2017年8月にリリースした、女性からはじまる恋アプリ「Torte(トルテ)」
真剣に恋人を探したいと考える20代の女性をターゲットとした「Torte」の開発は、エンジニアが全員20代という若手技術者チームによって支えられています。

新卒5年目ながらこれまで様々な新規サービスの立ち上げに携わったというエンジニアリーダーの髙橋と、ネイティブアプリ版「Ameba」で大規模サービスならではの開発経験を重ねてきた新卒4年目の河野に、「Torte」リリースまでの道のりや開発の裏側を聞きました。

 

 

 



髙橋 優介
「Torte」エンジニアリーダー 兼 iOSエンジニア。
2013年サイバーエージェント新卒入社。サーバーサイドエンジニアとしてコミュニティサービスの運用に携わった後、2014年9月よりiOSエンジニアとしてライブ配信サービスなどの立ち上げに参画。2016年11月より株式会社Torte設立に伴い出向し、現職。iOSだけでなくサーバーサイドの開発にも携わる。

 



河野 頌平
「Torte」Androidエンジニア。
2014年サイバーエージェント新卒入社。内定者時代にサーバーサイドエンジニアとしてコミュニティサービスの運用に携わる。入社後はUnityを使ってソーシャルゲームの開発に従事した後、Androidエンジニアとして2014年10月からネイティブアプリ版「Ameba」プロジェクトにジョイン。2016年11月に株式会社Torteに出向し、現職。

 

 

 

 

女性に安心して使っていただけるサービスを作りたいという思い

 

ーーはじめに「Torte」がどんなサービスか教えてください


髙橋:「Torte」は女性ファーストのマッチングサービスです。これまでマッチングサービスを使ったことのない女性でも安心してご利用いただけるよう、大きく2つの特徴があります。

ひとつは、コミュニケーションは全て女性からのメッセージで始まることです。マッチングした時に、24時間以内に女性がメッセージを送信しなければ、マッチングが解消されます。

次に、女性からのクチコミ機能です。男性のプロフィール欄には、これまでやりとりをしたことのある女性からのクチコミ情報が表示される仕組みになっています。これは、「Torte」を利用する女性が安心してお相手を探すことができるように設けた機能です。クチコミ機能により、プロフィール情報だけでは分からない本人の姿を第三者の視点からも伝えられるようにしています。

 

 

 

ーー 女性からのメッセージ送信やクチコミ機能などのアイディアは、立ち上げ当初から考えていたものなのでしょうか?


河野:2016年秋にプロジェクトが立ち上がったのですが、そういった機能のイメージができてきたのは2017年に入ってからです。ただプロジェクトの立ち上げ当初から、社長が女性ということもあり、女性に安心感をもって使っていただけるマッチングサービスにしたいという思いはチームの中でずっとありました。

 

髙橋:2016年9月の会社設立前のタイミングで、まずは新規事業準備室のような形で社長の飯島と私の二人でプロジェクトをスタートさせました。その段階で少しずつ技術的な検証を始めていたのですが、11月に河野やサーバーサイドエンジニア、デザイナーがジョインして会社が設立し、そこからメンバーで仕様を決める上でのブレストを行いつつ、本格的な技術検証を開始しました。

 

河野:当時の私たち技術者は、業務時間の約半分をアイディア出しに使っていて、その他はマッチングアプリにとって基本的に必要な機能の検証と開発を行なっていました。

 

髙橋:その後も新しいメンバーがジョインし、現在チームメンバーは6名です。チームメンバーの平均年齢は27-8歳くらいで、サイバーエージェントの中でも比較的若い開発チームかと思います。

「Torte」がターゲットにしている年齢層は私達と限りなく近い層なので、運営している自分たちの考えも反映しやすい環境ですね。開発者としてだけではなく、時には一般男性としての視点でもアイディアを出しました。

 

 

 

 

「AbemaTV」や「Ameba」といった大規模サービスの知見を活用

 

ーー開発する上で特にこだわった点はありますか?


河野:開発を始めてから、マッチングアプリはサービスの特性上ユーザーの状態を管理することが多いということに気づきました。今後会社に新たなメンバーがジョインしてもそれらの情報を常に管理しやすくしたいという思いがあり「分かりやすくスケールしやすいアーキテクチャにしたい」と髙橋とも話していました。

そこでいくつかのアーキテクチャを検証し、Fluxにすることを2人で決めました。かつて同じチームで働いていた先輩にもアーキテクチャ選定の際には色々とアドバイスを頂き、とてもありがたかったです。
Android版「Torte」の技術選定については、サイバーエージェントが主催するAndroidエンジニア向け勉強会「CA.apk」にて以前お話させていただきました。

 

 

 

髙橋:AndroidとiOS両方で同じアーキテクチャを選定したことで、プロダクトにとってだけでなくチームのコミュニケーションにおいてもメリットがあったと思っています。AndroidとiOSとお互い別の領域を開発していると普段なかなか相談し合えないのですが、仕様の細かい部分に関しても「これどうやって作る?」と気軽に話し合うことができました。「Torte」はまだ人数が少ない分、密な連携がとりやすかったです。

私もiOSエンジニア向け勉強会「CA.swift」で「新規アプリを作り始める前にチームで決めたこと」と題してお話させていただきました。

 

 

 

 

ーー開発していく中で苦労した点は?


