remote_eyecatchメディア事業、ゲーム事業、広告事業と、インターネットを軸に様々な事業を展開しているサイバーエージェント。

東京 渋谷だけでなく、秋葉原ラボ、大阪支社、福岡支社にも開発拠点を置き、各地で技術者が日々開発に取り組んでいます。

 

今回は、現在8名の技術者が所属している大阪支社の開発拠点にスポットを当て、新規事業責任者とエンジニアに話を聞きました。
大阪で開発拠点を構えることになった理由や、本拠地である東京から遠方で開発を行うことの課題とその解決方法とは?

 

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田中裕輔
2011年サイバーエージェント新卒入社。入社後は、広告事業本部にてデジタルマーケティング戦略の立案・制作を行う。2012年9月より事業責任者としてソーシャルゲームの立ち上げや、運用に従事。
現在はメディア統括本部Amebaカンパニー GameOrganizeDivisionに所属し、新規事業の責任者を担当。

 

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チャン・ダレン
2012年サイバーエージェント中途入社。大阪支社での採用後、3か月の東京での研修を経て、大阪へ。数々のコミュニティサービスやソーシャルゲーム開発・運用に携わった後、2015年10月より技術本部に所属。
現在は、iOSエンジニアとしてiOSの共通SDK開発を行いながら、Amebaプラットフォームの認証部分や社内システムのWebフロントエンド開発を担当。

 

 

大阪でも開発拠点を構えることになった経緯を教えてください

(田中)本格的に開発現場を構えるきっかけになったのは、全社的にスマートフォン向けサービスに注力していくことを決めた2011年です。スマートフォン向けAmebaプラットフォームのオープン化を推し進めることになった年ですね。

 

当時の大阪支社長を中心に開発拠点を拡大して、10名規模から30名ほどの組織になり、ママ向けのコミュニティサービスなど複数のプロジェクトが発足されました。

 

その後は、当時ソーシャルゲームが市場で伸びてきたこともあり、これまでのコミュニティサービスの運営を続けながら、ソーシャルゲームの立ち上げや運用を行ってきました。

現在は、Amebaプラットホームで新たなゲーム事業を立ち上げようとしています。

 

 

大阪開発拠点のメンバー構成は?

(チャン)開発メンバーは現在合わせて8名です。先ほど田中がお話していた新規事業担当が2名、横断的に全社の開発サポートに携わる技術本部に所属している者が3名、グループ会社QualiArtsでゲーム事業に携わっている者が2名で、あと1名は「アメブロ」の開発を担当しています。
8名全員が同じプロジェクトというわけではないんです。基本的にどのプロジェクトも開発の本拠地が東京なので、東京にいるプロジェクトメンバーとリモートでやりとりしながら開発を進めています。

 

 

 

リモート開発をする上で、日々苦労している点はありますか?

(田中)現在はリモートでも働きやすさをサポートしてくれるツールがたくさんあるので、情報のキャッチアップなどについては、そこまでストレスを感じることはないですね。

 

(チャン)テレビ電話とチャットツールがあれば、リモートでも特に業務に支障はきたさないと私も思います。

大阪支社は広告事業に携わる営業メンバーが多いこともあって、通常の開発フロアよりも賑やかなので、デスクでテレビ電話をするのも特に気にならないですね。
ただ会社として正式にslackが導入される以前は、東京にいるプロジェクトメンバーには共有された情報をキャッチアップできなかったり、ということがたまに起こっていました。
2015年12月に共通のチャットツールとしてslackが正式導入されてからは、そういったストレスもほとんどなくなっています。
東京の開発現場で何か口頭で共有されることがあっても、メンバーがきちんとslackで教えてくれるので、とても有難いですね。

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コードのレビューもリモートで行っているんですか?

(チャン)はい、東京にいるチームメンバーにプルリクベースでレビューしてもらっています。GitHub Enterprise上でレビューしてもらえれば、リモートでも特にやりにくさなどは感じていません。
口頭でのコミュニケーションが必要な場合は、テレビ電話で画面を見せながら話しています。

 

 

リモート用に環境が整っていても、コミュニケーションロスが生じてしまうこともあると思います
事業責任者として、気を付けている部分があれば教えてください

(田中)東京と大阪で生じてしまうコミュニケーションロスは、距離の問題というよりも、各メンバーが個々の意識を高く持つことで解決できると思っています。
チャットツールなどで環境がしっかりと整っていれば、あとは各メンバー一人ひとりが情報共有・キャッチアップの機会を得られるよう、日々心がけていくことが大切です。
ただ、リモート環境でプロジェクトを進めていると、メンバー同士お互いの顔を合わせる機会が少ない分、実は開発拠点ごとにメンバーのフラストレーションがたまっていた、なんてこともあるんですね。

 

そのほとんどはきちんと話せばすぐ解決するものばかりだと思っているので、事業責任者はそのフラストレーションを早い段階から把握して、きちんと解決する方向に導くことが大切だと思っています。
そういった意味で、私自身も東京と大阪を行き来して、両開発拠点のメンバーの状態を常にしっかり把握できるようにしています。

 

 

 

最後に、大阪開発チームの今後の展望を教えてください

(田中)大阪の開発拠点は現在所属メンバーが8名と、まだまだ規模も小さいですが、関西には未だ出会えていない優秀な開発者がたくさんいると考えています。

まずは、現状進めている大阪発の新規ゲーム事業を成功させ、サービスの拡大と共に新たな仲間をどんどん増やしていきたいです。大阪開発拠点から大きな成果を出して、市場にインパクトを残していきたいと思っています。