こんにちは。17卒デザイナーの湖中美緒です。

先日、母校である多摩美術大学オープンキャンパスの講評会に行ってきました。

多摩美術大学のオープンキャンパスは、毎年全国から1万人近くの来場者を集めるオープンキャンパスです。作品展示や講評会、またワークショップなど数多くの催し内容を用意しています。

 

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今回参加させていただいた講評会は、私の出身である情報デザイン学科情報デザインコースの永原教授担当の「メディアデザインゼミ」です。講評会では、同じ大学、学科の先輩であり、デザイナーとしても大先輩である山幡さんと一緒に参加させていただきました。

 

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前期メディアデザインゼミの課題は、「本をつくる」です。

多くの人が「本」と聞いてイメージするのは綴じられた紙の束だと思います。しかし、電子本が現われてから、「本」は紙の物性から離れて概念になりました。ウェブサイトやアプリケーションと電子本とを私たちは分けて理解していますが、それらの違いは何なのか。あるいは本の遠い祖先である古い木簡や竹簡を、私たちは「本」と認識できるのか。実体を失った「本」の在処を探るために、「本」を定義し、デザインする課題で、誰もが触れたことのある「本」というメディア、その再発明の試みです。

 

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後輩たちは、様々なメディアや表現方法で本をデザインしていました。本自体に工夫を加え物語を引き立たせたり、あるシチュエーションならではの本を作ったり、プログラミングやアニメーション、VR技術を使ったものまでありました。そのアウトプットは様々で、プレゼンを聞いていてもそれぞれの個性が見えてとても面白かったです。

 

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また展示台の上に、それぞれの学生が「本」を定義した、「本とは◯◯である」と直筆で書かれているものがあり、その文字、言葉も個性豊かで見応えがありました。

 

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【講評を終えて】

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この前まで、自分が講評される側の立場だったので、講評する側として講評会に参加するのは少し不思議な感覚でした。20数名の後輩たちの作品を見終わり、まず一番大きく感じたことが表現の多様性です。同じ本というテーマで作品を作っていても、考え方、コンセプト、アウトプットの仕方まで様々でした。私の学生時代の同期もそうでしたが、情報デザイン学科情報デザインコースの学生は個性が豊かで多様な得意分野を持っているのが特徴であり、強みだと思います。

 

また恩師である永原先生と、このような機会でまたご一緒できて良かったです。本当にありがとうございました。