AI事業本部 Dynalystでエンジニアをしている黒崎(@kuro_m88)です。

先日、社内向けに「4G/5G モバイルコア技術の基礎 勉強会」というものを開催したので、その勉強会の様子についてご紹介します。

概要

さくらインターネットでフルMVNOのシステム開発やIoT事業、データセンタネットワークの運用に携わっている川畑裕行氏をお呼びしてサイバーエージェントのエンジニア向けに、4G/5Gのモバイルコア技術を解説して頂きました。

発表タイトル

どうして開催したのか

サイバーエージェントはスマートフォンを中心とした、モバイル環境やプラットフォーム上で様々な事業を展開していますが、モバイルの通信の部分について業務で直接触れる機会はあまりありません。しかしながら、5Gが日本でこれから広まろうとしているタイミングで基礎を知っておいたほうが何か役に立つことがあるのではないかと思い、外部から詳しい方をお呼びし、社員に知見を共有する場を作ってみました。

ちなみに、さくらインターネットの川畑さんとは学生時代からの知り合いで、以前「イラスト図解でよくわかる ITインフラの基礎知識」という書籍を共同で執筆したことがあり、そのあたりの繋がりもあって今回の企画が実現できました。

募集

Developers Connect(デブコネ)というエンジニア同士を部署を横断して繋いだり、イベントや勉強会の開催のサポートをしてくれるチームがあります。
デブコネの方々のお手伝いを頂いて、社内Slackやイベント告知サイト等を通じて勉強会の開催告知を行いました。

社内サイトの募集ページ

タイトルからしてマニアックそうなので参加者が集まらなかったらどうしようかと不安だったのですが、最終的には100名を超える社員からの参加申し込みがあり、会場として使うセミナールームも広い部屋に変えなければならないほどでした。

開催

お話頂いた内容としては、大きくわけて

  • 4G/LTEデータ通信アーキテクチャ概要
  • MVNOが持つ設備とプロトコル
  • プライベートLTEと自営/地域BWA制度
  • 分かった気になる5G入門

でした。質疑応答あわせて2時間みっちり講義して頂き、あっという間でした。

セミナーの様子

4G/LTEのパケットコアについて話を聞いたのはほぼ初めてだったので、普段我々が扱っているルータとスイッチとサーバで構成されるネットワークよりも複雑なしくみで実装されていることを知ることができました。
今ではMVNOを使っているユーザも当たり前のように居ますが、MVNOも実現方法が何種類かあり、それぞれどのコンポーネントを自前で準備しているのか、またそれぞれのコンポーネント間でやりとりするプロトコルについて、実験環境でパケットキャプチャした結果を交えて解説してもらうことができたので、とてもおもしろかったです。

セミナー中の1枚

質疑応答

質疑応答も活発に行われました。

「動画配信サービスを行う事業者が5Gの時代に備えて対応すべきことはなにか?」
「自営BWA制度はどのような活用事例があるのか?」
「プロトコル等、標準化が進んだ中で技術課題がどのように整理されたのか?」
「5Gによってネットワークスライシングが行いやすい世の中が実現された時、Webアプリケーション開発は変わるのか?」

などなど、たくさんの質問が参加者から寄せられ、その場で参考資料を紹介して頂くなどしました。

最後に

講演頂いた内容を細かくブログで紹介することはできませんでしたが、一社員が社内全体向けに勉強会を企画し、デブコネのサポートを受けて開催した事例を紹介させて頂きました。会社で扱っている事業の特性上、通信レイヤについて社内で深い知識を持っている人は多くない中、少しでも知識を深める機会が作れたのはよかったです。今後も別分野でこのような機会を見つけたら、また開催してみたいと思います。

忙しい中時間を作って来てくださった、さくらインターネット株式会社の川畑さん、ありがとうございました!

登壇者の川畑さんと撮影

黒崎 優太
2015年新卒入社 AI事業本部 Dynalystサーバサイドエンジニア。広告システムの入札、配信、計測、集計の開発をしています。よく使う言語はScala。趣味で中古サーバやネットワーク機器を買ってデータセンタに設置して運用しています。