本記事は、22卒1年目の成長シリーズ 9日目の記事です。
はじめに
はじめまして!
2022年にサイバーエージェントに新卒入社した坂上一仁(@_skgm092)といいます。
学生時代には主にエンジニアと法人営業の両方のインターンシップを経験していました。
現在はとある小売DXプロジェクトの開発責任者を担当しています。
当時の事業責任者には新卒1年目に半年間ほどの期間を要する開発プロジェクトを担当し、やりきったことが評価され抜擢していただきました。
今回はそんなじぶんが抜擢されるきっかけとなった、とある開発プロジェクトにおいて直面した課題と解決策、そしてじぶんの今後の目標について書いていきたいと思います。
この記事がおすすめな方
この記事は以下のような方におすすめです。
- ビジネス側と一緒に開発をしていくことに興味がある方
- 開発責任者になることに興味がある方
- DXプロジェクトに興味がある方
担当した開発プロジェクトについて
このプロジェクトは、昨年の9月初旬にクライアント担当の方から運用中の他社アプリを私たちが開発しているアプリに統合したいとの要望があり、我々もユーザーさんの体験を考慮して統合することに意義があると考えてスタートしました。
他社アプリは2023/03月にクローズ予定で、その時点での統合を完了することが目指されていました。
しかし、どのような機能をどのように自社アプリに統合するかについてはまだ決まっていないという状況でした。
課題とその解決策
このプロジェクトがスタートした際にじぶんはお題が抽象的でリスク要素が明確ではないことが一番の課題であると考えました。
そのためプロジェクトにおけるさまざまなプロセスの透明度を向上させてリスク検知を早める方針を解決策として取りたいと考えました。
具体的には開発プロセス、コミュニケーションの取り方、そしてタスク管理においていくつかの解決策を取りました。
以下にどういった策をとったかを示します。
開発プロセスにおいて透明性を高める方法について
開発プロセスを透明化するために以下3つのことを行いました。
まず1つ目が他社アプリに存在する機能を一つ一つ洗い出しテーブル表にまとめることを行いました。
2つ目にプロジェクトを進行する上で起こりうる様々なリスクを洗い出しました。
そして最後に、デザインと開発の技術調査、設計を並行して行いながら要件定義を進めました。
これらのプロセスをはさんだことによって、このプロジェクトにおいて「いつまに・何をやる必要があるか・できなかったら何が起こると予想されるか」が明確になりPMやデザイナー、開発チームが共通の問題意識をもってプロジェクトを進めることができたと感じています。
コミュニケーションの取り方
協業をおこなう上で最もむずかしいことは、さまざまな関係者がいて、それぞれが情報をもっていることであると感じています。
そのためその情報を効率的に収集し、適切に管理されていることがこのプロジェクトを推進する上では必要であると考えました。
その具体的な策として、
PMと相談した上でクライアントへの確認事項は、ふだん使っているタスク管理ツールにひとつひとつタスクとして作って着実に確認を進めていくことを行いました。
またチームのデザイナーとは何度もワイヤーを作りクライアントとイメージを合わせていくことをおこないました。
この際に開発側から、前もってメリデメや実現可能性についてレビューを行い予期せぬリスクを避けるようにしました。
タスク管理の方法
毎日のタスクを進行するうえでは、事前に想定した設計はかならずズレが生まれると考えました。
そのため、ズレが生まれたことをすぐに検知できるように朝会を実施しました。
これはスクラムのデイリースクラムというスクラムイベントを参考にしたため「昨日やったこと・今日やること・困りごと」を共有するようチームに促しました。
また作成するタスクの粒度は、「xxの状態にする」という大きなタスクの下に「xxを完成させる」「xxを確認する」などのサブタスクを作成するようにしました。
これらは各タスクの完成の定義が明確にすることを目的に実施しました。
こういったことをおこなったことでプロジェクトにおけるズレを早期に検知し、リスクを早い段階で潰せるようにしました。
こういった対策をおこなったことで3月末には無事機能がリリースされ、軽微なバグなどはあったものの大きな損害がなく無事このプロジェクトをやりきることができました。
こういった成果をあげるために必要なスキルと知識
この記事は、サイバーエージェントの選考に興味がある方や現在就活中のかたもみられているかなと推測しています。
そのため、じぶんがこのような仕事をするために重要だったなと感じる基礎知識・ソフトスキルについてあげることで、キャリアを考える参考として頂けたらと考えています。
サーバーサイドエンジニアの基礎力
内定者時代は技術的な基礎力を重点的にインプットをしていました。
具体的にはオブジェクト指向、ドメイン駆動開発、RDBMS・テーブル設計、ネットワーク、Linux、クラウドインフラについて重点的に本やネットの資料を活用してインプットを行いました。
これをおこなっていたことで要件定義の前に仕様ごとのメリデメ・工数感を自信をもって共有できました。
開発責任者をする中ではチーム育成やクライアントワークと向き合う時間も増えるため技術と向き合う比率はすこし下がりますが、それでも技術的な基礎力は仕事をクオリティ高く進める上で必須であると感じています。
アジャイル・スクラム
今回のプロジェクトを安全にやり抜けた理由はプロジェクトの透明性を徹底的に高めたことにあります。
そもそもここに重点的に取り組めた理由はアジャイル・スクラムの知識を持っていたいことです。
これがあったことでプロジェクトを進める上で絶えず微調整を重ねること、つまり透明検査適応を繰り返すことを意識することができました。
ソフトスキル
DXプロジェクトをやりぬく上でコミュニケーション能力は必須であると感じています。
とくにDXプロジェクトでは多様な年齢・立場・役割のひとが介在するため、それぞれのひとがどんな力学で動いているのかを把握することが重要であると感じています。
これについてじぶんの場合は、営業インターン時代にそういった視点を養ったおかげで今回のプロジェクトをスムーズに進められたのではないかと考えています。
今後の目標
じぶんの今の目標は、小売DXにおけるあたらしい進めかたを確立して、小売DXの最先端の事例を作ることです。
そのためにもサイバーエージェントの他の組織の知見をもっと吸収して、クオリティの高いサービスを出せるような開発組織・プロセスをつくりたいと思っています。
そうすることによって、クライアントの先にいるユーザーの方々にあたらしいおかいもの体験を届けたいです。
ただし、いまのじぶんは抜擢という形でそういった目標を目指す挑戦権はもらったものの、知識・経験・スキルどれをとってもまだ未熟なことはじぶんが一番痛感しています。
そういった課題を超えることが2年目のテーマになると思っています。
2年目も素直に学んで、1年目を超えるような成長角度で活躍できるようにがんばります。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。なにかの参考になれば幸いです。
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