河野:新規サービスの立ち上げには付きものですが、細かな仕様からサービスの方向性までしっかり固まるまでは作り変えが多かったことでしょうか。やりたいことが沢山ある中で初期リリース時に本当に必要なものはどれか、事業としての優先度を決めたことも自分たちの事業視点を鍛える上で貴重な経験になったと思っています。

 

そんな日々の中で、自分は仕様が完全にFIXしてから手を動かしたいタイプだったのだということがよくわかりました(笑)これまで立ち上げをいくつか経験してきた髙橋は一旦決めるとどんどん進めていくんです。立ち上げのフェーズでは日々細かな決断を行なうため、スピードが重要なのだと実感しました。

 

 


髙橋:とりいそぎ進められるところはどんどん進めるようにしています。もちろん時には振り出しに戻ってしまうこともありますが、最初は特にスピード感は重視しないといけないと考えています。




河野:都度微修正を繰り返すよりも、仕様が完全に決まってから作った方が結果的に完成するスピードは早いと思っていたんですが、そんなことはありませんでしたね(笑)立ち上げの際は、少しずつ作った部分を直しながら開発を進めた方が早いというのは今回大きな発見でした。

 

 

髙橋:メンバーのうち、新規サービス立ち上げの経験を持っているのが自分しかいなかったのですが、これまでのプロジェクトの先輩方の働き方が非常に参考になりました。まずは一旦決めてすぐに動く、という姿勢も過去の先輩方から教わりました。

 

 

 

 

ーー若手メンバーだけの小さなチームで新規サービスを立ち上げましたが、どんなやりがいを感じましたか?


河野:良くも悪くもみんな思ったことをどんどん発言できる環境なので、フラットな環境でしたね。

 

髙橋:ネイティブアプリ版「Ameba」チームにいた時と比べて、組織の大きさが変わったことに関してはどうだった?

 

河野:「Torte」くらいの規模だと自分の一言が仕様になる頻度も高いですし、その影響力の大きさに時にドキドキしながら、そして模索しながら開発できたのは面白かったですね。その分プロダクトにコミットしやすい環境だと思います。

 

ただ、もちろん「Ameba」のような大規模サービス運用の経験は今後「Torte」の運用にも大きく活きてくると思っています。「Ameba」アプリはサイバーエージェントの中でも歴史のあるアプリなので地道な改善の積み重ねが特に大切という考えから、細かなレビュー改善や使いやすさ向上のための施策をエンジニア主体で行ったりしてきました。そういった経験は今後「Torte」でも活用していきたいと思っていますし、現在でも「Ameba」所属の先輩には週に一回程度、開発に関する相談の時間をもらっています。

 

 

 

 

 

カップリングユニオン内の他サービスのデータを参考に

 

ーーサイバーエージェントグループ内で新規事業を立ち上げることのメリットはありますか?


髙橋:グループ内のマッチングサービスを集結させた横断組織「カップリングユニオン」の存在はやはり大きかったですね。

サービスリリース前だと、何をKPIにすべきかという点から考えなければいけないですが、すでに運用歴が長く多くのユーザーにご利用いただいている「タップル誕生」といった事例があるので参考にできるところが多かったです。この数値が良くないとそもそもサービスとして成り立たない可能性が高いなどすでにデータとして分かっているので、開発する上でも非常に助かりました。
また、検索エンジン等の技術に関しても、先行で使用しているサービスがあったおかげで検証に時間がかからなかったというのもメリットの一つですね。

 

 

 

 

ーー今後サービス規模が大きくなっていくにつれて、チームメンバーも増えていくと思います。どんな方であれば活躍できると思いますか?


河野:常にポジティブでなくても良いのですが、悲観するタイミングがあっても最後はポジティブに捉えて、前向きに物事を運べる方が向いていると思います。あとは自分の得意分野を分かっていて、年次に関係なく「この領域は自分に任せて」と言える方でしょうか。

 

 

髙橋:たしかに「これできます」としっかり言える若手は強いと思います。事業成功のために自分の強みを生かせて、自発的に動ける人と一緒に働けたら嬉しいですね。その点河野は勝手に色々進めてくれるので助かっています。

個人的に「想定力」という言葉が好きで、特にサーバーサイドのエンジニアには大切な要素かなと考えています。事業的に何かうまくいかなかったとしても、次の打ち手を想定しておく意識を持つことは大事だと思っています。

 

 

河野:「Torte」チームの中でもそのキーワードはすっかり定着していて、「想定力さすがです」みたいな発言がよくありますよね(笑)

 

 

 

 

ーー最後に今後の展望を教えてください


河野:チームメンバーともよく話しているのですが、女性が使うマッチングサービスなら「Torte」だよねと多くの方々に思っていただけるようなサービスにすることが目標です。そのために改善を重ねて、より安心して使えるサービスに仕上げていきたいです。

また、個人としては海外にも通用するアプリを作っていきたいと思っています。実はAndroid版はアプリ内の大半の文言を英訳しています。今後は日本のエンジニアも海外のエンジニアに負けていないということをアピールしていけたら嬉しいです。

 

髙橋:私も河野と思いは一緒で、「女性にとってマッチングアプリなら『Torte』が一番」を目指していきたいです。今はマッチングサービスだけを提供しているグループ会社の一つですが、今後は、ライフスタイルをサポートできるような様々なサービスをTorteという会社から生み出していきたいと思っています。

エンジニアという仕事は、事業を成長させるためのあらゆる課題を解決するのが役割だと個人的に考えています。なのでリリースまでの期間はiOS開発に限らず、理想とする品質でサービスを提供できるよう様々なことに取り組んできました。
今後もコードを書き続けながら、サービス成長のためにどんな課題も解決できるエンジニアに成長していきたいです。

 

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