【GitHub x サイバーエージェント共催】GitHub Copilotで変わる開発文化の現実開催レポート

株式会社サイバーエージェント Developer Productivity室の小塚です。本記事では2023年9月12日に開催された「【GitHub x サイバーエージェント共催】GitHub Copilotで変わる開発文化の現実」というイベントについての開催レポートをお届けします。

本イベントはオフラインとオンラインのハイブリッド開催で実施されました。参加応募数はなんと540名になり、GitHub Copilotへの関心の高さが現れた形となりました。おかげさまでconnpassのランキングで1位を獲得するなど大変多くの方にご参加いただきました。ご参加いただいた方誠にありがとうございました！

イベント概要

本イベントは日本国内で最もGitHub Copilotの利用者数が多いサイバーエージェントがGitHub社と共催という形で行われました。弊社からはGitHub Copilotを活用している現場のリアルな声をお届けしました。またGitHub社様からは、GitHub Copilotについて、内部の実装部分も含めた詳しい解説を発表していただきました。最後はGMOペパボ様をお呼びして、生成AIの誕生で生まれる企業としての課題などをパネル形式で語っていただきました。発表・パネル・ディスカッションの後には、オフライン参加限定で懇親会も実施しました。

発表内容

GitHub Copilotの裏側とTips & Tricks

本発表ではGitHub Japan 服部さんより、GitHub Copilotの裏側とそれを理解した上でのよりよい使い方について紹介していただきました。
GitHub Copilotはエンジニアの能力を拡張するパートナーであり、エンジニアの幸せに寄与し、生産性の向上とスキルギャップの埋め合わせを目指しています。
GitHub Copilotはエディタの拡張機能などのクライント、Copilot Platformと呼ばれる認証やセキュリティ機能を持つバックエンド、そして実際にコードを生成するモデル部分に大きく分けて3レイヤーになっているというアーキテクチャーの設計の話や、モデルの精度を高めるためにPrompt crafting（プロンプトの構築）を工夫してトークンを節約しながらよりよいコードを生成する方法が説明されました。そして、そういった裏側の仕組みを知ることにより、開発者としてGitHub Copilotを使いこなす方法についても話していただきました。

サイバーエージェントのGithub Copilotの導入と開発生産性

次は弊社の黒崎からサイバーエージェントにおけるGitHub Copilot導入までの経緯と利用データから発見したGitHub Copilotを使い倒しているプロジェクトの活用事例について発表しました。

社内での導入前には個人や趣味の開発で利用していた社員もおり、興味が高まっていました。全社的な導入を進めるためにガイドラインや請求フローの整備を行いました。導入後はGitHub Copilotの利用者数や推薦されたコードの行数が増加傾向にあります。
さらにGitHub社から提供された利用データを見ると、一部のプロジェクトのGithub Copilotから推薦されるコードの受け入れ率が圧倒的に高いことが判明し、そのプロジェクトの活用事例を紹介しました。

パネルディスカッション「GitHub Copilotで変わる開発文化の現実」

最後はGMOペパボ様から高橋さんと黒滝さんをお呼びして、パネルディスカッション「GitHub Copilotで変わる開発文化の現実」を行いました。
生成AIの登場によるエンジニアとAIの関わり方の変化や、それがスキルセットやキャリアにどういった影響を与えるのか、さらには組織の中でのAI活用においてはコミュニケーションやソフトウェアデザインの文化を変えることが重要性など、エンジニアリングの幅広いテーマで今後どのように開発が変わっていくのか議論していただきました。どの話もとても示唆のあるものになっています。

パネルディスカッション「GitHub Copilotで変わる開発文化の現実」については、以下の記事でも詳しくご紹介しておりますので、ぜひ動画とあわせてご覧ください。
https://www.cyberagent.co.jp/way/list/detail/id=29421