2017年7月より開始した、当社のメディア事業で働く企画職のサービス企画・運営力の向上を図る独自の検定試験「メディア検定」

 

年次や役職に関係なくメディア事業に在籍する企画職約90名全員を対象とすることで、メディアサービスに携わる企画職社員すべてのスキル向上を目的としています。

実はこの取り組みを発案したのは、新卒2年目のディレクター。サービス開発に関する知識が乏しく、周りの技術者に助けられてばかりだったという1年を通して、ディレクターのスキルアップにつながる仕組みが欲しいと思ったことがきっかけでした。

 

こちらのエントリーでは、メディア検定の概要や発案者である成毛へのインタビュー、試験当日の様子をご紹介します。

 

 

 

 

メディア検定とは

 

メディア検定の目的は各企画職メンバーが持つサービス企画・運営力を可視化することで、さらなるスキルアップにつなげ、エンジニアやデザイナーとの共通言語をより一層増やすことです。

 

プロジェクト推進において必要とされる考え方やサービス設計、開発、運用フェーズで必要な専門知識を問う試験を四半期に一度の頻度で実施。試験問題はその難易度によってブロンズ、シルバー、ゴールド、プラチナの4段階を設けており、ブロンズ級、シルバー級については対象者全員が合格しなければなりません。

なお、合格者のみ次の級を受験することができるので、年次や役職に関係なく全員がブロンズ級からスタートします。

 

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各試験問題の作成は、ディレクターのスキルアップ推進を目的につくられた横断組織「ディレクター組合」のメンバー5名が担当。いずれもディレクターとしてのキャリアが長く、開発推進で必要とされる知識やスキルを習得するための問題を、それぞれの知見を生かし幅広い範囲から入れ込むようにしました。

 

なお、試験当日の約3週間前に検定の趣旨や出題範囲についての説明会を開催しました。

 

 

 

 

 

「同じような悩みを抱えている1,2年目のディレクターが多かった」

 

「メディア検定」発案者で現在電子書籍サービス「読書のお時間です」でディレクターを担当する新卒2年目の成毛に、開催に至った経緯や駆け出しディレクターとして抱える課題について話を聞きました。

 

成毛 千賀
マンガを中心とした電子書籍サービス「読書のお時間です」ディレクター。
2016年サイバーエージェント新卒入社。入社後は、ECサイトのディレクターを担当し、2017年6月より現職。

 

 

ーーどのような経緯で「メディア検定」は生まれたのでしょうか?


私は服飾系の大学を出てサイバーエージェントに新卒で入社しディレクターとしてのキャリアを歩み始めたのですが、開発に関する知識がほとんどない状態だったので技術者メンバーとの共通言語が非常に少なく、最初の1年はかなり苦労していました。

施策のオリエンを行うときも技術者からの質問を受けても答えられず、そのせいで案件が遅れてしまったり、「成毛はどう思ってるの?どうしたいの?」と聞かれてもそもそも自分の意見も持てない状態で…自分よりも知識も経験もある技術者に日々なんとか助けてもらって、1年間やってこれたという感じでした。

 

そこで同期や一個上の先輩に悩みを相談したところ、同じような課題を抱えているメンバーが多いことが分かったんです。
そんな中でなにかしらスキルアップにつながるような仕組みがあれば良いのではと思うようになり、2017年4月に開催されたメディア事業の新規サービスや新たな人事的仕組みを提案する合宿で思い切って提案したところ決議され、実施に至りました。

 

 

 

ーー実際に運営してみてどう思いましたか?


ここまで反響があるとは思わなかったので嬉しかったですね。絶対にみんなで合格しようと自主的に勉強会を開催していた部署もありましたし、同期から連絡がきて「今回は合格できなかったかもしれないけど、すごく勉強になって良い機会だった」と声をかけてもらったり。また職種上受験対象ではない先輩からも、受けてみたいと連絡をもらったりもしました。

 

ディレクター組合の先輩方も素晴らしい問題を作成してくれて、感謝しています。ディレクターとして活躍するために必要な普遍的な知識だけでなく、サイバーエージェントでメディアを運営する上で外してはいけないポイントなども問題に入れてくれました。

 

また、運営メンバーでもありますが私自身も受験対象者なので実際に受けてみたところすごく難しかったです(笑)受験してみて、まだまだ自分の能力は足りていないんだなと改めて痛感しました。もらった通信簿を参考に、今後さらにスキルアップに努めたいと思います。

 

 

 

ーーさいごに、今後どんなディレクターになっていきたいですか?


サービスの運営には、運営メンバーが良いものを作りたいと心から思う気持ちが何よりも大切だと考えています。そのためには各メンバーが「この機能もっとこうすれば良くなるよね」と言い合える雰囲気が大事なので、そういった雰囲気づくりを推進できる存在になりたいです。

 

「読書のお時間です」にジョインしてまだ1ヶ月ですが、将来的には「読書のお時間です」をサイバーエージェントを代表するサービスにして、その立役者は成毛だねと言ってもらえるくらいの活躍ができるよう頑張りたいです。

 

 

 

 

 

「メディア検定」試験当日

 

先日「メディア検定」ブロンズ級の本番試験が行われました。こちらでは当日の様子をご紹介します。

開場の際には、問題作成に携わったディレクターの横断組織「ディレクター組合」メンバーが「必勝」のハチマキを巻いて、合格祈願のキットカットを配布。

 

 

本番開始直前、受験者たちは最後の追い込み。参考書籍を必死に読み込みます。

 

 

「メディア検定」運営責任者であり開発組織責任者の板敷から試験に関する諸注意などの説明が行われ、

 

 

本番がスタート!試験時間は1時間です。会場内には普段の業務ではなかなか感じることのない、試験独特の緊張感が漂っていたのが印象的でした。

 

 

問題・答案用紙はこちら。ロゴ作成を担当したデザイナーに、用紙も独自に作成してもらいました。

 

 

 

 

メディア検定終了後

 

試験終了後は、運営メンバーによる採点を行い、一人ずつ通信簿を配布しました。

通信簿には点数だけでなく受験者全員の平均点数も分かるようになっており(トレンド・常識に関する設問数が少なかったため、平均点が他のカテゴリーよりも低くなっています)、各受験者に向けたコメントも書かれています。

 

 

受験者にはブロンズ級試験後、アンケートを実施しました。こちらでは、アンケート結果の一部をご紹介します。

 

<受験者によるアンケート結果の一部>

・ ディレクターとしてどのような方向に知識を広げていくべきか、また広げていきたいかを考えることができる良いきっかけとなりました。実際にこの方法を今の業務に当てはめて見るとどうか、と実務に重ねながら学習できたのが個人的に良かったと思います。

・ 想像していた以上に、実務にひもづいていたので、非常に良かったと思います。

・ 出題範囲と観点をもうすこし具体的に事前に既定してほしかったです。設問の設計/精度はすばらしいと思いました。

・ 個々サービス固有の採用技術や対応範囲は把握がむずかしいなと感じました。

・ 必要な知識がいいバランスで織り交ぜられた素晴らしい試験だと思いました。

 

今後はブロンズ級合格者を対象に、シルバー級の試験が行われます。今回不合格だったメンバーは、3ヶ月後の再受験を目標に勉強に励みます。

 

今後もDevelopers Blogでは、「メディア検定」の取り組みを紹介していきます。
メディア検定合格者が実際の開発現場でどのようにスキルを生かしているかなど生の声もお届けしていきますので、ぜひご覧くださいませ。

 

 

 

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