株式会社サムザップ(サイバーエージェントグループ)で『この素晴らしい世界に祝福を!ファンタスティックデイズ(以下、このファン)』のSpineアニメーション担当しています。
今回記事を書く機会を頂きましたので、私の業務についてご紹介します。

Spineとは
パーツ毎に書き出したイラストに骨(ボーン)を設定し、動かすアニメーションツールです。

 

私の担当はバトルシーンの味方キャラとモンスターのモーションです。「絵コンテで案出し→制作」というフローで進めています。バトルモーション以外にもスキップチケットやイベントUIの素材なども担当致しています。

 

▲演出用の小物を比較的容易に追加できるのもSpineの特長です。

 

このファンの2D表現について
記号的表現

「このすば」らしいコメディの要素を表現するため、2Dの強みを活かした記号的表現(デフォルメされた表情、漫符、サイズや歪みなどの誇張表現)を多く取り入れています。

▲地味になりがちな徒手空拳はパーツを拡大して誇張しています。
▲リアクションを誇張して見せるためにデフォルメされた表情を使用しました。

 

また、キャラクターの中には編成で並べると勝利モーションに関連性があるように見える仕掛けも取り入れています。

▲正月アクア&めぐみん:並べると羽子板で遊んでいるように見えます。
▲暁先生書き下ろしシナリオイベントの”謎の冒険者”たち。ポーズを取るタイミングを同期しています。
ニュアンスを出すためちょっとした演技

素材のイラストやパーツの位置を少しゆがませたり、ずらすことで擬似的な3D表現も取り入れています。

顔の向きが変わるだけで微妙なニュアンスの表現が可能になります。

▲バレンタインこめっこ:迷っている様子を顔の角度で表現しています。
▲海の家バニル:顔と体の向きをずらして呼び込みの動作を表現しています。
▲ゴリマッスル:ボディビルのように正面に向かってアピールする動作を再現しました。

サムザップのアニメーションチームはスマホゲーム市場のトップクオリティを目指して日々製作に取り組んでいます。
今後も、2Dアニメーションの力でゲームを彩り、楽しさを創造していきます。
弊社グループでは2Dアニメーターも引き続き募集しています。
ご興味のある方はぜひご応募いただけますと幸いです。

株式会社サムザップ所属。 『この素晴らしい世界に祝福を!ファンタスティックデイズ』のSpineアニメーションを担当しております。