FRESH LIVEでサーバサイドエンジニアをしている荒谷(@_a_akira) です。

今回は、2018年10月3-5日にオランダのアムステルダムで行われたKotlin Conf 2018に弊社から3名のエンジニアが参加したのでレポートしたいと思います。
kotlinconf2018 thumbnail

 

Kotlin Confとは?

Kotlin Confは、Kotlinの開発元であるJetBrains社が主催しているKotlinの言語カンファレンスです。昨年の2017年の11月にアメリカのサンフランシスコにて第一回目のカンファレンスが行われました。Kotlin自体は2016年の2月に正式リリースされ、2017年のGoogleI/OでAndroidにおけるKotlinの正式サポートが発表された事を皮切りにますます盛り上がりを見せています。
そのような状況の中、今回行われたのがKotlinConf2018です。
Kotlin Conf2018のセッションは60弱ほどあり、参加者は前年同様1200人程度の規模で行われました。
発表者にはAndrey Breslav(@abreslav)や、Svetlana Isakova(@sveta_isakova)、Roman Elizarov等(@relizarov)のJetBrainsの開発者や、Jake Wharton(@JakeWharton)やRomain Guy(@romainguy)、Chris Banes(@chrisbanes)等の著名なGoogleのエンジニアも多数参加していました。日本人の参加者は15人程いたと思います。私は昨年のKotlinConf2017にも参加させて頂いたのですが、昨年はAndroidでの正式サポートが発表されたことも相まってか30人程参加していたのと比較すると日本人の参加者は減りました。

テーマは言語カンファレンスなので一部Androidであったりライブラリに依る発表もありますが、基本的にはKotlinに関する内容の発表が多かったです。
スポンサーにはJetBrainsやGoogleがいたのですが、KodeinやArrowの様なライブラリがスポンサーとしてブースを出していたのが面白かったです。

日程

今年は3日間行われて、1日目はワークショップ、2日目3日目は朝から夕方過ぎまでセッションがありました。
1日目のワークショップは先程紹介したJetBrainsやGoogleの著名エンジニアの方が直接指導してくれるとても豪華なワークショップなため参加料は€649と若干高めな値段設定になっていました。
ワークショップの内容に関しては各発表者のGithubレポジトリを検索すると…

会場

東京駅のモデルになったアムステルダムの中心となるAmsterdam Centraal駅から徒歩5分くらいの位置にあるBEURS VAN BERLAGEという立地が最高の会場で行われました。

この建物は元々証券取引所として使われていたみたいです。まさにヨーロッパというような外見で、セッション部屋によってはステンドグラスが裏側にあり、とても綺麗でした。

session room

セッション部屋としては500人ほど収容できる大部屋が2つあり、その他に100人程度収容出来る部屋が3つありました。Keynoteだけは参加者全員を同じ部屋に収容しきれないので、片方の大部屋で発表、もう一方には中継されましたが基本的には1部屋で1つのセッションが行われました。

session room2

セッション会場以外にも大ホールがあり、軽食や飲み物の提供が常にされていたので、カンファレンスとしてはかなり豪華でした。
朝食、昼食、1日目のセッション後にも行われるAfter Partyもこの会場で行われました。

conference hall

 

食事

食事に関しては、最近では当然となってきているベジタリアン向けの食事等5種類程度から選べるようになっていました。とても美味しかったのですが、昼食のカップご飯にはパクチーが入っているものが多かったので個人的には辛かったです。

昼食

launch1

launch2

朝食breakfast 

After Party

After Partyは大ホールで行われました。セッション会場と同じ建物内なので、1日目の最後のセッションが終わってからすぐに始まりました。

gamecenter
セッション部屋を出たら既に外がゲームセンター状態になっていました。

1日目の朝にAfter Partyでちょっとしたサプライズがあるよ!とアナウンスされていたのですが、おそらくそのちょっとしたサプライズでQueenのコピーバンドが来ました。噂によるとJetBrainsでKotlinConfのオーガナイザーであるHadi Hariri(@hhariri)さんがQueenのファンらしく呼んだみたいです。(真偽はわかりません)
クオリティが高く参加者の人達もノリノリで楽しんでいました。日本だとこういうのは2, 3曲歌って終わると思うのですが、18:00のAfter Party開始から20:30くらいまでずっと歌っていて普通にライブをしていましたw
フレディーマーキュリーになりきったおじさんもフェイクを入れたりして、とても気持ち良さそうに歌っているのが印象的でした。

queen live

 

セッション

昨年は初のKotlinConfということもあって、Kotlinにはこんなユースケース、ライブラリがあるよ。Kotlin使っていこうな!的な内容のセッションが多かったのですが、今年はある程度認知度も上がったためかKotlinのユースケースというよりは、より深い言語の話が多かったように思います。
今年は、Coroutineであったり昨年のKotlinConfでは発表があったものの、まだ完成とは言えなかったKotlin/Nativeの話、Kotlin1.3の新機能の話が多かったです。
個人的にはKotlin/Nativeの話がとても面白く、昨年の段階ではまだ不完全なところがあり仕事で使うにはまだ少し早いかなと思っていたのですが、先週ついに、1.0のタグが切られて 実用段階になったのかなと感じています。

おすすめセッション

参加した3人それぞれからおすすめセッションをピックアップしたいと思います。
既に動画が見れるので、気になる方は見てください。

荒谷おすすめ(@_a_akira)

New Type Inference and Related Language Features
Svetlana Isakova

CA.kt KotlinConf報告会でも発表したのですが、Kotlin1.3の新機能についての解説です。Kotlin in Actionの著者でもあるSvetlanaさんだけあってとてもわかり易いです。

Effective multiplatform Kotlin development
Marcin Moskała

Kotlin/Nativeで一番感動したセッションです。人類が夢見続けたマルチプラットフォームへの最高の解決方法が見つかったような気がします。個人的にここ1年はKotlin/Nativeを推していきたいと思っています。

前川おすすめ(@kaelaela)

Writing Your First Kotlin Compiler Plugin
Kevin Most

Kotlinのコンパイラプラグインの使い方を詳しく説明した発表です。Javaバイトコードがどのように実行されているかという説明が詳しくて勉強になります。

Live Coding Kotlin/Native Snake
Dmitry Kandalov

Kotlin/Nativeを使ってSnakeゲームをライブコーディングしてしまうという発表です。夢が広がります。

仙波おすすめ(@takusemba)

Best Practices for Unit Testing in Kotlin
Philipp Hauer

Kotlinでテストを書く際のTipsについて話されています。JUnit5を使ったテスト時のTipsから始まり、MockkやDataClassを使ってどうテストを効率よく書いていくかについて話していました。すぐに実践できそうなものばかりだったのが良かったです。

A Multiplatform Delight

Jake Wharton and Alec Strong

sqldelightに関してkotlinを使ってどのようにMultiplatformに対応していくのかという展望を話していました。 Multiplatformに興味がある人におすすめです。

 

昨年と比較して運用面も大幅に改善され、来年も参加したいと思えるとても良いカンファレンスでした!
これからもアップデートされていくKotlinを楽しみましょう!

Have a nice Kotlin!

aakira
2015年サイバーエージェント新卒入社、FRESH LIVE立ち上げ期からAndroidを担当していたが、最近はサーバサイドでKubernetes等に触れている。 趣味は軟式テニス、旅行、写真、ドローン