こんにちは!『アメーバピグ』デザイナーの北原です。

アメーバピグでは、オフィス入り口にデザイナーが黒板アートを描いてエントランスを盛り上げる試みをしています。

以前の記事はこちら:【タイムラプス動画付き】初めてでもできるかわいい黒板エントランスの作り方

こちらの黒板アートが、12月に入りクリスマスバージョンにリニューアルしました!

今回は、クリスマスデザインのアイデア出しから実際の作業までをご紹介したいと思います。

ラフイラスト

当日作業の様子は動画に収めましたので、一気見したい方はぜひこちらのタイムラプス動画をご覧ください。

 


 

~黒板アート・クリスマスデザインに挑戦~

  1. ラフ・デザイン制作
  2. 当日作業
  3. まとめ

 


 

1. ラフ・デザイン制作

◯ラフ制作

まずは、クリスマスモチーフを使ったデザインをざっくりとパターン出ししました。

ラフを描く際気をつけたポイントは

前回とは違う魅せ方がしたい!

これだけです。

前回の黒板アートは中心から放射状にイラストが散らばる構成だったので、似たレイアウトは避けてラフのパターン出しをしました。

ラフ一覧

これを見ながらメンバーで話し合い、イラストを上に集めて大きく下の空間を空けたオーナメントのデザインに決まりました。

決まったデザインがこちら

決定ラフ

ここからIllustratorでデザイン作業に入ります。


◯デザイン制作

ラフを元にIllustratorでデザインを作っていきます。

Illustratorのパスでイラストを作れば線の太さも自由に変更でき、後で拡大縮小しても画像が劣化する事もないので便利です。

 

ラフを元に書き起こしたデザイン

デザイン1

そこからさらにブラッシュアップしたデザイン

デザイン2

たくさんのオーナメントが吊り下がった構成でデザインしていましたが、途中で

もっとクリスマスっぽさを出したい!

と、真ん中のサービスロゴをクリスマスリースで囲むようなイラストに変更しました。

さらに、ラフを描く際にも念頭においていた

前回と違う魅せ方がしたい!

というコンセプトのもと、新表現にもチャレンジしました。

こちらのデザインに、黒板アートならではのグラデーション表現を追加してみました。

 

完成したデザインがこちら。

デザイン完成

今回は真正面から見たような平面的なイラストなので、あえてデッサン的な立体感の出る表現はせずに、質感やニュアンスを出すイメージで上下左右からフラットなグラデーションを入れています。


 

2. 当日作業

◯転写

まず前回の黒板アートを綺麗に消します。

黒板消し

消し終わったらデザインを原寸サイズに印刷して転写していきます。

転写

 途中、デザインとズレが見つかるハプニングもありましたが、後から空いてしまった部分を書き足すことで調整できました。

 

◯本書き

転写が終わったら、次はひたすら上から線をなぞっていきます。

転写、本描きの作業はメンバー全員慣れたもので、前回より格段にスピードアップできました。

本書き1

本書き2

アウトラインを書き終えたら、いよいよ初めてのグラデーションをつける作業です。

アウトライン完成

 

◯グラデーション作業

元デザインを参考にしながらニュアンスをつけたい部分にチョークでグラデーションを入れていきます。

グラデ1

リボングラデ

グラデ

濃いところは、線に合わせてチョークの質感を残し、そこから薄くなるにつれて、手でこすりなじませていきます。

アウトラインには水でしか消せないチョークペンを使っていますが、グラデーション部分は黒板消しで消える普通のチョークを使うので、失敗してもやり直しが可能です。

 

一通り書き終えたらレビュー時間をもうけ、意見を言い合いながらバランス調整をしていきます。

そして、ついに完成!

完成写真

 新しくグラデーション表現を入れたことで、前回の賑やかでポップな印象から雰囲気を一新して大人っぽくキラキラしたクリスマスのイメージが出せたなと大満足の仕上がりです。

 


 

3, まとめ

作業時間は、転写1時間、清書・ブラッシュアップに3時間の計約4時間でした。

試行錯誤しながらだった前回と比べると、作業自体はかなり手早くできるようになり、2時間ほど時間短縮をすることができました。

 

月替わりの12月1日にお披露目できた事も好評で、たくさん写真を撮ってもらえました。

ピグというサービス自体が季節感を大事にしていますので、今後もこの黒板アートでオフィスの季節感を盛り上げていければと思います。

そして次回はまた、今回とは趣向を変えたデザイン・表現をとり入れて、見る人に新しい!と感じてもらえるデザインを鋭意企画中です。

次の黒板アートにも乞うご期待ください。