
お盆ど真ん中に100人超!社内イベント「Codex祭り Sol Ultra」を開催!
Codex ambassadorをしている鷹雄です!
社内外にCodexを広げているのですが、今回は社内でCodexイベントを開催した際の共有です!
2026年8月13日、CyberAgent社内で「Codex祭り Sol Ultra」を開催しました。
お盆の真っただ中、しかも11時からほぼ一日を使うイベント。それでも当日は100名を超えるメンバーが集まりました。
Codexの最新アップデート、OpenAIによるChatGPT Workのワークショップ、役員・トップエンジニアによるセッション、ランチ交流会、1時間のコーディングバトル、LT大会、そしてAI担当役員へのQ&Aまで。文字どおり「一日中、AIエージェントを触って、聞いて、作って、語る」イベントになりました。
「せっかく一日空いているなら、朝から夕方までCodexをやり切る日にしてしまおう」
そんなところから始まったのが、今回の「Codex祭り Sol Ultra」です。
CyberAgentではOpenAIの製品に限らず、さまざまなAIサービスについて継続的に勉強会や検証会を開催しています。今回もその延長線上にあるイベントですが、結果として100名を超える参加者が集まり、想像以上に大きな一日になりました。

・当日のタイムテーブル
11:00|主席エンジニアはAIエージェントをどう使うのか
11:30|OpenAIによるChatGPT Workワークショップ
12:00|ランチ交流会
13:00|Codex最新アップデート
14:00|Codexコーディングバトル
15:30|AI × Creative セッション
16:00|Codex LT大会
終 盤|AI担当役員へのQ&A
主席エンジニアはAIエージェントをどう使うのか
最初のセッションは、CyberAgentの執行役員であり、主席エンジニアでもある木村 衆平さんが普段どのようにCodexを使っているのかを紹介するものです。
印象的だったのは、「執行役員がAI活用について語る」のではなく、今も自分自身でAIエージェントを使いながら仕事をしていて、その具体的な使い方を共有していたことでした。「木村さん、こんなふうに使っているんだ」という驚きも含め、社内でもかなり反響の大きいセッションになりました。
AIエージェントの導入を組織に広げていくうえで、トップエンジニア自身が実践者であることのインパクトは大きいと改めて感じました。

