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UI Design Academyは、当社デザイナーによるフォローのもと、サービスづくりを通して実践的なUIデザインを学ぶ5日間のインターンです。今回は第2期生の募集をしています。

前回、UI Design Academyに参加したデザイナーは、インターンを通じてどんな成長を遂げたのでしょうか。学生とそのトレーナーがそれぞれの目線で見た、UI Design Academyの魅力を語ります。

 

プロフィール

伊藤 弘希

株式会社サイバーエージェント クリエイティブ統括室 デザイナー

全社のブランディングとプロモーションデザインを担当

 

野田 知里

多摩美術大学 在学中

サイバーエージェント2018年卒内定者


ポートフォリオのUI作品を増やしたかった

 

野田:UIデザイナーを目指すきっかけになったのは、初めてアプリを制作した大学2年の授業です。使ってくれる人の笑顔を想像しながら作るのは楽しかったし、細部までコツコツ設計するのが自分に合っていました。

ユーザーの体験をデザインすることに魅力を感じ、もっとUIデザインを学びたいと思い、サイバーエージェントのデザイナー向け夏期インターンに参加しました。3日間でたくさんのフィードバックをもらいつつも、企画など自分の中で弱いところも発見できました。

 

伊藤:夏のインターンでは、直接のトレーナーではなかったけど、野田さんのデザインに向き合う姿勢が印象的だったのを覚えているよ。

 

例えば要件を理解して、情報を取捨選択した上で、必ず複数案を提案してくるところとか。

 

言われたことを言われた通りに作った結果、行き詰まってトレーナーにヘルプを求めるケースがありがちだけど、野田さんの場合は「自分はこう思うけど社員の方はどう思いますか?」と、正解を求めずに意見を求めてくるところが印象的だった。

 

その半年後にUI Design Academyに参加してきたので、またサイバーエージェントのインターンに来てくれたことが嬉しかった。

 

野田:UI Design Academyにはポートフォリオの作品を増やしたくて参加しました。 夏のインターンの作品と学校の課題作品が少しある程度だったので、特にUIの作品を増やしたいと思っていました。

 

伊藤:大学の課題は限られた授業時間の中で行なう場合が多いから、インターンなどを活用して集中する時間をつくってクオリティの高いポートフォリオ作品を増やすのはとっても良いことだと思う。

 

なぜ作品を人に見せるのは恥ずかしいのか?

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野田:UI Design AcademyではUIデザイン理論を基礎から講義してもらえました。それまでは「こういうデザインが好き」といったフワッとした感覚でいましたが、なぜそのデザインが好きなのかが理論で説明できるようになりました。

 

それからクリエイティブ執行役員・佐藤洋介さんの講義で「わからないものを恥ずかしがってわからないままにしない。」という言葉が印象的でした。まさに私のことでしたから。

 

伊藤:特にUIに関しては、ブラウザやスマホなどで皆同じような課題に直面しているから、周りの人が既に解決法を知っているケースが多い。悩んでいることを恥ずかしがってしまうと、自分ひとりで抱え込んでしまう上に、時間をかけても解決できないかもしれない。

 

野田:夏のインターンをふりかえってみると、未完成のデザインを見せるのが恥ずかしいという気持ちがありました。企画もデザインも中途半端で詰めきれていなかったから不安でした。だからUI Design Academyに参加した時は、とにかく制作過程を周囲にたくさん見てもらおうと意識していました。迷ったらすぐにトレーナーに相談するようにもしました。

 

伊藤:恥ずかしいから見せられないのは、実はデザインを理論的に作っていないことが多い。下調べや考えが足りないと、理論を組み立てられないし、理論がないと人に説明できないからね。

 

野田:デザインは基礎と理論の積み重ねということをUI Design Academyで学びました。

 

伊藤:例えば、Appleではスマートフォンのボタンの高さは44pixelを推奨していて、ボタンを目立たせたい場合は44pixelより大きくしようという判断が出来るけど、この基礎知識を知らないと、根拠もなくボタンのサイズを決めてしまいがち。デザインは具体的な数字でなりたっているんだ。

 

それに、基本を知っているからこそ、基本を崩してチャレンジしたデザインもできるようになる。基本を知っているのと知らずに好き勝手作るのでは大きな違いがあるんだ。

 

UI Design Academyの課題とフィードバック内容

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野田: 当時のお題ですが、難しかったです。

 

「学生に使われるシェアリングサービス」の制作
・「学生に使われる」という使用場面をよく想像して、ターゲット・コンセプトを設定すること。(例)車、自転車、カメラなど

