『アメーバピグ』デザイナーがリレー形式でお届けする本シリーズ。毎月数百点のイラストをリリースしている『アメーバピグ』では、“クオリティを担保しつついかに早くイラストを仕上げるか”がポイントとなってきます。 そんな開発現場で培われたノウハウを、実例を元にご紹介していきます！
こんにちは、『ピグパーティ』イラストディレクション・デザイナーの森田です！
アメーバピグのイラストレーションについてご紹介するシリーズの第5回目＾＾
今回は“今っぽアイテムを作るためのこだわりと調整方法”について、
私が実践しているやり方やツールなどをご紹介したいと思います！
10代ユーザーに刺さる、今っぽ感♡とは？
以前の記事にもあったように、30代〜40代のユーザーが多い『アメーバピグ』と比べて、『ピグパーティ』はスマートフォンを活用する10代のユーザーの方が多いため、10代に刺さる(刺さってほしい！)クリエイティブにどんどん挑戦しています＾＾！
ストアのスクリーンショットもとっても可愛いのでぜひご覧になってください＾＾
“おしゃれで流行に敏感なティーン”にむけてMINTシリーズをリリース！
日々、ユーザーの方たちの『ピグパーティ』の楽しみ方をウォッチしてみると、リアルクローズでのファッションコーディネートを楽しんでいるユーザーの方が数多くいました。『ピグパーティ』内のコミュニティにはモデル事務所なども数多く存在し、ピグ自身がオシャレをしてモデルとして活動していたりします。
この現状を加味し、プランナー・デザイナーで話し合い、“おしゃれが好きで、流行に敏感なティーンユーザー”にむけてMINTシリーズを企画しました。
アイテムに合わせ、バナー類も雑誌のような雰囲気を意識して作成してもらっています！
MINTアイテムのこだわり
私がMINTアイテムのデザインチェック時に気をつけていることはこちらの2つ。
アイテム制作中のBefore&Afterを見比べながら、どのように今っぽさを引き出していっているかをご紹介します！
※ちょっとした調整なのでよ〜く見比べてください＾＾
⑴シルエット
髪は女の命、髪は顔の額縁、などと言われたりしますよね。ピグにとっても、髪のボリューム感やシルエットがピグの顔に合っているかどうかは、とても重要です。
Beforeだと後頭部がぺたっとして見えませんか？
後頭部のサイズ感・全体のシルエットを微調整したことによって、女の子らしい丸みのある髪型になり、ぐっと盛れてる(かわいい)シルエットになりました！
⑵サイズ感
ロングカーディガン、春先にかけてとても流行りましたよね。
ロングカーディガンが流行っているから！といって研究せずに作成してしまうと、Beforeのような以前からよくあるカーディガンができてしまいます。
流行りの情報をきちんと取り入れ、超ロング丈&シフォンのような透け感のある生地を丁寧に表現をしたことで、ぐっと今っぽ感が出たと思いませんか？？
⑶着こなし
こちらも今流行りのファッションアイテム、ベレー帽。でもベレー帽って自分の頭にサイズが合ってないと、頭が大きく見えちゃったりとなかなか難しいアイテムです。
Beforeでは、頭のサイズに比べてベレー帽が少し窮屈なサイズ感のため、頭が大きく見え少し野暮ったい印象になっています。Afterでは、ベレー帽を頭のサイズより少し大きめに変更することで抜け感が出て、ぐっと小顔に見えるようになりました！！
“なんか違う”…そんな時
アイテム制作をしていると、“なんか違う”から抜け出せず、なかなか正解にたどり着けないアイテムもあったりします…。地獄ですよね！
そういう時私は、パターン出しをして、ひたすら見て比較するようにしています。とはいえパターン出しは結構面倒臭い&パターン作成に時間をかけるのは無駄ですよね。
今回は私のオススメ、Photoshopを使ったパターン出しをご紹介します！
●ささっとパターン♡ – 色の場合
Photoshop上に、調整したいaiデータをピクセルでペースト、色を調整したい部分を選択・色調補正し、適当にバーっと並べて比較・検討しています。
llustrator上じゃないので、シンボルなどに気を使わず、いい意味で雑に調整できる&ブラシで描き込んでみてもOK&次に記載している形の調整も同時にできるのがメリットです。
いつもより綺麗に並べてます♡
●ささっとパターン♡ – 形の場合
形を調整するときによく使うのが、Photoshopのゆがみツールです。
調整したいイラストをPhotoshop上に配置し、
スマートオブジェクト化した後 [ ゆがみ ] を使います。
こんな感じはどうかな、という形に調整したあと、フィルターを表示/非表示を切り替え、比較します。
※スマートオブジェクトにしないと、再編集できない&簡易に比較できなくなってしまうので注意です！
比較すれば無駄地獄は回避できる！！
比較データを残さず微調整していると、結局、調整後に良くなっているかの判断がつかない&気づいたらすごい時間使ってた〜〜！という無駄地獄に陥ることが多いので要注意です。
限りある時間を無駄にしないためにも、パターンをささっと作り、比較しながら進めることが“なんか違う”を撲滅させる一番の近道なのでは、と私は思います。
最後に
今、ご紹介したような、描いては、調整！描いては、調整！…をひたすら繰り返し、ピグのアイテムをチーム一丸となって日々制作しております！
今回ご紹介したMINTアイテムを作成するときは、チームメンバーそれぞれ最新のトレンド情報をティーン雑誌などからインプットしてから制作するようにしています。
自分の感性に慢心せず、日々ユーザーに寄り添い、なおかつ一歩先を行くアイテムを作り出すことが、私たちクリエイターの役目だと思います！
この記事をきっかけに、ピグパーティに興味を持っていただけるとうれしいです＾＾！
今後とも、ピグパーティをよろしくお願いいたします。
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