オンライン恋活・婚活マッチングサービス市場の成長が著しい昨今、国内における2018年の市場規模は374億円、2023年には852億円を超えると予測されています。(※1)

 

そんな中、マッチングサービスの開発を支えているエンジニアが集う「マッチングサービス開発の裏側Night」が開催されました。サイバーエージェントからは、先日会員数400万人を突破した「タップル誕生」のエンジニアが2人登壇してきましたので、その様子をお伝えしたいと思います。

 

「タップル誕生」から1人目の登壇は、SREチームのサーバーサイドエンジニア@tonioさん。

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「タップルでSLOを導入した話」についてお話してくれました。

 

せっかくなので、@tonioさんに少しお話を聞いてみます。

ーータップルで SLOを導入したきっかけを教えてください。

@tonio:タップルでは2018年4月にSREチームを結成し、システムの信頼性を評価するためのSLOを作りました。導入した理由は2つあります。

(1)サービスの信頼性を上げるため
SLOでサービスのメトリクスを収集し、ボトルネックの可視化、今後発生しうる負荷起因のシステム障害等を未然に防ぐ

(2)ビジネス側との合意を得るため
エンジニア以外のビジネス職の方々も、SLOをみることでサービスのコンディションを理解できるようになるため、システム改善タスク等の判断基準をビジネス職と共通してもつことができるようになります。

 

ーー実際にSLOを導入してみていかがですか?

@tonio:SLOを導入してまだ1ヶ月程度なので、本格的な運用には至っていませんが、まずはエンジニアの定例会議にてSLOをチェックする時間を設けて、SLOをエンジニア全員が意識できる環境が作れたところです。今後はSLOを満たしていない部分をリストアップし、開発エンジニアとともに改善していき、最終的にはタップルのユーザの方々も見ていただけるようSLOを公開していきたいと考えています。

 

続いては、サーバーサイドエンジニア@michio0oさんによる、「タップル誕生における事業の成長と開発体制の歩み」のお話です。

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@michio0oさんにも少しお話を聞いてみます。

ーータップルでSREチームを新設した理由を教えてください。

@michio0o:サイバーエージェントのメディア事業部においては、SRG(サービスリライアビリティグループ)という横軸組織に所属するエンジニアの方々がSREの役割も担っているので、1つのサービスにSREチームを作っているのは珍しいかもしれません。SREチームをサービス内に作りたかった理由は、マッチング業界のように伸び盛りの市場では、ついついプロダクト開発にばかり目が行きがちですが、中長期的にみるとシステムの信頼性や開発効率を高めていくことが必須だからです。SREという箱を用意し、プロダクト開発とは別にミッションを持つことで、タップルの今後のシステム成長を加速させるための基盤作りに集中できる環境が構築できたと思っています。

 

ーーKubernetesへの移行、マイクロサービス化にも挑戦するのですね

@michio0o:はい、すでに着手しています。既存システムの分割もそうですが、これから新たに作成する機能やシステムについても十分に検討した上で、マイクロサービスアーキテクチャを取り入れようとしています。将来的には数十人規模で開発を進めていけるだけのバックエンドアーキテクチャにしていきたいです。

 

 

お2人、ありがとうございました。最後になりますが、タップル誕生の皆さま400万会員突破おめでとうございます~!

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