この記事は CyberAgent Developers Advent Calendar 2024 10日目の記事です。
こんにちは、AIオペレーション室の小西 宏樹(@hiroki_k8)です。
# はじめに
2024/12/2 – 2024/12/6まで開催された AWS re:Invent 2024 に登壇者として参加してきました。
本記事では、以下の内容を記載します。
- 登壇内容について
- re:Invent 2024 所感
- re:Invent 2024をどのように過ごしたか
登壇内容について
私のセッションは、生成AIのユースケースについてお話をする 300レベル ※1 でした。
今年は日本語セッションが7セッションありました。
AWS社員のみのセッションを除くユーザー登壇者を含むセッションは4つでした。
そのうちの1つを担当させていただきました。
※1: AWSのセッションには、100、200、300、400 の 4 段階の難易度設定があります。300レベルは上級セッションの位置付けでサービスの詳細について、具体例や課題解決方法などを紹介していることが多いです。
サイバーエージェント AIオペレーション室では、社内のオペレーション業務6割削減を目指してプロダクト作りに奮闘しています。
数多くのプロジェクトの中から3つのプロジェクトについてお話をさせていただきました。
登壇動画は既に公開されていますので、この記事では要点を3つお伝えさせていただきます。
登壇内容 要点
- 生成AIプロジェクトにおいて、精度 ※2という言葉をそのまま使わない
- 課題となっている業務フロー全体像を可視化し、プロダクト置き換え後の業務フローについて合意形成を行う
- ワークフローやルールベースのシステムで事足りるのではないか?本当に生成AIが必要か問い続ける
※2: 課題となっているコトのドメインに詳しくなることで、精度という曖昧な言葉から、さらに詳細な言語化をしてほしいという思いです。
プロジェクトの背景やデータの流れ・AWSアーキテクチャまでを詳細に示しました。
特に生成AIプロジェクトにおける、精度をどのように・なぜ 言語化して設定したのか 考え方・落とし込み方について、
Recall ※3 とPrecision ※4 という言葉を使いながらお話させていただきました。
※3: Recall = 再現性: どれだけ抜け漏れなく予測できたか
※4: Precision = 適合率: 予測したものがどれだけ正しかったか
セッション全体像について興味を持っていただけましたら、
既にAWS Events 公式Youtubeに動画がUPされているため、下記をご参照ください。
AWS re:Invent 2024 – Learn the latest generative AI updates and use cases [Japanese] (GBL301)
re:Invent 2024 所感
Keynotesは5つありました。どれもワクワク高揚感が凄まじいものでした。
生成AIの活用幅を広げ、どんどんやってくぜ!という勢いを感じられる素晴らしいものでした。
- December 2: Senior Vice President of AWS Utility Computing Peter DeSantis
- December 3: AWS CEO Matt Garman
- December 4: VP of AI and Data at AWS Dr. Swami Sivasubramanian
- December 4: Vice President, Global Specialists and Partners Dr. Ruba Borno
- December 5: VP and CTO at Amazon.com Dr. Werner Vogels
どのKeynotesでも一貫してAWSの強いメッセージを感じました。
それは、「Dive Deep」です。
チップを含むハードウェアからアプリケーションを含むサービスのレイヤまで全てのレイヤにおいて自社で課題解決を行うということです。
Appleをはじめとしたパートナー登壇者やGitLabとの連携等から強く感じました。
AWS CEOのMatt Garmanが AWSの哲学である「Building blocks」を基にお話を展開したことにも痺れました。
さらに、Amazon.com VP and CTOのDr.Werner Voglesのセッションでは「simplexity」という造語とともに、複雑さに立ち向かい・進化し続けるために必要な要素のお話が刺さりました。
re:Inventをどのように過ごしたか
私は下記のことを主に行いました。
- 参加者と技術的なコミュニケーションを取ること
- 参加者とビジネス的なコミュニケーションを取ること
- エグゼクティブな新しい繋がりと情報ネットワークを作ること
- 現地でしか体験できないGamedayやワークショップに参加すること
私はAWSのユーザーグループであるJAWS-UGのコミュニティリーダーでもあります。
AWS HEROをはじめとしたリーダーには専用ラウンジが設けられています。
そこへ行くと、各国のリーダーが集っていますので、なかなかゆっくり会話できなかった方々とざっくばらんなお話をするには良い機会と場所です。
また、KeynotesはAWS HEROや元AWS等の仲間と一緒に、セッション会場ではなくホテルの部屋で視聴しながら、共感・議論しました。
クローズドなディナーイベント等もAWSにセッティングいただき、エグゼクティブな方と知り合い・情報交換できる貴重な機会をいただきました。
余談になりますが、せっかくのラスベガスということで、バーガーやステーキに多くチャレンジしました。
物価の影響でそれなりの出費にはなりましたが、食の面でも充実して過ごすことができました。
まとめ
AWS re:Invent 2024での登壇という貴重な場をいただき、イベント全体を楽しむことができ、とても良かったです。
今後も様々な発信を通じて、ビジネス・エンジニアリングを加速させていきたいと思います。