こんにちは!
『ピグライフ〜ふしぎな街の素敵なお庭〜』アートディレクターの武原です。

「ピグライフ」はスマホで遊べるお庭づくりゲームです♪
2019年9月に新たなスマートフォンアプリとして誕生し、もうすぐ1周年!!
たくさんのイベントが毎月開催され、常に進化し続けています。
アバターの着せ替えはもちろん、かわいい家具で簡単にお庭の模様替えが楽しめて、自分だけのお庭が作れることが大きな魅力となっています!

今回はそんなピグライフのかわいいイラストの秘訣を紹介します♪

 

「ピグライフ」は「お庭作りをする」という部分が軸になっているサービスのため、お花が好きだったり、手作りが好きな人達が多く遊んでくださっています。

そんな人達に愛されるように、ピグライフのイラストを作るうえで
「上品で綺麗」
というキーワードを大切にしています。

そのことがイラストから伝わるように、質感や細部、全体の世界観など、こだわりを詰め込んで制作しているので、その一部を紹介していきます!

 


世界観作りへのこだわり

アプリ版「ピグライフ」では、土台や空を模様替えすることによって、様々な世界観が楽しめるようになっています。

そのためシリーズごとにテーマを決めて、どういう世界かなのかを、「場所・時間・住んでいる生き物」などを想像しながら作り込んでいます。

実際にリリースされたシリーズを例に、その世界観を見ていきましょう。

 

ローズガーデン
こちらはヨーロッパ風のバラ園がテーマのシリーズです。
「春の晴れた昼下がり、沢山のバラに囲まれてテラスでお茶を飲む」そんなイメージにするために、全体的に明るく爽やかに、たくさんの植物で飾られた洋風のお庭に仕上げています。

 

和桜の庭
「立派に咲き乱れた桜の和風庭園で、お花見をしている」イメージのシリーズです。
春らしくコントラストを少し淡めにし柔らかい配色にして、澄んだ色の川を入れ込むことによって爽やかなみずみずしさを演出しています。

 

ラテアート
「ラテアートのほっこりした」イメージを世界にしたシリーズです。
コーヒーカップにぐぐっと近寄って覗き込んだような雰囲気にするために、光の当たり方も部屋の中のように柔らかめで、暖かく落ち着くような色合いに仕上げています。

 

金魚と夏祭り
「金魚鉢の中を覗くとあの日みた夏祭りの思い出がよみがえる…」そんなイメージのシリーズです。賑やかな夏祭りの華やかさと、ガラスの透明感の儚さという、対照的な印象をあえて共存させることによって、どこか淡い夢のような世界に仕上げています。

 


質感やディティールへのこだわり

魅力的な世界観を生み出すためには、雰囲気が伝わるイラスト作りが重要になってきます。そのためアイテムを制作する際には、ひとつひとつの質感やディティールを大事にしながら制作しています。物としてのキャラクター(柔らかい雰囲気か、硬い雰囲気かなど)をしっかり定義することで「上品で綺麗」な雰囲気を意図的に演出することができます。

 

質感の描き分け

素材によって光の反射率や手触り、硬さなどが異なります。その質感を小さな画面で遠くから見ても分かりやすいようにデフォルメしながら描き込んでいます。

光の表現の書き込みなどによって、同じ形でも様々な素材を表現することができます。

 

透明な質感
透明な質感と一言でいっても、その素材やテーマによって表現方法は様々です。

↓冷たそうな氷と、人工的なガラス

↓元気なシャボン玉と、海の中から湧き上がる泡

↓透明表現を活かした建物など。儚げで美しい雰囲気を演出しています。

 

食べ物の美味しそうな質感
質感を丁寧に表現することによって、どんな味がするのか想像できそうなくらい、そのものの印象がしっかりと伝わるように表現しています。

 

服の質感
服を制作する時もオーガンジーやシルク生地など、布素材の表現を意識しています。

下のアイテムは、素材の質感をしっかり出すことにより、1色しか使用していないドレスを、とてもリッチなアイテムに仕上げています。

例えば布の重さによって、スカートのヒダの形をそれぞれ変えるなどして、質感を表現しています。

 

服の柄
質感だけでなく、服の柄なども丁寧に作り込むことにより、アイテムの印象を変えることができます。

チロリアン、小花柄、和柄など、テーマに合わせたそれぞれの花を描き起こしてデザインすることによって、その服の文化を感じられるように工夫しています。

 

