オルタナティブガールズ(以下、「オルガル」)でエフェクトデザインを担当している白石と緒方です。
今回は、オルガルの3Dエフェクト制作についてお話しします。

エフェクトとは

ゲームの「エフェクト」で表現できるものは様々です。例えば以下のものが挙げられます。
・炎や水、雨、虹、光、煙などの自然に存在するもの
・魔法やオーラ、必殺技など非現実的なもの
・集中線やホワイトアウトなど映像演出としてのシーンを強調するもの

 


 

エフェクトは、パーティクルという粒や3Dモデルなどにカラー、スケール、回転など様々なアニメーションをうまく組み合わせて、カッコよくわかりやすくデザインし演出する作業です。
エフェクトを加えることで攻撃が分かりやすくなったり、迫力や爽快感が増したりします。

 

主なエフェクトの役割として

・見栄えを良くする。
 ー画面を豪華にするだけでなく
  ユーザーに没入感や爽快感を与え、熱中できるものにする。

・視覚化する
 ー攻撃の予兆や状態異常のステータスなどを視覚化して
  ゲーム内で何が起きているか分かりやすくする。 

 ー効果のかかっている時間や技の有効範囲などの
  目に見えない情報を可視化してユーザーにアナウンスする。

仕様を踏まえた上でこれらを効果的に表現するのがエフェクトデザイナーの役割です。

 

エフェクト制作

本作のエフェクト制作にはミドルウェアを使用して開発しています。また、より開発がしやすくなるようにエンジニアの方にエフェクト専用のツールを作ってもらい作業しています。

effect_flow

実装の際は、エンジニアの方とコミュニケーションを取りながら、データの作り方を相談したり仕様を決めたりしています。
また、エフェクトの作業はモデルやモーションがないと作業の本番が始められません。
その性質上、締め切りに責任を持ち自分の作業だけでなく、他のセクションにも興味を持っていくことが必要です。

 

オルガルのこだわりポイント

本作では、バトルやガチャ、シナリオなどの至るところでエフェクトを使用していますが、特に以下のシーンでユーザーの方々に楽しんでいただけるようこだわって制作しています。

 

1.バトルの必殺技シーン

高いレアリティのカードが持つ特殊スキルにはそのカード特有の必殺技演出があります。
画面内を作り込みド派手な迫力で爽快感のあるリッチな演出にすることで、
ユーザーにそのカードを欲しいと思ってもらえるよう格好よく作っています。

 

2.シナリオのカットシーン

シナリオ中の重要なシーンでは、映画のようなカメラワークでシナリオが展開していくシーンがあります。キャラクターの魅力をうまく際立たせたり、印象深いシーンになるよう丁寧に作っています。

 

オルガルエフェクトを担当してみて

3Dデザイナーとして当時開発中であった本作の3Dエフェクトを担当することになりました。はじめは頻繁に使用されるであろう剣や槍などの斬撃エフェクトなどから作成していき、その後より複雑で派手な必殺技やシナリオのカットシーンなどの演出を作成しました。

エフェクトを作る過程でモデリングやアニメーションのような作業もすることができるのは、エフェクトデザイナーという職種の魅力的な部分です。また、最終的な見た目の仕上げとなる部分を完成させることができるのはエフェクターの楽しみであり、やりがいの部分だと感じています。

 

最後に

エフェクトはモデルやモーションをより良く魅せる為に必要不可欠な作業です。
また制約のある中で最大の効果を演出することが私たちエフェクトデザイナーの仕事です。
これからもワクワクするような表現・演出になるよう日々楽しみながら開発していきたいと思います!

今後ともオルタナティブガールズをどうぞよろしくお願いいたします!

オルガルの最新情報はこちら→https://twitter.com/alterna_girls