こんにちは。技術人事本部の峰岸(@mine_roto)です。

2020年4月1日。サイバーエージェントには、77名の新卒エンジニアが入社してくれました。20新卒のみなさん、改めてご入社おめでとうございます。

採用人事の醍醐味の一つでもある入社式と新卒研修。
自分たちが採用に携わった学生達が社会人として新たな門出を迎える時期は、毎年本当に想い出深いものですが、今年の新卒研修は特に記憶に残るでしょう。

 

サイバーエージェントでは、新型コロナウイルス感染症の影響を受け、約1ヶ月に及ぶエンジニアの新卒研修を急遽「フルリモート研修」に切り替えました。

今日は「新卒フルリモート研修」のレポート第1弾として、4月1〜2日に行った研修内容と、「フルリモート研修」のメリット・デメリットを振り返ります。

(採用に協力してくれた先輩社員も気にかけてくれている様子です)

 

フルリモート研修を決断するまでの経緯

4月1〜3日までの研修をフルリモートで実施することは決定していましたが、4月24日の最終日まで「フルリモート研修」を行うことは正直予想外で、最終判断を下したのは新卒の皆が入社する前日の3月31日でした。

先が読めない状況下で、同期と対面で接する機会を無くす決断は非常に悩みましたし、状況が改善したら出社してもらう選択肢も検討しました。

しかし、研修直前の事前アンケートで見えてきた、新卒の皆の外出に対しての不安の声をはじめ、都度リモート期間を延長することになった際、研修を設計・企画してくれた現場エンジニアの負担も上で、いっそ最後までフルリモートで行う想定で研修の見直しをかけることを決断しました。

キックオフで不安を払拭

ついに新卒の皆とオンラインでの対面です。案の定、不安な表情をした人達が多いように感じましたが、不安を払拭しポジティブな気持ちでフルリモート研修に臨んでもらうため、

このような状況だからこそ、この機会をポジティブに捉えよう。新卒研修をフルリモートでやる世代なんて前代未聞だから、思い切り楽しもう。

というメッセージを送りました。

初対面の同期同士も多く、コミュニケーションの難易度が上がることが想定されたので「フルリモート研修」を行う上で大切にしてほしい3つのポイントを伝えました。

Communication(報連相)


・報連相の量と質を意識しよう
・対面だとニュアンスで伝わるものも、オンラインだと伝わりづらいかも

・三つの密はダメだけど、コミュニケーションは密に取ろう

(最後は執筆中に思いつきました。研修時に言えたらよかった)


Reaction (反応)

・自分の投げかけが届いてるかすごく不安になるので、いつも以上に反応してあげよう

・ちょっとした一言でもいいのでリプしてあげよう

・Slackのスタンプもいつもよりマシマシくらいがちょうどいい

 

Consideration (心遣い)

・いつも以上に相手に対して配慮を行おう
・相手がコミュニケーション取りやすくなるように、自分の価値観や状況を教えてあげよう

・自分を知ってください。と提示してあげることも相手への心遣い

 

また、対面だったら人事側から様子を伺って声をかけたりできるものの、リモートワークではそれが難しくなることが予想されるので、新卒のみんなから気軽に相談ができるような雰囲気づくりを意識してメッセージを伝えました。

 

メッセージの最後には、弊社のMission Statement にもある
「チーム・サイバーエージェント」の意識を忘れない。
を体現すべく、人事や現場社員だけでなく、新卒のみんなも一緒にチームとして研修を創っていこう。というGOALを掲げ、目線合わせを行いました。

 

Slackのコミュニケーション環境を整える

フルリモート研修を行うにあたり、新卒の皆とのコミュニケーションを円滑にするため、目的別に下記Channelを用意し、Slackの環境を整えました。

#研修_general
全体に関わる重要な連絡事項

#研修_休憩室
#randomのような雑談をする場

#研修_ランチ
Zoomランチを開催する上で活用

#研修_勤怠
遅刻・早退等の連絡をする

#研修_日報
1日の学びを発信する場

#研修_質問
研修に関する質問はこちらへ

目的別にchannelを分けることで、情報が流れず、円滑にコミュニケーションを図ることができます。

Zoomランチで同期理解を促進

初めて話す同期も多いので、ランチタイムを有意義に活用するため、Zoomランチを開催しました。

Zoomランチの狙いは、大きく2つあります。
1.Zoomに慣れてもらう
2.自分たちで考えて行動してもらうことで、コミュニケーションを促進する

 

Zoomランチの進め方は非常に単純です。

・チーム分けのみ人事が行い、チーム発表。終了時刻だけを告げて後はおまかせ

・誰がルームをつくるのか、何時から開始するか。などは新卒のみんなで考えて行動してもらう

・終了時刻に研修のルームに戻ってくる

Slackの#研修_ランチのchannelでは、各チームのランチ風景が送られたり、同期のランチに影響される姿が垣間見えて盛り上がります。

 