■必須制作項目
・アプリアイコンデザイン
・メイン画面
・その他必要画面2画面以上

■アウトプット方法
①サービス説明用のスライド1枚
L氏名、サービス名、ターゲット、コンセプト、アプリアイコンを提示
②簡易モック
L画面イメージ最低3画面以上(TOP・投稿・閲覧)
L使用ツールは自由(prott、AEなど)

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https://prottapp.com/p/73ef34#/s/588d9a9986e46569d17776ec

 

野田:UI Design Academyで提案したのは『いらなくなった画材や造形材料をシェアするアプリ』 です。

 

前回のインターンではターゲットを自分にとって身近ではないユーザーに設定したため、ユーザーの心理を汲み取れず、本当に必要な要素が見えなくなってしまいデザイン作業になかなか進めませんでした。

 

その反省を活かしてUI Design Academyでは、身近にいる美術系の学生が抱える悩みを解決するような企画を考えました。参加していた学生とお互いの企画をフィードバックしあったり、大学の友人にも聞き込みを行いました。

 

ユーザーリサーチを踏まえ、構成案が完成してからはひたすら画面の作りこみをしていきました。その間フリマアプリを幾つか使ってデザインや機能の比較もしていました。自宅での作業期間中もSlackでフィードバックしていただき、同じグループの学生と進捗を共有しながら進められたのが良かったです。

 

社内で制作する2日間は、何度も伊藤さんにデザイン案を見ていただき、細かい調整を繰り返し、最終日のプレゼンに臨みました。

 

伊藤:既存のサイトやアプリをよく見て研究してきたなと感じた。既存サービスと比較して学生に必要なパーツは何かを逆算して提案できていたし、狙いどおりに設計できていたのも良かった。メディアコースで最優秀賞だったね。何度も言うけどおめでとう、よく頑張ったね。

 

欲を言うと、既存サービスのコピーにしかなっていないところがあるから、もっと課題に対する工夫がほしかった。独自のパーツをつくって組み合わせるなど、自分なりの発想が今後は必要かも。

 

野田:伊藤さんとは前回のインターンでは一言二言しか交わさなかったのに、その時のフィードバックの内容を覚えていてくれて、それを踏まえたうえでUI Design Academyの発表後のフィードバックをしてくれたことに感動しました。

 

インターンが終わってもデザイナーとしてつながっている

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野田:トレーナーの方がすごく親身に学生の成長を支えてくれていたのが印象的でした。トレーナーってどういう気持ちでされているんですか?

 

伊藤:トレーナーは業務の合間に1日2時間でローテーションを組んでいたけれど、学生はみんな勝ちに来てるからそれに応えたかった。2時間たって「仕事があるから、あとはがんばって」とは言えなかった。結局、2日間つきっきりでフォローしていたよ。

 

野田:たしかに、トレーナーは5人の学生をみていたから、質問がずっと途切れない感じでしたね。それに、みなさんすごく気さくで相談しやすかったです。作業につまった時にリラクゼーションルームでコーヒーを飲んでいると、気軽に話しかけてくださって、課題以外の事でもいろいろ相談にのってもらいました。

 

伊藤:学生によく言っているのは、インターンが終わっても、デザイナー同士つながっていられるから安心してということ。その後も、ポートフォリオを見せてくれたり、進路の相談をされることもある。ポートフォリオも就活に関係なく、アドバイスが必要な時に見せに来てくれるくらいでかまわない。

 

デザインは課題解決のアプローチが沢山あるので、いろんな案件に触れて、それごとの解決方法を編み出してほしい。その解決方法を見てみたいし、一緒に考えたい。

 

野田さんは入社したら、社内にはロゴコンペやポスターなど、業務外でも新卒デザイナーが実力を発揮できるチャンスがたくさんあるので、それを活用して成長していってほしいな。

 

UI Design Academyのおすすめポイントは?

 

野田:周りのレベルの高さを知ることができたことです。恥ずかしがらずに、積極的に案をあてられるようになったことが大きかったです。普段、学内で同じようなデザイン志向のメンバーで固まるため、少人数な世界になりがちでした。

 

UI Design Academyでは、美大に限らず工業系、情報系でUI志望の学生がいる中で、自分の考え方を比較できたり、学生の人たちと喋ったりすることで、得るものも多かったです。

 

インターンは就活目的のようになっていますが、わたしは「ポートフォリオの作品を増やしたい」という目的で参加した結果、社員さんや同じ学生と出会うことで、成長する機会になりました。

 

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