昨年に引き続き、サイバーエージェントでは今年もiOSDCのスカラシップを実施します。多くの学生に応募して欲しい、と思っていたところ「地方の学生こそ技術カンファレンスに参加すべきだ!」と語る新卒エンジニアがいたので、話を聞いてみました。

 

「iOSDC 2019 スカラシップ」エントリーはコチラ

 

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-自己紹介と業務内容から教えてください。
奈良先端科学技術大学の大学院を卒業後、今年の4月にサイバーエージェントに入社し、「タップル誕生」でiOSエンジニアとして働いています。今は、アプリの売上に貢献するための機能を、事業プランナーとエンジニアが一丸となって開発していくチームに所属しており、開発はもちろん、売上げのKPIも追いかけています。

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-「地方の学生こそ技術カンファレンスに参加すべきだ!」と力説されていましたよね?
はい。昨年はじめてiOSDCに参加して、学生は技術カンファレンスに参加するだけですべてがうまくいくというnoteを公開しました。

僕は奈良の大学に通っていたので、iOSエンジニアの仲間も少なく、勉強会を開催しても集まるメンバー5人とか(笑)。行ってみたいと思う勉強会や技術カンファレンスの多くは東京開催で、公開される資料やTwitterのタイムラインを追いかけたり、Qiitaから情報収集をする術しか知りませんでした。

iOSDCも、もちろん存在は知っていたけれど、学生だと交通費・宿泊費の捻出も厳しくて、東京で就職したら行こう、と思っていました。

そんな時に、たまたま企業のスカラシップで行けることになり、昨年初めて参加したのですが、ものすごく沢山の刺激を貰って、これは金銭面多少無理をしてでも参加する価値があるなと感じました。

 

-iOSDCに参加して良かったこと、ベスト3を教えてください。

1.同じ分野のエンジニアのキャリアパスが知れる
当時は、自分が3年後、5年後、10年後、どんなスキルを身につけて、どんなキャリアパスを描けばいいのか、どうなりたいのか、全くイメージを持てずにいました。
けれど、iOSDCに参加することで、トップ層のエンジニアはもちろん、自分と同じ20代のエンジニアが、どんな技術に触れて、どんな技術的挑戦をしていて、どんな発表をしているのか、そしてどんな反応を貰っているかを肌で感じることができました。これは、今後の自分のキャリアパスを考えるうえで、非常に参考になったと感じています。

 

2.最新の技術トピックを一気にさらえる
参加する前は、付いていけるのか?という心配もありましたが、登壇者の皆さんのトークが上手なおかげで、楽しみながら学ぶことが出来ました。

もちろん、自分にとっては技術的レベルが高すぎて難しいものもありましたが、それでも分からないなりの楽しさがありました。

 

3.モチベーションがアップ
やはり直接最新の技術トピックを聞けることは、開発のモチベーションにつながりました。実際昨年はマイクロビューコントローラーという前例のない挑戦的なアーキテクチャの発表があり、自身で開発しているアプリに導入してみたり、データの差分更新に関する発表に興味を持ち、自身でアルゴリズムを勉強するなど、カンファレンスで得た知識を奈良に戻って試していました。社会人になると、課題解決のための技術が必要ですが、学生のうちが興味ドリブンでトライできる時間があるので、良かったことの1つだと思っています。

 

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-参加して、後悔していることが1つだけある
去年参加をして1つだけ後悔があります。それは就職活動前にも参加しておけば良かった、ということです。というのも、iOSDCでは多くの企業の方が登壇に参加されるので、セッションや企業ブースでの交流を通じて、技術レベルや、その会社でどんな挑戦ができそうかなど、見えてくることも多いからです。

 

-iOSDCに参加したから、入社までの半年間の過ごし方が変わった
iOSDCに参加する前は、トップクラスのエンジニアは雲の上の存在だと思っていました。もちろん、今でも雲の上の存在であることに変わらないのですが、自分がそこに近付くために何が足りないのか?やらなくてはいけないことや距離感を知れたことが、自分の中で大きな収穫でした。

おかげで入社までの半年間、自分の実力、地方の情報収集へのハードルに対し、かなり危機感を持って過ごすことができました。一緒に開発をしていたメンバーに「モダンなフレームワークにしたい」と提案をして、実際に導入したり、技術記事の執筆や・勉強会を通じたアウトプットにも力を入れて、現場のレベルに追いつこうと自分なりにもがいていました。それが入社後のスタートダッシュにも繋がってると実感しています。

 

-地方の学生にメッセージをお願いします
地方に住んでいると、どうしても首都圏の学生と比べて機会の差があります。
例えば、東京では大学1〜2年生が企業でインターンをすることも珍しくありませんし、社会人が集まる勉強会に参加することも可能です。将来、iOSエンジニアを職業にしたいと考えているのであれば、iOSDCへの参加がキャリアを考えるきっかけにも繋がりますし、首都圏の学生との差を縮めるチャンスでもあります!そして何よりiOSDCは、お祭り感があって、熱量も高くて、エンタテインメントとしても純粋に楽しいです。ぜひチャレンジしてください。

 

「iOSDC 2019 スカラシップ」エントリーはコチラ

 

-最後にお知らせ
実は、今年は永野もLT枠で登壇することが決まりました。いつかは登壇したい!と憧れていたiOSDC。予想以上にそのチャンスが早く訪れたようです。

永野の登壇は以下を予定しています。ご来場される方、ぜひご参加お待ちしております。

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発表日時:9月7日(土)16時〜(Track A)
セッション:モノレポで複数アプリをリリースする場合のGit運用戦略
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