2019年11月23 -24日に行われた「Designship2019」にサイバーエージェントはプラチナスポンサーとして参加させていただきました。

場内のスポンサーブースでは、井上の登壇内容の「デザイナーが30年成長し続けるために知っておくべき罠 」との連動企画で、【[デザイナー]キャリアの罠診断 】と題して、デザイナーがキャリアを重ねていく上で陥りやすい罠を診断できるパネルを展示しました。

(ちなみにこのパネルデザインを担当させていただきました、、!)

就業年次からスタートし、フローチャートを進めていくと、必ずある【TRAP】(罠)にたどり着きます。このTRAP番号をスタッフに伝え、それぞれの診断カードをもらうという企画でした。

なんと罠の数は全部で16種類!「他の診断結果も気になる!」と多くの声をいただいたため、今回罠診断の全種の診断カードを大公開したいと思います。

 

まずフローチャートはこちら↓
当日参加できなかった方もぜひこちらでやってみてください。

 

そして気になる全16種の診断カード結果↓

①時間の見積もりできてる?の罠
②的が見えていないかも?の罠
③聞いてるだけになってない?の罠
④信頼残高貯まってる?の罠
⑤デザイナーになりきれてる?の罠
⑥いつものハードル慣れちゃってない?の罠
⑦器用貧乏になってない?の罠
⑧自分迷子になってない?の罠
⑨近くに罠が見つからない?の罠
⑩自分を知らずに指導してるかも?の罠
⑪人を通して成長できてる?の罠
⑫コンフォートしちゃってない?の罠
⑬見てもらえないと不安?の罠
⑭Wantが不足しちゃってない?の罠
⑮周りを活かしきれてないかも?の罠
⑯環境ごとデザインしてる?の罠

 

①時間の見積もりできてる?の罠

駆け出しデザイナーが陥りがちな罠です。
迫る締切に対して自分の作業時間の見積もりが甘く肝を冷やすことに。この罠の回避方法はまずバッファを持った作業完了時間が予測できることが重要。
タスクの完了時刻を一つ一つ振り返ることで予測する力をレベルアップすることができますよ。

②的が見えていないかも?の罠

デザインの説明をしていてもどこか相手に響いていないような不安にかられていませんか?実は必要なのはデザインの言語化能力ではなく目指すゴールが相手と擦り合っていないことだったりして。
アイデアを共有するだけでなく、何を目的にするかを擦り合わせることで解決できるかもしれません。

③聞いてるだけになってない?の罠

相手から要件や仕様を聞き漏らすまいと細かくメモを取りつつも、実は聞くだけになってはいませんか?
ヒアリングとは聞くことではなく引き出すこと。なぜこの要件ができたのか?など良い質問力が鍵となります。相手が思う課題を発見することで、真の目的を引き出しましょう。

④信頼残高貯まってる?の罠

駆け出しデザイナーがなりやすい罠。
アウトプットを期待してもらう以前に、相手にあなたと一緒に仕事がしたいと思ってもらえているでしょうか?
プロとして信頼することができるかを示すために、ルールや仕事への姿勢にも気を配ることでコツコツ自分への信頼を貯金していきましょう。

⑤デザイナーになりきれてる?の罠

ツールを使うスキルは上達しているものの、指示通りの内容をただこなすだけの仕事になってはいませんか?
時間の見通しも立てやすい作業に専念する中で、ついつい受け身になってしまっているのかも。自分から新たな可能性を導き出し周囲に伝えることで、より幅のあるデザインができるようになります。

⑥いつものハードル慣れちゃってない?の罠

あなたは目標や自分のスキルの領域がきちんとあり、順調に成長していくことができるデザイナーです。
しかし想定内のハードルを軽快に飛び越えるだけでなく、やや高めのハードルを自ら用意することでさらなる成長が狙えます!
たまには他のデザイナーから刺激をもらうことも重要ですよ。

⑦器用貧乏になってない?の罠

視野が広く、マルチタスクが得意なデザイナーに陥りがちな罠です。
たくさんの人から信頼されいるので、仕事に追われていても何処か満足した気持ちになっていませんか?しかし、ふと我にかえって気づく、目指したい方向とのギャップ…。
自分らしい仕事の仕方を身につけるためにも、何かをやめることも重要かもしれません。

⑧自分迷子になってない?の罠

足元のスキルを得ただけになってはいませんか?
今はスキル面で充実した成長を感じているかもしれません。しかし、肝心なのはそのスキルをどのように将来生かしていくかです。
自分はデザイナーとして何ができるか?そのためにも、デザイナーになろうと決めたきっかけを振り返ってみましょう。
そのきっかけこそが未来の目標への原動力となりますよ。

⑨近くに罠が見つからない?の罠

お見事!今のところバランスのとれた環境で仕事ができています。
とはいえ、これで安全というわけではありませんので今後も罠に注意が必要です。
もし漠然とした不安があるとすれば、大胆な変化へ挑戦できずに終わっている可能性はありませんか…?
時には自らリスクをとり、危険に飛び込むことも大切に!