OpenAIによるChatGPT Workワークショップ
続いてOpenAIから、ChatGPT Workの30分ワークショップを実施していただきました。
ChatGPT Workは、長時間・複数ステップの仕事を、確認・修正できる成果物まで仕上げるための機能です。ファイル、プラグイン、許可されたツールを参照しながら調査・分析を行い、ドキュメント、スプレッドシート、プレゼンテーション、レポートなどの成果物を作ることができます。デスクトップアプリでは、利用可能な場合、ローカルファイル、アプリ、ブラウザも利用できます。
また、Scheduled Tasks(スケジュール済みタスク)を使って、一度きりの処理に加え、定期実行や変化の監視といった仕事も任せられます。特に便利なのがCloud Workです。クラウド上で実行され、デスクトップアプリを閉じたりPCの電源を切ったりしても継続でき、Cloudの会話は、対応するWeb、モバイル、デスクトップの各環境で同期されます。一方、ローカル実行のWorkは端末上で動作するため、Webやモバイルから会話を継続したい場合はCloudを選びます。PCの前に張り付いたまま処理を待つのではなく、作業の実行をChatGPTに任せ、必要なタイミングで確認・指示・承認する。そんな働き方が現実的になってきています。
たとえば、朝の予定とメールから会議準備用のブリーフを作る、返信文の下書きをまとめる、資料作成のたたき台を用意するといった日常業務です。イベントで初めてChatGPT Workを知った参加者も多く、「ChatGPTのチャットとはかなり違う」という反応が印象的でした。ChatGPT Work(Web/デスクトップ)とCodex(デスクトップアプリ/CLI/IDE拡張)では、対象プランでGPT-5.6 Sol、Terra、Lunaを選択できます。なかでもLunaはGPT-5.6ファミリーで最も高速かつ低コストのモデルと位置付けられており、大量の定型処理や反復作業をエージェントに任せる際の選択肢として非常に面白い存在です。
率直に言うと、「このコスト感でここまで仕事を任せられるのか」と驚くセッションでした。
ランチ交流会 〜 事業が違えば、AIの使い方も違う 〜
12時からはランチを食べながらの交流会です。
CyberAgentにはメディア&IP、インターネット広告、ゲーム、全社組織など、性質の異なるさまざまな事業があります。当然、AIエージェントの使い方も部署によってかなり違います。
開発でCodexを使っている人もいれば、企画や分析、クリエイティブ制作、日々の業務効率化に使っている人もいる。普段なかなか接点のない部署同士で、「うちではこう使っている」「それはこの業務でも使えそう」と知見を交換できたことも、このイベントの大きな価値でした。
Codex最新アップデート 〜 知らない機能が、まだまだある 〜
午後最初のセッションでは、OpenAIのCodex Deployment Engineerである石田さんからCodexの最新アップデートを紹介していただきました。直近のCodexには非常に多くのアップデートがあります。
たとえば、macOS版ChatGPTデスクトップアプリで、最前面のアプリウィンドウのスクリーンショットと、取得可能なテキストをコンテキストとして渡せる「Appshots」、GPT-5.6ファミリーで最も高速かつ低コストなGPT-5.6 Luna、対象プランのChatGPTデスクトップアプリで、Chat、Work、Codexで利用できる「ChatGPT Voice」などです。日々Codexを使っているメンバーでも、すべてのアップデートを追い切るのは難しい。それだけに、実際のユースケースを交えながら短時間でキャッチアップできるこのセッションは非常に好評でした。
アンケートでも特に評価の高かったセッションの一つです。

限られた時間でゲームを遊べる形に近づける 〜 Codexコーディングバトル 〜
午後2時からは、今回のイベントでも特に盛り上がった「Codexコーディングバトル」です。

ルールはシンプル
スタート時にお題を発表し、そこから1時間、ゲームの試作に取り組みます。
今回のお題は「横スクロールアクションゲーム」
5名の参加者に加え、運営メンバー、そしてOpenAIの石田さんも参戦しました。参加者にはゲーム部門のメンバーだけでなく、メディア、広告、全社組織など異なる部署のメンバーも参加しています。
しかも、ただ1時間黙々と作るだけでなく、開発途中の画面をリアルタイムで共有し、その場で「今、何を作っているのか」「どういう方針で進めているのか」をコメントしてもらいました。突然の画面共有にもかかわらず、全員が普通に進捗を見せてくれたのも印象的でした。
特に驚いたのは、ゲーム部門の参加者の中に「時間内に1本のゲームを完成させる」のではなく、短時間で何十個ものゲームやアイデアを試作し、その中から一番面白いものを選んで仕上げる、というアプローチを取る人が複数いたことです。AIによって実装コストが大きく下がると、「最初のアイデアを頑張って完成させる」だけではなく、「大量に試して、一番良いものを選ぶ」という作り方が現実的になります。
今回のバトルは、その変化を目の前で見せてもらったような感覚がありました。

