本記事は CyberAgent Advent Calendar 2022 4日目の記事です。

 

はじめに

2022年7月よりサイバーエージェントに入社した小枝です。
元々はWeb系のエンジニアでしたが、前職でエンジニアの育成や環境づくりをやってきた流れで、CAでは技術人事という組織でエンジニアの採用や教育に従事しています。

本記事では私がCAに入社してから知った社内のエンジニア施策や取り組みを紹介していきます。
今から入社される方、就活中でCAを検討している方などに、少しでもCAの魅力を知ってもらえればと思い、エンジニア視点での魅力を説明していきます。

※この記事では全社、全職種向けの施策および社外向けのカンファレンスは紹介しません。

 

技術者が今取り組むべき課題や施策を洗い出し、打ち手を決める『CA BASE SUMMIT』

サイバーエージェントには、“あした(未来)”に繋がる新規事業や課題解決の方法などを提案/決議する「あした会議」がありますが、『CA BASE SUMMIT』と題される技術者による技術者のためのあした会議もあります。

あした会議ではどうしても全社横断や全職種向けの施策が多くなってしまう一方、『CA BASE SUMMIT』で決議されたものはどれも技術者が技術者を対象として起案、設計しています。

例えば2021年度に決議されて実行された提案としては以下のようなものがあります。

  • エンジニア・クリエイター発・Diversity&Inclusionプロジェクト『CAlorful(カラフル)』
  • エンジニア・クリエイターならではの視点からPoCMOCK (=技術的な検証とモックの作成) を行うことで形にし、より実現性の高いサービスやツールが創出を狙った『CA PoCMOCK CONTEST』
  • 不十分な情報共有による車輪の再発明を防ぐために社内資産にグレードをつけ、開発促進や利用推進を図る『Dグレード制度』

サイバーエージェントの持続的成長を支える「あした会議」

あした会議 CA BASE SUMMIT

表彰・奨励制度

CA BASE AWARD

CyberAgent AWARDという全社表彰式があるのですが、それのエンジニア版となる技術者による技術者のための表彰イベント『CA BASE AWARD』があります。

運営チームも技術者のため、技術者の視点に立った「納得感」や「透明性」についてもしっかりと考えられています。

初の試み!エンジニア・クリエイターのための表彰式「CA BASE AWARD」をオンライン開催

「CA BASE AWARD」の模様

CA BASE AWARD

Dグレード

「Dグレード」は、CAグループの技術資産を中長期で支援し、プロダクト開発の生産性を高めるための制度。管轄の枠を越え、技術資産の横断的な活用が積極的に行われることを目指します。

支援対象には開発・運用支援系SaaS、独自K8sエンジンなどのIaaS、フレームワークやSDKなどのライブラリ資産、体系化・明文化がされたアーキテクチャパターンや方法論、BI・モニタリング系ツールやプラグイン、コードジェネレータなどの開発運用支援ツールがあり、幅広いシチュエーションで活用・開発されています。評価されたグレードによって、開発ラインの拡充、広報サポート、事業化、功労金などの様々な支援が得られます。

100社を超える連結子会社に数百件に渡るプロジェクトやプロダクト、1,000名を超えるエンジニアを抱えるサイバーエージェントでは、横断的な改善のインパクトはとても大きく、サブツールを開発・共有するモチベも上がります。活用事例なども社内報で取り上げられており、「GitHub Actions self-hosted Runnerを様々なクラウドでオートスケールするツール」「社内外のユーザフィードバックを収集・可視化する分析ツール」「OpenAPI駆動な管理画面生成ツール」「決済基盤、都度決済及びサブスクリプション等において利便性の高いAPIを提供」などが活用されています。

Dグレード制度

学習・研究支援

リスキリングセンター

『リスキリングセンター』は、新言語や最新技術、高度専門知識の習得とキャリアチェンジの機会を提供し、エンジニアのキャリアアップを支援するための組織です。

社内教育では社内のデータ資産を使った実践的な機械学習/データサイエンス人材育成のための研修や、会社が費用負担をする Udemy Business アカウントを使った社員への学習機会の提供などを行っています。
また社外のエンジニア向けに、Go や Flutter、3D技術などトレンド技術の教育を提供する『アカデミー』という施策もあります。アカデミーの成績優秀者にはCAの最終選考Passが渡されるなど、勉強しながらキャリアアップのチャンスを作れるようになっています。

「Go Academy」を経て入社したエンジニアに聞く、その魅力とは?