チームラーニングでお互いを知る

「フルリモート研修」では意識的に相互理解を促進しないと、4月6日から本格的にはじまるチーム開発に支障が出てしまいます。

そこで、お互いの価値観や考え方を知ってもらうために、チームラーニング を用いた研修を行いました。

 

 

自分の価値観を相手に伝えることで、来週から始まる「チーム開発」でのコミュニケーションをスムーズにすることが目的です。

 

(実際のアウトプットはこのような感じです。↑は 新卒採用担当人事の眞砂です @masagotty

 

例えば、彼の場合は、

・朝方

・外見からは想像つかないが、涙もろい

・チームを作って引っ張るリーダーになりたいタイプ

・どんどん負荷かけた方が燃えるタイプ
・勤務時間を過ぎてもメンションOK

・電話いつでもくれていいよ

などが読み取れます。

これらをチーム内で共有できると、自分の価値観の押し付けが減り、コミュニケーションが取りやすくなります。

この研修は、実際に新卒メンバーからの感想や学びを見ても反応がすごく良かったです。

-過去に学生同士やアルバイトで社会人とチーム開発を行っていたときは、数週間かけてチームメンバーの価値観や考え方を知ったが、この手法を用いることでスタートから価値観の共有ができたので、しっかりと尊重してこれからの技術研修に取り組みたい。

 

-チームラーニングとても良い。その人のバックグラウンドが理解できていると、言動の意図や求めていることが汲み取りやすい。またチームとしての動き方の参考にもなる。スライドは何回も見直していきたい。

 

-自分の人生観などを共有する時間はかなりよかった。個人的にはみんなの人生観や考え方にすごい興味があるが、雑談からその話に持っていくのは筋力がいる。研修としてやってもらえたことは大きかった。

 

「フルリモート研修」で実感したメリット・デメリット

スタート時点では不安なことも多かったですが、現時点では予想以上にフルリモート研修のメリットが多く見つかっています。ここでは、メリット・デメリットを紹介していきます。

メリット

・聴講者はZoomのチャット等でリアクションが気軽にできる

・発表者は聴講者のリアクションが可視化されるので話しやすい

・チャットがリアルタイムにすごい勢いで動いているので面白い

・講義や発表に対するコメントでのリアクションが、ある意味オフラインより盛り上がる

・画面共有だけなので、プレゼンがスムーズにやりやすい

・研修内容が簡単に録画できる

・Zoomに顔と名前が表示されるので、知らなかった同期の顔と名前が一致できる

・全員の表情やうなずきが確認できる

・時間がおさない(e.g.13:00になったらこのルームに戻ってきてね)

 

デメリット

・ネット環境による接続難のストレスは人によっては生じてしまう

・顔色や表情はやはり見えづらい

・長く続くと人に会えないので少し寂しくはなる

・画面をずっと見ているし、コミュニケーションに気を使うので疲れる

・体がなまる、腰が痛い。運動不足(オフィスに行くって実はいい運動だった)

・リモート思いの外、疲労感出ます

 

疲労感に対する声が数多く集まり課題となっているので、今後は小休止を半強制的にいれるなど工夫をしていきます。

 

まだ2日しか経っていない「フルリモート研修」新鮮さがある今のうちはいいですが、「フルリモート研修」はあと3週間続きます。

もう少し経てば、マンネリ化も見られる頃になると思うので、今のうちから飽きのない仕掛けを随所に仕込んでいけるように準備をしていきたいと思います。

 

最後に

直前にプランの変更を余儀なくされ、初日を迎えるまでは人事チームもすごく不安でした。しかし、実際「フルリモート研修」がスタートしてみるとポジティブな面もたくさん見えてきて、しっかりと準備期間がある状態でフルリモート研修を設計したらどこまでできるんだろう。というワクワク感さえ芽生えています。

来週からは遂にチーム開発がスタートです。困難なこともこれからたくさん訪れると思いますが、チーム一丸となって最高の研修にしていきましょう!

お知らせ

21卒採用本選考、22卒以降のエンジニア向けインターシップのエントリーも受付しています。ぜひご覧ください。

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フルリモート新卒研修の責任者・山田による1カ月の振り返りブログもぜひあわせてご覧ください。

 

(筆者情報)

峰岸 啓人 (@mine_roto)
技術人事本部マネージャー・新卒エンジニア採用責任者。2012年エンジニアとして新卒入社し、4年間エンジニアとしてコミュニティサービスの新規開発、運用を経験。2016年7月からエンジニアの新卒採用人事。盆栽にハマってます。
■note   
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