本記事は22卒1年目の成長シリーズ8日目の記事です。
はじめに
こんにちは、2022年度新卒入社 AI事業本部所属の渋谷拓真(@sivchari)です。
現在はAI事業本部にて、デジタル広告の配信サービスの開発やチームの開発体験を向上するためのパイプラインの作成、Go言語を中心とした社内外における登壇、講師、採用などをおこなっています。
本記事では、サイバーエージェントで働いてみたいと検討している方やこれから入社する方に向けて、新卒でサイバーエージェントに入社して1年間でやったことなどを紹介させていただきます。また2023年に史上最年少で、サイバーエージェント内の卓越した技術者を認定する制度「Developer Experts」の次世代版に相当する「Next Experts」に認定されるまでにどのような活動を行ってきたかについても併せて紹介します。新卒エンジニアが実際にやってきたことや会社の雰囲気など参考になれば幸いです。
1年を雑に振り返る
2022/04 ~ 2022/05 研修(全社研修、エンジニア研修、事業部での研修)
2022/06 ~ 2022/06末 既存プロダクトの保守・運用・新規開発
2022/07 ~ 2022/09 新プロダクトの第1弾リリース
2022/10 ~ 2023/02 新プロダクトの第2弾リリース
2023/03 Next Experts認定
2023/04 ~ 現在 新プロダクトの保守・運用・開発者体験向上に向けた施策と導入
研修
入社してからの2ヶ月は全体研修からはじまり、エンジニア研修、配属後の部署による研修がありました。
全社研修では主にビジネスマナーの研修が中心でした。その後のエンジニア研修では与えられたお題に対して各チームがそれぞれの色を出しながら1から作り上げ最終日に発表するようなものでした。
この研修はとても面白く、一般的なUI/UXながらも技術的チャレンジをしているチームもあれば、ゲームクライアントを中心にとてもユニークな機能を提供しているチームもありました。
部署ごとの研修ではCI/CD、オブサーバビリティ、ソフトウェア開発における細かな戦略や並行処理についてのお話など今現在も活用できる講義に加えて実際に自分達で簡易的な広告配信サーバー(以下 DSP)を作成してみる研修でした。DSPはそもそもの要件として決められた時間以内にレスポンスを返さなければいけないルールがあったため、キャッシュ戦略を考え効果的な広告を配信するかという観点が重要です。今までこのような開発をしてこなかったためとても楽しい研修でした。
既存プロダクトの保守・運用・新規開発
詳細については次の章に書きますが、私は実際に配属される部署と最初は異なる部署で働くことになりました。ここではすでに運用されているDSPが抱えている課題に対して、自身で1から設計・提案・実装・動作確認を行うタスクを与えていただきました。未経験の技術を触れたこともですが、開発責任者に対して自身のデザインしたアーキテクチャ・アイデアを提案してレビューしていただける機会が配属初日からいただけたことがとても嬉しいと同時に驚きがありました。サイバーエージェントでは望めば裁量がある仕事ができるとは聞いていましたが本当にもらえるものなのだとこの経験で強く感じました。
新プロダクトの第1弾リリース
私が実際に配属された部署は当時まだビジネス的な要件や戦略がまだ固まり切っておらず、開発のベースにすら立っていない状況でした。そのため前述の通り別のチームで最初は開発を行っていました。念の為断りを入れておくと、これは私自身が望んだことであり、本当に大丈夫か何度も確認してくれています。やりたいことを第一に優先していただき、ようやくこのプロジェクトが動き始めたのが7月に差し掛かる頃でした。
そこからは怒涛の毎日で、開発スケジュールの線引きから始まり、マネジメントサービスの選定、設計の他にも言語選択、ソフトウェアアーキテクチャの決定など本当に0ベースからのスタートです。この中でソフトウェアアーキテクチャの決定から設計含め任せていただきました。リリースに向け毎日朝から夜まで新卒に任せてくれるのかと驚くほどの大きなタスクをいただき1つずつこなしていきました。
またこの頃から自身の強みと安心感を周りに与える仕事の仕方などについても相談に乗っていただき、仕事としてのエンジニアリングの難しさと楽しさも感じ始めていました。
このリリースは無事完了し、とてもほっとしたのを今でも覚えています。
新プロダクトの第2弾リリース
第1弾のリリースは今後広告を配信するにあたり情報の収集や分析などを行うシステムでした。つまり第2弾では実際に配信を行うために必要なDSPを開発する必要があります。事業部研修でのDSP開発では1秒以内にレスポンスを返せば問題ありませんでしたが、実際のDSPは0.1秒以内にレスポンスを返す必要があることに加え、適切な値段で、適切な広告を返せているかも事業として重要なポイントです。また、扱う情報も当然ながら多く全てを達成することは本当にできるのかと思うほどでした。とはいえやらなければいけないことに変わりはなく、実際に開発をしていくとシンプルなAPIサーバーと同じ感覚を持てました。またパフォーマンスチューニングも結局はソフトウェアの基礎であるキャッシュ戦略やネットワークまわりの設定だという勘所が掴めたこと、勘所を事実とするための負荷試験やプロファイリングなど様々なことが体験できました。この第2弾リリースも中途で入ってきてくれた方やインターンの子が優秀なこともあり、無事乗り越えられました。
Next Experts認定
サイバーエージェントには注力技術の中で抜きん出た知識とスキルを持ち、その領域の第一人者として認定する「Devleloper Experts制度」があります。私は入社当初からGo領域においてこの1年で絶対に認定されることを目標にプロジェクトとは別にGoに関わることなら社内外問わず全て携わりました。社内であればCA.goというサイバーエージェント内のGoコミュニティの運営として携わり直近ですと「CA.go 〜ABEMAのGoを活用したFIFA ワールドカップ生中継の舞台裏〜」というイベントを開催しました。こちらは事前登録 1,200 人超え、オフライン参加者 80 人、オンライン参加者がピークで 400 人超えと言語単体、会社単体で見てもかなり大規模なイベントとなりました。また「CA 1Day Youth Boot Camp Go Rookie Gym」というイベントで講師を務め、本来1人2時間の講義を行うところを1人で4時間講義を行ったりもしました。また社外ではGo Conferenceに引き続き登壇を続けたことやGo Conferenceの運営としてセッションの選定を行ったりなどもしました。このような実績から無事1年目かつ史上最年少で、「Developer Experts」の次世代版に相当する「Next Experts」に認定されました。まだまだ社内外問わず行いたいこと、貢献したいことはたくさんあります。そのためより野心的に行っていきたいと考えています。
心がけたこと
私はもともとエンジニアになるとは関係なく、コードを書くことがとても好きです。これは社会人として働いた1年を経ても変わらないため本当に好きなんだなと思います。この好きをもっと強めたいなと思い、仕事は常に楽しくできる、かつ運用も楽になる楽しい瞬間をたくさん作れるように働いてきたし今も続けています。
また安心して任せてもらえると技術的なチャレンジはとてもやりやすくなります。そこで今のタスクをどのように行い、どのような技術選定を行うかを決定するためにデザインドックに近いものをチームに導入しました。当初は自身の仕事の安定性のために入れていましたが結果としてチームの文化にとてもよく馴染み今では実装の前に書くことがチームルールとなりました。
まとめ
この1年とにかくやりたいことをやれたと思います。ただまだやりたいことや成長したいこと、理想系には程遠いです。同期を見てもこうなっていたいと思う瞬間がなん度もあります。
そう思える環境や人と働けていることをリスペクトしたいと思える、サイバーエージェントという会社を選択できたことはとてもいい選択ができたと思っています。
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