本記事は、22卒1年目の成長シリーズ 11日目の記事です。
こんにちは!2022年度新卒入社、株式会社AbemaTV所属の中野 湧仁(@yuto_nakano44)です。
普段はiOSエンジニアとして「ABEMA」アプリの開発を行っています。
本記事では新卒1年間で何をしたのか、どのような課題に直面してどう解決したのかといった経験を共有させていただきます。
サイバーエージェントでの新卒1年目の働き方についてご興味がある方のご参考になれば幸いです。
「ABEMA」について
「ABEMA」はテレビのイノベーションを目指し”新しい未来のテレビ”として展開する動画配信事業で、登録は不要で、24時間編成のニュース専門チャンネルをはじめ、オリジナルのドラマや恋愛番組、アニメ、スポーツなど、多彩なジャンルの約20チャンネルを24時間365日放送しています。
ABEMAでの新卒期間
4月からの新卒研修を経て、7月からABEMA本配属となり、主に以下のような流れで新卒期間を過ごしました。
2022.08 ~ 2022.11 「FIFA ワールドカップ カタール 2022」に向けた開発
2022.12 視聴体験改善のための開発
2023.01 ~ 現在(2023/05時点) 課金機能、スポーツライブ体験向上に向けた開発
※以下、「FIFA ワールドカップ カタール 2022」をワールドカップと表記します。
ワールドカップに向けた開発
「FIFA ワールドカップ カタール 2022」の全64試合無料生中継がABEMAで決定
ABEMAに本配属後一ヶ月ほどでワールドカップに向けた開発チームに参画し、新たな配信機構をアプリ内に対応させたり、ワールドカップで行われる試合の日程・結果が表示される特設タブの開発を担当しました。
また、ワールドカップに向けた開発にご興味ある方は ABEMA Developer Conference 2023 をぜひご覧下さい。
ドメイン知識不足への対策とABEMAを知る大切さの気づき
配属後早い段階でワールドカップ対応という大きな開発をすることになったため、扱うドメイン知識の理解が浅く、タスク進行がスムーズに進んでいなかったことに課題を感じていました。
そこで、ワールドカップに向けた対応で自身が主に扱うドメインに関しては特に深く理解するため、必要な情報を収集した上でチーム内でLTを実施してアウトプットすることで理解を深めました。
ドメインの理解を深めた状態で開発を進めていくことによって、
タスク進行がスムーズになったことに加え、ドメイン知識やサービスの方針に合わせてエンジニア視点での工夫や提案ができるようになったと実感しました。
技術力を追い求めることも大事ですが、同時にABEMAに紐づく情報や方針を理解することも重要だということを学びました。
視聴体験改善のための開発
ワールドカップ後はプレイヤーのUI部分の操作性を改善する対応を行いました。
プレイヤーUIはユーザー体験でいくつかの課題があり、デザイナーを中心にエンジニアも含め、
現状の操作性に関する課題や、理想のユーザー体験は何かを考えながら仕様決めから実装までを行いました。
今回の改善はワールドカップ対応と一変して、ユーザー体験の課題感からボトムアップで発足し、仕様決めから実装までスピード感持って対応が行われたプロジェクトでした。
また、ABEMAのような大規模なアプリでも、エンジニアがアイデア出し段階から一緒に入り込み、プロダクトに反映させられた点もやりがいを強く感じました。
課金・スポーツライブ体験向上に向けた開発
2023年の年明けから課金やスポーツライブ体験を向上させるチームに移動し、
アプリ内の検索機能に関する施策やペイパービュー(1コンテンツごとに購入・視聴できるオンラインライブ)購入体験向上に関する施策を担当しました。
スピード感と柔軟性が課題
配属後から様々な施策を担当する中で徐々に安定してこなせるようになってきた一方で、スピード感と柔軟性に課題感を持っています。
普段の業務において、配信中のアプリで不具合が発生した際の障害対応や、新機能リリース時の不具合対応は人を巻き込みながらスピーディーに物事を進め、収束させることが求められる場面は多くあります。
実際に自分が障害対応を行った際、担当領域のiOS以外のプラットフォームに影響するような障害が発生し、解決すべき課題の特定や、他プラットフォームの担当者を巻き込んでスムーズに収束させることができなかった経験をしたため、課題の特定・実行までスピーディーに対応できる柔軟性を持つ必要があると実感しました。
特に課金・スポーツライブチームでは課金に関するユーザーからのお問い合わせ対応を行う場合もあるため、Appleが提供する課金機構と既存実装に関する深い理解をもとに、適切な人を巻き込みながら妥当性のある意思決定・実行できるエンジニアになりたいと思っています。
一年を通しての技術的成長
ABEMAに仮配属時、ABEMA iOSチュートリアルというABEMA iOSアプリ開発で用いている開発環境やライブラリ、開発フローに慣れるチュートリアルを実施しました。
上記のチュートリアルで先輩方からレビューを受ける中で、自分の実装に対する根拠を持った説明ができなかったり、コードは書けるけど理解していなかったことなどが明らかになり、Swiftや利用するライブラリ、iOSアプリにおける設計に対する解像度が低いことを実感しました。
※ABEMA iOSアプリチュートリアルに関する詳細は以下をご参照ください
上記課題感から、新卒1年間は特にiOSアプリ開発における土台をしっかり固めたいと思っていました。
ABEMA本配属後から自分の実装に対して、アウトプットの質を心がけ、なぜこの実装方法を取ったのかを人に説明できるようにしたり、Pull Requestの概要等に根拠や方針を丁寧に記載できる状態にすることを心がけました。
設計が伴う実装、UIに関する実装など様々な施策で繰り返すことにより、徐々に技術的な引き出しが増えてきたことはもちろん、解決したいこと・実現したいことに対して、多面的な観点を持って方針を練られるようになってきたと実感しています。
まとめ
ワールドカップのような大きな規模の開発から、短期間でプレイヤーUIを改修するような様々な粒度・性質のプロジェクトに関わることが出来た一年でした。
二年目は、大規模で計画的に進める必要がある開発に対して安定して成果を上げられると同時に、
先ほど述べたようにスピード感と柔軟性を持って業務にあたれるようになりたいと思っています。
新卒1年間が終わり、配属前と比べて将来見据えるキャリア像も変化してきたと感じています。
ワールドカップに向けた開発や、課金・スポーツライブチームの開発において、
メンバーの業務効率を最大化させながら他職種と連携してプロジェクト推進する立場や、ABEMAで採用しているKotliln Multi Platform導入を推進する立場、業務遂行力を活かしてスピード感持って施策をこなす立場など、
様々なロールの方と業務を共にする機会をいただき、配属前はプロフェッショナル寄りのキャリア像を見据えていた自分のキャリア像も変化してると感じます。
現状明確なキャリア像が見えているわけではなく、日々新たな刺激を受けているため焦って決める必要もないかと考えています。
今は目先のミッションに向かってABEMAの成長に最大限貢献することが目標なので実現できるように励んでいきたいと思っています。
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