最終的には2名の方が優勝しました。


印象的だったのは、そのうちの1名は普段エンジニアリングを主業務としているメンバーではなかったことです。
昼と夜の世界を切り替えながら進む横スクロールアクションゲームで、オリジナルキャラクターも含めて1時間とは思えない完成度でした。
AIエージェントによって「作れる人」の範囲が広がっていることを象徴する結果だったと思います。
AI × Creative 〜 クリエイティブの未来をどう考えるか 〜
15時30分からは、クリエイティブ担当役員の佐藤 洋介さんによるセッションです。
米国出張でAI企業やクリエイティブ関連企業を訪問した経験も踏まえながら、OpenAIのメンバーとの対談形式で、これからCyberAgentがAIをクリエイティブにどう取り入れていくのかについて話しました。生成AIによって制作できるものは急速に増えています。
一方で、AIを制作プロセスのどこで活用していくのか、人とAIそれぞれの強みをどう生かすのか、品質をどう担保するのかなど、現場には多くの論点があります。最先端の技術を「使えるかどうか」だけではなく、「どう使うとCyberAgentのクリエイティブを強くできるのか」という視点で議論されたことが印象に残っています。

Codex LT大会 〜 現場の知見が一気に集まる 〜
16時からはCodexに関するLT大会。6名の登壇者から、それぞれの現場での使い方や試行錯誤を共有してもらいました。
Codexを開発でどう使うか、エージェントをどう業務に組み込むかなどテーマはさまざま。その中でも特に会場が沸いたのが、AIを活用して今回のイベントのミュージックビデオを制作してきたLTでした。

散らばったナレッジを1か所に集め、根拠つきで答える
Codexを映像ディレクターにしたらどこまで自動化できる? 〜Codex × GPT Image × Gemini Omni × Hyperframes活用事例〜
Codex、Work関連
Codexと音声活用
他2タイトル2名の方からの発表
普段の業務で使っているAI技術を、そのまま「祭り」のコンテンツにしてしまう。技術共有だけに閉じず、イベント自体を遊び場にしてしまうところも、今回らしかったと思います。
最後はAI担当役員へ、社内のAIに関する質問をぶつける
イベントの最後は、執行役員・AIオペレーション室 室長の上野 千紘さんによるQ&Aです。
事前に社内から集めたAIに関する質問に、経営・組織の視点から答えてもらいました。
特に印象に残ったのが、「AIを使うためのコストを、誰がどこまで使ってよいのか」という質問です。AIエージェントの利用量が増えれば、当然コストも増えます。一方で、業務内容や職種、期待される成果は一人ひとり違います。
「このグレードなら月いくら」「この職種ならここまで」と一律に線を引くのは、現実にはかなり難しい。
このテーマについては、社内でもさまざまな取り組みや検証を進めながら、今後より良い考え方を作っていくという話がありました。AI活用が一部の技術好きだけの話ではなく、組織設計やコストマネジメントまで含むテーマになっていることを感じるセッションでもありました。

「使え」と言うより、「使いたくなる」場を作る
今回のイベントを通じて改めて感じたのは、AI活用を広げるうえで、「使いなさい」と強制すること以上に、「面白いから使ってみたい」「あの人の使い方を真似したい」と思える場を作ることの大切さです。
主席エンジニアのリアルな使い方を聞く。
OpenAIから最新機能を直接学ぶ。
部署を越えて知見を交換する。
限られた時間でゲームを遊べる形に近づける。
自分たちのAI活用をLTで披露する。
そして役員に、コストや組織の疑問を直接ぶつける。
勉強会、ワークショップ、ハッカソン的な遊び、経営との対話。
それらを全部一日に詰め込んだからこそ、「AIを仕事で使う」という少し堅いテーマを、みんなで楽しめるイベントにできたのだと思います。CyberAgentでは、さまざまな領域でAI活用が進んでいます。
そして、技術の進化が速いからこそ、完成した正解を配るのではなく、実際に触り、作り、共有しながら学んでいくことがますます重要になっています。お盆の真っただ中に開催した「Codex祭り Sol Ultra」でしたが、参加者からも非常に高い評価をもらうことができました。
次回もまた、最新のAIをみんなで思い切り触れる「祭り」を開催できればと思います。
※本記事での紹介内容は、イベント開催時点における社内での活用・検討事例をもとにしたものであり、 実際の利用にあたっては、目的や環境に応じた確認・判断のもとでご活用ください