リスキリングセンター

CAゼミ制度

『CAゼミ制度』とは、自由参加の勉強会とは異なり、大学における研究室やゼミのように興味関心のある研究テーマを軸にゼミ生が集まり、研究テーマに沿って活動を行う制度です。
事業部やサービス単位では着手が難しい領域への技術的な取り組みや、技術者の知識向上を支援しています。

また研究を通して得られる成果(技術力や知見の向上)を事業に活かすことを目的の1つとしており、業務の一環として業務時間の一部を使っての活動が可能です。2022年6月時点では17のゼミが発足・募集をしており、活動における成果は活動報告を通じて評価にも含まれます。

ゼミの種類や研究領域としては、「強化学習・ゲーム理論ゼミ」「自然言語処理ゼミ」「HCIゼミ」「計量経済学・機械学習の基礎を学ぶゼミ」「実践AWSゼミ」「スタジオ技術ゼミ」「デザインエンジニアリングギルド」「マーケットデザインゼミ」「xRギルド」「エンジニアリングマネジメントゼミ」「Jetpack Composeゼミ」などなど、たくさんのゼミが開かれています。

CAゼミ制度

CAゼミ制度

エンジニア向け社内ポータルサイト

CA TECH PORTAL(テクポタ)

社内では通称テクポタと呼ばれている、エンジニア向けの社内情報が集まったポータルサイトです。
ここさえ定期的に見ておけばサイバーエージェントのエンジニア向けの新制度や技術イベント、社内カンファレンスなどのお知らせについて全てキャッチアップできる状態になっています。
新しいお知らせはテクポタに案内や記事が出され、Slackの適切なチャンネルにて告知されます。

知りたいことがあったり困ったことがあったらテクポタを探しに行けばよく、この記事もテクポタを読み漁って書いています。

CA TECH PORTAL

CA Tech Events

エンジニア向けのCA社内イベントポータルサイト。
定期開催されているものだと、「宇田川.swift」「CA.go」「Kubernetes 雑談会」「NFT Lightning Talk」などの勉強会系のイベントがあり、他にも海外カンファレンス参加者による報告会、エンジニア座談会、ハッカソンなどさまざまなイベントがCA Tech Events上で公開されています。

サイト上ではワンクリックで参加表明ができ、参加者一覧が見れたり自動的にスケジューラに予定が登録されるなど、企画側・参加側の負担が少なくなるシステムが整っています。

CA Tech Events

Technology Map

CAグループの各事業領域における開発チームの技術利用状況を可視化したWebサービスです。
Technology Map の情報をもとに各管轄・子会社間・開発チーム間でのコミュニケーションが活性化し、組織を横断した技術的な繋がりを形成することを目的として作られました。オンライン上でカテゴリやプロダクト単位でのデータ検索や集計が出来るようになり、CAグループとしての技術トレンドや技術の移り変わりなども可視化出来るようになっています。

採用や教育の仕事をしていると、応募者や社外の方からCAの技術スタックについて聞かれることは多いですが、この Technology Map を使えばCA全体としてどの言語やツールの使用率が多いのか、特定のプロダクトがどの技術を使っているのかが一瞬で検索でき、とても便利です。

全社用のTechnology Mapは社内限定公開ですが、サイバーエージェントのAI / データ領域における取組みをまとめた AI/Data TechnologyMap (PDF版)は社外にも公開しています。

Technology Map  Ai/Data Technology Map

社内カンファレンス・勉強会

CA BASE CAMP

『CA BASE CAMP』は年に1度、サイバーエージェントグループに所属するエンジニア・クリエイターが参加する社内技術カンファレンスです。
最先端の技術情報の共有や、社内限定だからこそ話せる失敗から学んだエピソードなど、リアルな現場の話を包み隠さず共有できる場となっています。

今年も12月7日に開催されることが決定しており、3レーンに分かれての35つのセッション、2レーン11つのパネルディスカッションに加え、体験ブースや展示会などの企画が予定されています。

CA BASE CAMP

AItech Developer Conferenece

サイバーエージェント 「AI事業本部」に所属する約250名のエンジニアが、「各開発チームの導入技術を知る機会の創出」と「エンジニア同士の横の繋がりの強化」を目的として、2015年に開始して以来、毎年開催されているAI事業本部の社内技術カンファレンスです。

3レーンに分かれて6時間かけて35本のセッションを行う、とても一つの事業部の社内カンファレンスだとは思えない非常にボリューミーな内容になっていました。

AItech Developer Conferenece

キャリア支援:JBキャリアプログラム

サイバーエージェントでは、全社共通のジョブグレード(JBグレード)を設けています。
グレードは「職務」と「職能」で定義されており、グレード毎に求められる「職務」「職能」は社内で公開されています。またグレード毎に給与レンジが定められており、半期ごとに評価の見直しが行われます。
『JBキャリアプログラム』は評価制度であると同時に、職務定義やレンジ毎に求める職能をキャリアとして言語化することで、中長期的なキャリアを考える際のガイド的な役割を果たすことを目的としています。

全社共通の基準や定義があるおかげで異動の際のミスマッチが減ったり、部署の異なるグループ社員同士でもキャリアの話をしやすくなっています。
またグループ横断的に採用・育成に関わる技術人事本部としては、統一的な指標があることで全社的な課題を見つけやすくなっていたり、目標や戦略を設定・共有しやすいというメリットを感じています。

JBキャリアプログラム

JBキャリアプログラム

終わりに

ここで紹介しているのはエンジニア向けの社内施策一部で、実は他にも沢山の取り組みがされています。

私は入社してまだ5ヵ月ぐらいですが、色々なイベントに顔を出すことで知り合いも増え、自身のスキルアップや仕事に活かせる情報などもたくさんキャッチアップできました。
この記事によってこれからCAで働くことになる方、就活中でCAを検討している方などに、少しでもCAの魅力が伝われば幸いです。