mainimage_01

 

皆様こんにちは。
去年から磯釣りにハマり、正月休みに3日連続で朝4時起きで釣りに行き、釣り場の写真を日誌のようにインスタにアップし続けた結果、おしゃれなはずのインスタが見事に「釣りバカ日誌」化しました。佐藤です。

約3年間、MdN様に寄稿させて頂いていたおすすめアプリの連載ですが、去年の10月に一区切りしたということで、次は何を書こうか考えていたところ、毎年の年末に登壇させていただくCSS Niteの「Shift:Webデザイン行く年来る年」での「スマホUIのトレンド」を題材とした講演内容が毎年好評ということもあり、今年からは弊社のこのブログにて僕自身の「日々のメモ」的に、最近気になるアプリのレビューを独自に書き残していこうと思います。

初回はいきなり「スマホUI」ではないのですが、、、最近使いはじめたこともあり、iPad Pro向けの「Apple Pencilと相性の良いメモ系アプリ」をレビューしたいと思います!

 


 

【最強の無料アプリ!?】アイデアスケッチからテキスト入力までを一括整理!

1.Microsoft OneNote


Microsoft OneNote

価格:無料(2018年2月7日現在)
書き心地:★★★★★
シェアの容易さ:★★★☆☆
機能性:★★★★☆

 

Microsoftからリリースされているデジタルノートブックアプリ「OneNote」
数あるメモ系アプリの中でここまで多機能で無料のものは珍しく、メモをセクションごとに管理できるため整理整頓のしやすさもバツグン。表や画像の挿入や、テキストのプロパティをいじれるなど、Office系を思わせるような細かなツール機能も魅力的なアプリですが、録音機能やフリーハンド入力の精度など、無料とは思えないクオリティが魅力的です。Apple Pencilとの相性も良く、遅延のストレスが少ないのも使い勝手向上に一役買っています。

▷AppStore:Microsoft OneNote
▷Google Play:OneNote



 

【シェア先がいっぱい!】パッと描けて、データのドリブルがしやすいアプリ

2.Notability


02_notability_icon

価格:1200円(2018年2月7日現在)
書き心地:★★★★☆
シェアの容易さ:★★★★★
機能性:★★★☆☆

 

シンプルなノートを作成したり、PDFへのコメントが挿入できるアプリ「Notability」
「手書きのノート」という意味で「シンプルさ」にフォーカスし、上部にあるデフォルトメニューを必要最低限の訴求に抑えることで「簡単そうな印象」をユーザーにうまく印象付けています。フォントサイズの調整や、ペンツールの線の太さなど、各ツールの詳細なプロパティは1階層下に入っていて、必要な時に引き出す使い方なのでユーザーの使用感をライトに感じさせています。また、ペンツールで引いた線を押さえたままにすると直線を引くことができるなど、細やかなショートカットが便利なアプリです。

▷AppStore:Notability



 

【シンプル&クイックの決定版!?】飾りっ気のない分かりやすさ

3.メモ App(iOSの純正)


03_memo

価格:無料(2018年2月7日現在)
書き心地:★★★★☆
シェアの容易さ:★★★★☆
機能性:★★☆☆☆

 

iOSに標準で搭載されている「メモ APP」
主に文章でのメモ利用が多いが、「スケッチ機能」を用いて自由に絵が描けるのをご存知でしょうか?スケッチブックを意識した質感のある画用紙に、実際の鉛筆で描いているような感覚で扱えるのが魅力的なこのアプリ。そこに飾りっ気はなく、メモの途中でふと気づいたアイデアを残しておけるように、右下のナビゲーションにさり気なくスケッチへの切り替えボタンがあり、選べる機能も最低限のブラシとカラーとなっている。もう少し本格的に描く場合は、写真の追加などのように「メディアを挿入」という形でスケッチを追加できるようになっているなど、シーンに合わせて機能を制限しているところが分かりやすさへとつながっていそうです。



 

【とにかくポップ!】手軽に楽しめる本格ドローイング

4.Paper — FiftyThree


04_paper

価格:無料(2018年2月7日現在)
書き心地:★★★★★
シェアの容易さ:★★★★☆
機能性:★★★★☆

 

フラットかつ奥行きのあるUIが印象的な「Paper — FiftyThree」
UIのカラーやアイコンのテイストがポップなデザインでまとめられ、描き手のワクワクを増長させるような心地よさが魅力的なこのアプリですが、筆圧に応じて変化するブラシや、絵の具のように異なる色を混ぜ合わせて色を作っていく機能など、本格的なドローイングが楽しめます。テキストの入力はできないものの、感覚的にわかるUIやシームレスな画面遷移など、スケッチに特化したアプリとしては抜群の使い心地を誇ります。

▷AppStore:Paper — FiftyThree



 

【Evernoteとの連携がバツグン!】シェアの容易さとテンプレートの豊富さに感動

5.Penultimate


05_penultimate

価格:無料(2018年2月7日現在)
書き心地:★★☆☆☆
シェアの容易さ:★★★★★
機能性:★★★☆☆

 

iPad用のデジタル手書きアプリ「Penultimate」
紙に書くような感覚で使えるスケッチアプリですが、作成したデータが全てEvernoteにも同期されていて、ラフスケッチのシェアの容易さには驚かされます。スケッチの機能としては必要最低限といった感じですが、台紙となるテンプレートが豊富で、タスク整理やカレンダーといった一般的なテンプレートはもちろん、◯×ゲームなどちょっと変わった台紙も選ぶことができるため、手書きの幅を広げる工夫がされています。

▷AppStore:Penultimate


 

まとめ

今回、iPadに特化したアプリをレビューしてみましたが、いろいろなアプリを試した結果、個人的に使いやすい条件としては以下な気がします。

  • ヒストリーバックが左にある(右利きのため)
  • カラー選択時にカラーピッカーがある
  • PDF化して、Dropboxなどの他ツールとの連携がしやすい
  • 消しゴムツールがストローク消去か部分消去かで選択できる
  • セクションやフォルダを使ってデータを分類できる

特に、ヒストリーバックの位置に関しては「手書き」にフォーカスしたアプリの場合一番重要に感じました。どんなに機能が優れていても、ユーザーの利用シーンをどこまでイメージできているか?が重要であり、デザインで解決できる「効率性」について再認識しました。

 

 

アバター画像
クリエイティブ 執行役員| インターネットテレビ局「Abema TV」や、音楽配信アプリ「AWA」、キュレーションメディア「Spotlight (スポットライト)」、無料ホームページサービス「Ameba Ownd」など、主にユーザー向けのメディアサービスのデザイナーを統括し、クリエイティブ責任者として各サービスのUIデザインを監修。