当社では、所属するエンジニア・クリエイターを対象にした社内技術カンファレンス「CA BASE CAMP」を2018年より毎年開催しています。各事業領域で蓄積された技術的知見を共有し、所属部署や職種を超えた技術者同士のさらなる交流促進を目的とした取り組みです。

こちらの記事では、先日開催した「CA BASE CAMP 2023」の当日の一部の様子をお届けします。なお、当社代表 藤田と専務執行役員 技術担当 長瀬による当カンファレンスでのエンジニア向け基調講演については「AI時代においてもリーディングカンパニーを目指す、サイバーエージェントの技術戦略」を、執行役員 佐藤らによるクリエイター向け基調講演については「生成AI時代におけるサイバーエージェントのクリエイティブ戦略」をぜひ合わせてご覧ください。

 

各開発現場における生成AI活用事例や課題を共有

 

当日は、昨年を大幅に超える56セッション、11のパネルディスカッションをオンライン形式で配信。今回は生成AIに関するテーマがとりわけ多く見られました。

 

 

「生成AI言語モデルをより良くする強化学習」と題したセッションでは、当社のAI研究開発組織「AI Lab」に所属する研究員が、学習時の偏りを緩和する強化学習の方法や編集型言語モデルへの強化学習の適用等について登壇しました。

また、パネルディスカッション「生成AIのサービス導入事例と壁」では、各部署の第一線で生成AI導入を進めているメンバーが集い、その活用事例や導入時のアプローチ、課題について議論しました。メディア事業でAIを活用するクリエイター4名が参加した「実際どう使う?生成AI in クリエイティブの現場 2023」では、画像生成AIの過渡期にあたって、著作権や倫理的な観点を考慮しながら、実用的な活用方法をどのように探求すべきか語り合いました。

 

当カンファレンスのコンセプト「もっと知りたい、現場のリアル」の通り、当社が展開する様々な事業における生成AI活用のリアルを知ることができて有意義だった、という声が多く聞かれました。

 

 

多様なプロダクトを提供しているからこそ生まれるコミュニケーション

技術者同士のオフラインでの交流の機会をさらに増やすべく、今年もリアル会場を用意し、展示ブースと懇親会を開催しました。

展示ブースでは、各ゼミの取り組みを紹介。2023年に立ち上がったChatGPTに関する2つのゼミでは、その研究内容の他、ゼミ生が開発したアプリを参加者が体験する場も設けられました。

 

 

グループ全体のインフラを支える横断組織「CIU(CyberAgent group Infrastructure Unit)」のブースでは、プライベートクラウド「Cycloud」の製品紹介やGPUの展示を行いました。なお、「Cycloud」について詳しくは「サイバーエージェントにおける、インフラの困りごとを解決できる存在であるための挑戦と野望」をぜひご覧ください。

 

 

懇親会会場は、間近に迫ったクリスマスムード一色。他部署のメンバーとも気軽にコミュニケーションがとれるよう、所属部署を記載したステッカーを貼って参加しました。メディア事業、広告事業、ゲーム事業を中心に実に多様なプロダクトを展開している当社だからこそ、このような所属部署を横断したメンバーが集まる機会には、様々な技術的知見の共有が活発に行われています。

 

 

会場のあちこちでは、美味しいケータリングに舌鼓を打ちながら、日中視聴したセッション・パネルディスカッションについての熱い議論が繰り広げられていました。また、登壇者に積極的に質問を投げかける姿も見受けられました。

今後も当社技術組織では、所属部署や職種の垣根を超えた様々な取り組みを通じスケールメリットを創出して、テクノロジーとクリエイティブを会社の競争力とし、さらなる進化を遂げていきます。