度です。
入社した当時GCPなどのクラウドサービスやKubernetesなどのインフラに関する知識が全くなく、早くキャッチアップしておきたいという思いもあり、ジョブローテーション期間中は、各部署でインフラを触るタスクを中心にやらせてもらってました。
具体的には、goのcronで動いていた定期実行Jobのk8s CronJob移行、Load Balancerのk8s Ingress移行、他にも新規機能の実装などのタスクを行なっていました。
ABEMAでのワールドカップに向けた開発
22新卒が配属された時にはワールドカップという大きいイベントがあることが決まっており、配属されてから12月まではワールドカップに向けた開発がメインでした。
具体的には、ユーザー面の機能を主に担当し、マスターデータ連携部分やCloud Memorystoreを使ったマイクロサービス側のキャッシュ機構などの実装を行なっていました。
構成としては、データストアとしてFirestoreを使用しており、そこからFirestoreのリアルタイムアップデート機能とCloud Pud/Subのフィルター機能を使い各連携先のマイクロサービスとデータ連携を行うような構成になっています。
新卒1年目からこれほど大規模なイベントでかつキャッシュなどの重要な部分の開発を経験できたのは良かったなと思います。
ABEMA サービスグロースチームでの開発
ワールドカップが終わった後は、サービスグロースチームに異動になり、回遊体験向上のための施策やシステム品質向上のための改善などを行なっています。
直近では、ABEAMのホーム画面の改修やアニメジャンルトップのスケジュールタブ機能の開発、システム品質向上のために全てのマイクロサービスで起こっているエラーを一括で監視できるようにして出てきたエラーの改善するなど行なっています。
システム品質の部分に関しては、潜在的に起こっていたエラーなどが多くあり、これらの取り組みでエラー改善することに開始当初の1/10程度まで改善することができています。
直面した課題
特にサービスグロースチームに入ってからですが、問題解決のための引き出しが少ないことが自分の課題でした。
回遊体験改善の施策などはクライアント・運用などの視点を考慮した実装や、機能追加しやすい実装にする必要がありますが、汎用的な機能にしようとしてオーバーエンジニアリングになっていたり、期限と工数と成果のバランスがおかしく工数だけが高くなるような方法を取ってしまったり、ベストプラクティスを選択できていないことがありました。
特に運用の視点は大事で、ABEMAでは大量の入稿をGoogle スプレッドシートで行っているのですが、設計次第では運用コストが大幅にかかってしまったり、オペレーションミスが起きやすいことが原因で運用開始後の問い合わせなどによって時間を割かなければならなくなってしまいます。
チーム内で常々言われることで、どういう設計・実装になるとどういうメリット・デメリットがあるのか洗い出した状態で、何が重要なのかという軸を判断基準に意思決定を行なっていくことが重要です。
この1年で多くの施策を経験して徐々にこうするのが良さそうということがわかってきてはいますが、自分の中に持っておく引き出しの数をもっと多くすることでより高精度・高速にメリット・デメリットを洗い出して、もっとベストプラクティスを選択できるようにしていきたいと思います。
まとめ
一年前の自分と比べるとかなり成長したとは思いますが、22卒の同期や活躍している方を見ていると自分もまだまだだなと改めて思いました。
そう思える環境という意味で、サイバーエージェントで働く選択をしたことは今でも間違いなかったとも思います。
今後はよりエンジニアとしての実装力も上げていくと同時に、よりビジネス的な視点も持って普段の施策などに取り組めるようにしていきます。
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