株式会社サイバーエージェント xRギルドと株式会社MESON共著の技術書「Apple Vision Proアプリ開発ガイド〜visionOSではじめる空間コンピューティング実践集」が技術評論社から出版されました。

Apple Vision Proアプリ開発ガイド〜visionOSではじめる空間コンピューティング実践集

この記事では、技術的な見どころを中心に本書籍を紹介したいと思います。私は、xRギルドで3DCG/サウンドクリエイターを担当している清水良一です。本書ではBlenderを活用して表紙の3Dモデルを制作しました。書籍の内容を執筆した著者陣に代わり、本書の魅力をお伝えできたらと思います。

表紙のデザイン
※ 表紙制作で作った3Dモデルと記念写真を撮ってみました

本書の見どころ

本書は、業務で「Apple Vision Pro」および「visionOS」を活用してアプリケーション開発をしているエンジニアが、それぞれの専門分野における知見やノウハウをベースに、実用的な開発事例を書いた開発ガイドです。

目次の一部
※ 目次の一部

ノーコード/ローコードから開発する入門的なアプリ開発、空間コンピューティングの利点を最大限活かしたアプリケーション開発事例、SwiftUIとAIを活用した学習アプリ開発、Unity PolySpatialを活用した簡単なゲーム開発、実際にリリースされたApple Vision Pro向けアプリから学ぶ実用的な開発事例、既存のUnityプロジェクトからの移植方法のノウハウなど、サイバーエージェント社やMESON社におけるリアルな開発体験をもとに、豊富なソースコードと具体的なアプリで「Apple Vision Pro」の魅力を紹介しています。

幅広い切り口からApple Vision Pro アプリ開発の魅力を伝えています

こんな人におすすめ

これからますます普及していくであろう「Apple Vision Pro」。本書は「Apple Vision Proでモック的な開発をして社内に提案してみたい!」「Apple Vision Proを買ったので、アプリ開発にチャレンジしてみたい!」「visionOSの具体的な活用事例を知りたい!」「既存のUnityアプリをどこまで移植できるのか知りたい!」といった方におすすめです。

技術的なポイント

タイトル

執筆者

本書について Apple Vision Pro から視える 次なるコンピューティングの未来 小林 佑樹

株式会社MESON 代表取締役社長

第1章 ノーコード or ローコードで遊ぶ visionOS ノーコード/ローコードで手軽に試せる、インタ ラクティブなシーンの構築手法を複数紹介して います。 ばいそん

株式会社サイバーエージェント XRエンジニア

第2章 SwiftUIによる AI英会話アプリ開発 「AI 英会話アプリケーション」の制作プロセスを 通して、SwiftUI を利用した基本的なWindow アプリケーションの開発事例を紹介しています。 副島 拓哉

株式会社サイバーエージェント iOSエンジニア

第3章 空間を活用したタイマーアプリ開発 Space アプリケーションとして動作する3 次元的なタイマーアプリ「Spatial Timers」の実装事例を紹介しています。 服部 智

株式会社サイバーエージェント XRエンジニア

第4章 SunnyTune の実装事例 株式会社MESON が開発したVolumes アプリケーション「SunnyTune」の制作プロセスを通して、Volumes アプリケーションを開発する際の注意点や、SunnyTune の開発で工夫した点を紹介しています。 佐藤 寿樹

株式会社MESON エンジニア

第5章 Unity によるvisionOSアプリ開発 ゲームエンジンのUnity を使って、Window,Volume,Space アプリケーションそれぞれを制作する基本的な方法を紹介しています。 加田 健志

株式会社サイバーエージェント XRエンジニア

第6章PolySpatial によるUnity プロジェクトの移植 既存のUnity プロジェクトにPolySpatial を導入し、visionOS 向けにアプリケーションの移植を行うプロセスや注意すべき点を紹介しています。 比留間 和也(ひるま かずや)

株式会社MESON CTO

出版イベントも開催しました

2024年8月25日(日)に著者による出版記念イベント「#AVPガイド本」出版記念イベント & 懇親会!」を虎ノ門ヒルズステーションタワー TOKYO NODE LABで開催しました。

右:著者代表の服部 智と左:「ノーコード or ローコードで遊ぶ visionOS」の章担当した”ばいそん”

各章の執筆者によるLT会を中心に、懇親会ではxRにおける技術トークや開発ノウハウの話題で盛り上がりました。

各章の著者が技術的な注目ポイントや裏話をトークしました
当日参加できた著者メンバーで記念写真

「Apple Vision Proアプリ開発ガイド〜visionOSではじめる空間コンピューティング実践集」。ありがたいことに予約が好調だったようで、発売初日にAmazonランキング先端技術・ハイテクカテゴリーでベストセラー1位を獲得することができました。

興味をもたれた方はぜひこちらからぜひご購入ください。