⑩自分を知らずに指導してるかも?の罠

トレーナーとして後輩デザイナーを教える立場になってから陥る罠。
自己理解が不足していると、デザイナーとしての仕事を教えることはできても、その人らしさを引き出す良い壁打ち相手に十分とはいかないことも。
あえて自分に向き合う時間を意識的にとることで、安心して物事へ突き進む自信をつけていきましょう。

⑪人を通して成長できてる?の罠

個人ワークに慣れてしまう一方で、刺激を感じるタイミングを逃していませんか?
他人と協業しながら、ものづくりをする過程は成長するきっかけが生まれる機会でもあります。
いつものやり方で最大限のアウトプットを目指すことも大切ですが、ときには、他人の価値観に触れながら仕事をすることで学びが得られることも。

⑫コンフォートしちゃってない?の罠

居心地の良い場所に居座り続けてしまっていませんか?
今までの成果やポートフォリオに満足しても、それはすべて過去のこと。
自分が思うよりも、周囲が先に気づいている可能性もあります。
この罠を脱するには、使い慣れた最大の武器を捨てる必要があります。
変化を恐れず挑戦しつづけてこそ、かっこいいデザイナー。

⑬見てもらえないと不安?の罠

視覚的なデザインのみならず、物事や環境への課題解決ができるようになってきた、そんなデザイナーこそ陥りがちな罠。
以前に比べて、フィードバックへ物足りなさを感じているかもしれません。けれど見えないことをデザインすることも、デザイナーの役割。
課題解決のストーリーを言語化して語れるようにしましょう。周りはちゃんと見ていますよ!

⑭Wantが不足しちゃってない?の罠

成長への実感が減ってきているものの、新しい技術や手法にはなんとなく飛びつく気になれない…。そんな時に陥りがちなのがこの罠です。
自分が生涯やりとげたかったことをもう一度思い出してみませんか?
今ならそれらに本気で向き合う実力があるかもしれません。シニアがワクワクしていてこそ、業界がより楽しくなりますよ!

⑮周りを活かしきれてないかも?の罠

マネジメントをキャリアの内と思っているあなたは、まだまだプレイヤーとして脱しきれていない面があるのかも。
メンバーのスキルを引き出す時も、自分と比較するフィルターを通してはいませんか?
強いデザインチームは、それぞれの違いと個性を引き出してこそ生まれるもの。
まずはフラットな目線でメンバーと向き合ってみましょう。

⑯環境ごとデザインしてる?の罠

会社に所属している場合は会社など、自分の置かれている環境に完璧を求めすぎてはいませんか?
そもそも、課題を抱えていない場所を選ぶのは難しいこと。
環境ごとデザインすることの方が、より良いデザインできる近道かもしれません。
まずは、周りをよく見渡し改善ポイントから探してみましょう!


いかがでしたか?

ドキッとしてしまった方や落ち込んでしまった方も安心してくださいね!w

井上の登壇資料をご覧いただければ罠の脱出法が見つかるかもしれません。

ちなみにグサッと刺してくる言葉と相反して、思わずくすっとしてしまうこのイラストも、すべて社内のデザイナーが制作しました!

 


ここからは当日のブースの様子を一部お伝えします!

デザイン職の方のみならず、ビジネス職・エンジニア職の方にも「当てはまる…」「沁みる…」と言っていただけました!

皆で見せあいっこしたり、他の人の診断結果にも興味深々、、!

診断結果カードを思わずパシャリ!


おかげさまで当日は多くの方にご来場いただきました。

ブースにお越しいただいた皆様ありがとうございました。

 

罠診断について、「どうやってフローチャートや16種類もの罠を考えたの?」

とのご質問も多かったので、後日登壇者の井上より、罠の抽出方法や背景、さらにはもっと詳しい罠の脱し方について、詳細をブログでご紹介したいと思います!

(近日中に初日のコラボレーションフロアでの「遊びのデザイン」セッションレポートも公開予定です)

お楽しみに!