家具のディティール
家具においても、レースや金属など、素材を意識することによって上品で綺麗な印象にしています。また、デザインされた柄を取り入れることによって、繊細な美しさも演出しています。

 


ひとつひとつの作り込みへのこだわり

小さな小物から、雑貨や家具まで、実際にお店で売っていたら買いたくなるくらい、心惹かれるアイテムにするために、ひとつひとつを丁寧に作り込んでいます。

 

素材としてのデフォルメ
ゲーム内で収穫して手に入る素材は、「ころん」とドロップした時の見え方を可愛くするため、丸い枠にバランス良く収まるようなシルエットになるようにデフォルメしています。

 

映えるイラスト
思わず写真に撮ってしまいたくなるような、お料理だけでも映えるイラストにするために、下の図のようなポイントで、ひとつひとつシルエットやコントラスト、配色を工夫しています。

 

伝わるイラスト
サイズの大きいインテリア家具などは、細部のディティールも大切ですが、全体をパッと見て、『それがどういう物なのか』ということを一瞬で伝える必要があります。そのため全体のまとまりで、見やすく&分かりやすく整理することがポイントです。

下図、ぱっと見て『これが何か』分かりますか?
(こちらは説明用に私が改悪したイラストです。)

花がいっぱいの何か、、、という第一印象だと思います。
よく見れば階段や窓が付いているから建物なのかな?という程度でしょうか。

1枚目と比べると、ティーポットの建物だということは伝わるようになっていると思います。花の飾りが少なくなり、ティーポットの注ぎ口や取手のシルエットが強調されています。

こちらが完成したイラストです。
ドアと花飾りなど、大小のメリハリをつけてしっかり目立たせることで、そこに焦点が合うようになり、「ティーポットの家」ということが、一瞬で伝わるイラストになっています。
さらに余分な飾りが取り除かれ、すっきりさせることで、陶器のハイライトや質感も見えてきて、上品で綺麗な雰囲気まで伝わるようになっています。

3枚見比べると、違いが分かりやすいですね。

 


物語を感じる空間へのこだわり

テラスや家など、空間のあるアイテムは、そこでどんな気分になるか、どんな空気を感じるかなどを意識し、実際にその空間に入り込んで雰囲気を楽しめるように作っています。

 

シャビーなガーデンテラス
花の入った鳥かごや、素焼きのポットなどがセンス良く配置されていて、「お花好きのピグが可愛く飾り付けたのかな?」など想像が膨らみます。

ちなみにこのガーデンテラス、中央の木箱のような棚が少し斜めになっていることにお気づきでしょうか?

普通は壁に対して平行に配置したくなりますよね。
きっちりと壁際に棚を並べたものと、斜めに配置されているもので見比べてみましょう。

左図の方がきっちりした印象、右図の方が少しラフな印象を感じませんか?
家具が置かれていない床の面積にも注目してみてください。

左図は長方形で右図は半円形になっているのが分かります。
右は柔らかくて親しみやすい雰囲気を演出するために、棚を斜めにするなどの工夫されているということが分かります。その効果によって一生懸命ピグが飾り付けているストーリーが想像できるようになっています。

 

紫陽花カフェ
家の中をクローズアップすると、コーヒーを飲むスペースがあったり、レジの前に猫がのんびり寝ていたりして、居心地よくくつろげるカフェを感じさせるアイテムとなっています。

 

湯けむり温泉街
流れる足湯があったり、たぬきの信楽焼があったりと、実際この街の中を歩いて温泉旅行をしたくなってしまうくらい、見所満載です!

 

舞踏会の舞台
奥の廊下を歩いて、テラスからぐるりと会場を見渡したり、上のシャンデリアを見上げたり、実際に会場を歩いているような気分になるように制作しています。優雅な音楽が聞こえてきそうだと思いませんか?

こういった様々な工夫が積み重なって、冒頭で紹介したような魅力的な世界観が出来上がっています。

他にも色々なシリーズがあるので、それぞれの世界のストーリーを想像して楽しんでみてください。

 


 

いかがでしたか?

「ピグライフ」はお庭を作りながら、アバターと一緒に仮想空間を楽しむことができるサービスです。

「ピグライフ」のイラスト制作では、なりたい自分を表現したり、憧れの場所を作れたり、不思議な世界に迷い込んだり…そんな体験をユーザーの皆様に楽しんでもらいたいと願い、ディティールから世界観までこだわりを詰め込んでいます。

今後もスタッフ一同、魅力的なイラストをお届けして参りますので、ぜひ楽しみにしていてください!

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