ピグ事業部エンジニアの阿部です。先日ピグからfamchattyというキャラスタンプ作成アプリをリリースしました。その開発の際、リリース前のクオリティ上げを目的に「天王山温泉合宿」と銘打って1泊2日の開発合宿を行いました。今回はそちらの合宿レポートとなります。ちなみに天王山とは「勝敗を分ける大事な機会」といった意味合いだそうです。

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事前準備

目的決め

開発合宿の開催にあたって目的は「ユーザテストで洗い出した課題の解決、インタラクション・操作性のブラッシュアップ」と定めました。合宿前に機能開発は大方完了して一通り触れる状態にしておき、かつ細かなバグなどはまた後々対応すると決め、クオリティの底上げに注力することにしました。

宿決め

宿は湯河原にあるおんやど恵を利用させて頂きました。こちらに決めた理由としては東京からのアクセスが良いことや、開発合宿プランが用意されており、開発のための設備が整っていること、SE出身の方が経営されているのでエンジニア向けのサポートが手厚いとの前評判があったことなどがあります。実際に行ってみてのレポートは後ほどご紹介します。

スケジュール決め、タスクリスト作成

合宿では作業に没頭するため、事前にざっくりとスケジュールを決め、具体的に何をするかをリストアップしました。ユーザテストで顕在化した課題の具体的な解決策を考えてタスク化したり、やりたいけど後回しになっていた細かいタスクを洗い出したりしてまとめていきました。

タスクリストにはスプレッドシートを使い、現在の進捗が何パーセントかを簡単に追えるようにしておきました。スプレッドシート便利ですね。

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合宿当日

渋谷に集合して品川に向かい、11時ごろ新幹線に乗りました。新幹線でさっそく開発するメンバーも。

1時間もかからず熱海に到着し、綺麗な海や早咲きの桜を眺めつつ、タクシーで旅館へ。5分ぐらいで到着しました。

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こちらが開発部屋です。もっと広い会議室などもあるみたいなのですが今回はここになりました。電源タップがすでに用意されていて、Wi-Fiも使えるのでPCを置くだけですぐに開発開始できる状態でした。

飲み物などは売店にもありますが、お茶と水は無料で用意されています。今回はジュースやお菓子など持ち込みもしてます。

各々環境をセットアップして、ここからは黙々と開発タイムです。タスクは事前に決めてあるので潰したらどんどんシートに記入していきます。

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普段のオフィスだと広い机でパーソナルスペースが確保されており個人のタスクに没頭できるという利点はあるのですが、こちらはメンバーの距離が近いので不明点などすぐ質問・相談できたり、適度に緊張感があるのが良かったです。毎日この距離感だと疲れてしまうかもしれませんが、短期間の合宿なら効率が上がって集中できるメリットのほうが大きいと感じました。

足湯があったので気分転換にちょっとだけ浸かりながら開発してみたりもしました。これも意外と集中できます。

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18時ごろまで開発して、夕食です。すきやきうまい。

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夕食後にさらに2〜3時間開発しました。その後自室で開発していたメンバーもいましたが徹夜まではせず、メリハリをつけて開発しました。次の日も朝食後に2時間程度開発し、昼頃撤収となりました。

結果とまとめ

開発合宿というと運用の長いサービスで負債を返却するようなものや、研修として短期間でアプリを作ったりするようなものなども多いですが、今回は新規アプリのリリース前のクオリティ上げを目的として開催しました。結果としてトータルの開発時間は大体9時間ぐらいで、完了したタスクの割合としては約86%でした。

合宿内ではやりきれなかったタスクもありましたが、重要度の高いものは片付けられました。タスク量的にも多すぎず少なすぎず、ちょうどよく設定できたかなと思います。新規開発の場合、開催するタイミングが難しいかなと思っていたのですが、機能開発が終わり、ユーザテストも行って課題をあらかた出しきったタイミングでまとめて一気に消化できたことで、効率よくクオリティを上げられました。

もちろん準備の時間や移動時間のロスなどはありますが、明確な目的を持って普段と違う場所で集中して作業することで作業能率が上がります。うまく運用できれば短期間でクオリティを上げられるかと思いますので、機会があれば検討してみてはいかがでしょうか。