こんにちは。AbemaTVデザイナーの竹原です。
今回は、AbemaTVでのASO対策について話します。
ASOとは
ASO(App Store Optimization)とは、アプリストア最適化という意味で、「App Store」や「Google Play」といったアプリをダウンロードするストアでの改善施策になります。この改善をすることで、ユーザーにアプリをより魅力的に伝え、ダウンロード率をグッとあげることができます。
今回は、アプリケーションが成功するための重要な要素であるスクリーンショットについてまとめます。
魅力的なスクリーンショットとは
アプリをより魅力的に伝えることができるスクリーンショットとはなんでしょうか。
AbemaTVのスクリーンショットデザインを2016年の10月から担当して9ヶ月ほどになったので今までのASO歴史を振り返って考えてみました。
スクリーンショットのコツ6つ
1 アピールポイントを書く!
よくあるパターンで、画面のキャプチャだけを5枚貼るタイプがいますが、画面+文言の方がユーザーにより伝わります。ここで気をつけるのは、画面と文言でズレがないこと!です。伝えたいことは絵と文言セットで考えた方が良いです。
2 盛り込みすぎない
ありがちなのが、言いたいことがありすぎて盛り込みすぎてしまうというミスです。スクリーンショットは小さいバナーの集合みたいなもので、一つ一つユーザが止まって読んでくれません。基本は1枚に伝えたいことは1つ。文字も大きく一言で入れた方が効果が高いです。
3 「1、2枚目」はデザインを繋げて大きく見せる
検索時、iOSの場合、1、2枚目のみスクリーンショットが出てきます。他のアプリより目立つにはここを効果的に使わないといけません。
Abemaでは、1、2枚目を繋げて大きく見せる方法でデザインを作っています。
セットで見せることで、一目で伝わりやすいからです。
4 画面の中のコンテンツも考える
ただ画面のキャプチャを使えば良いのではなく、そのキャプチャに載っているコンテンツ選びも重要です。アプリの推しコンテンツや、人気の高いコンテンツが良いでしょう。AbemaTVでもユーザーにささるコンテンツは何かを常に考えて使用しています。
5 他のアプリより目立つ工夫を考える
ストア内のスクリーンショットはどれも似がちです。
他のアプリよりさらにいいスクリーンショットとはなんでしょうか。
例えばですがAbemaTVでは、
「デバイスを立体的に入れてみる」というものをやってみました。
立体的に見せ空間を使い、横向きのデバイスで大きく入れてみたら目立つのではと思い、検証しました。
デバイスの角度を調整しながら、スクリーンショット内で、気持ちよく見える収まり方を考えたのがこちらです。
他にも、アプリのイメージキャラクターを使うとか、CMと連動させて同じクリエイティブを使うとか、映像で見せるとか、アプリの強みをそのままスクリーンショットにも活かすことができると思います。
6 リジェクトされないスクリーンショット
ストアのルールはしっかり守りましょう。
ストアのレギュレーションに違反してしまうと、せっかく作ったものがリジェクトになってしまいます。
・実際の画面と異なるスクショを使用しない
・iOSの共有メニュー画面が含まれているスクリーンショットを使用しない
・価格に関する表記は避ける
※2017年3月頃からiOSでは”無料”という表記を記載できなくなりました。
【注意】App Store、アプリ名に「無料」などの価格を指し示す言葉が入っているアプリをリジェクトへ
・アプリの内容、機能に関係ない紹介文は記載しない
以上が私がデザインを作るときに気をつけていることです。
そんなAbemaTVの現在のスクリーンショットがこちらになります。
縦でも横でも視聴ができること、いろんなチャンネルがあること、ビデオ機能があることなど、訴求したいことを絞って表現してみました。
2017年6月申請時↓
最後に
いかがでしたでしょうか。以上が私なりの現状のASO対策でした。
また、2017年秋に公開予定のiOS11ではApp Storeのデザインが一新され、これまでになく簡単にアプリが検索できるようになっています。
iOS11 App Storeについて
AbemaTVのスクリーンショットもこれに向けてさらにパワーアップしていく為に準備中です。楽しみにしていてください!