「サイバー流! PMスキル場」連載VOL,1

宮川智貴(みやがわともき)

ABEMA PM

新卒でサイバーエージェントに入社。(株)AbemaTVへ出向し、課金事業部へ配属。投げ銭事業の立ち上げ、サブスク(ABEMAプレミアム)やTVOD/PPV事業など、メディアプランナーとして主にABEMAの課金領域のグロースを担当。2年目終了時に開発本部に異動し、PMに転向。

連載「サイバー流! PMスキル場」

サイバーエージェントの各事業のプロダクトを担うPM(プロダクトマネージャー、プロジェクトマネージャー)達が、
「サービスフェーズ×ドメイン」で変化するPMの役割や経験談を語ります。

こんにちは。ABEMAでPMをしています宮川です。この記事では、これからPMへのキャリアに挑戦してみたいかも、と思っている人へ少しでも参考になればと思い、PMへ転向した自分の4ヶ月の経験で現時点で感じたことをブログにしました。

 

メディアプランナーとしてのキャリアスタート

 

ABEMAに入社後、メディアプランナーとして様々なミッションやプロジェクトに関わりました。

挙げたらキリがないのですがABEMAのプランナーは本当に何でもやります。
ミッションはシンプルに事業目標のため、目標数字達成のために戦略設計から実行まで必要なことを全てやりました。

自分は課金領域を担当していたので、サービス内でどのようなコンテンツや企画を提供すれば魅力的なサービスだと理解してもらえるか、お金を継続的に払う価値を感じてくれるのかに向き合い、とにかくPDCAをまわしていました。

ABEMAはWAU1200万以上あり、25チャンネル、数十のジャンルのコンテンツで成り立っており、さらに課金形態も様々です。

それに伴い、社内ではいろんなプロジェクトやミッションが入り混じり進行しています。

自分が具体的にどんなミッションやってきたかの一部を紹介すると


  • 新機能「投げ銭」の立ち上げ / 投げ銭機能を成立させるための番組企画設計
  • ABEMAの大型キャンペーンのプロマネ
  • ABEMA初の海外作品(ハリウッド映画/ドラマ)の調達戦略設計から運用
  • PPV事業×サブスク事業の連携強化プロジェクトの推進
  • レンタル事業の立ち上げ etc…

入社以来いろんなプロジェクトを立ち上げ、成果をあげたり、時には大滑りをしたりと失敗と成功を繰り返してきました。

 

なぜPMへチャレンジしたか

 

自分は「事業をリードできる人材」になることを目標にABEMAで様々なミッションにチャレンジしていくなかで、
より事業設計〜プロダクト開発まで幅広い領域で事業をリードできるジェネラルな人材になりたいと思うようになりました。

また、ABEMAというプロダクトに関わる中で、
もっともっとプロダクトの根本に当たるユーザー体験に影響を与える仕事をしたい、という気持ちが強くなりました。

結局、ユーザーの使うプロダクト自体に変化を起こすことが
最も事業インパクトにレバレッジが効くと思ったからです。

もともとものづくりが好きだったこともあり、
入社2年目の冬にPMにチャレンジしたいと決心し、
すぐに役員の長瀬に相談し、そのままPM転向を承諾いただきました。

 

最初の4ヶ月間でのミッション

 

PMに転向後、そのまま課金事業の開発チームにジョインし、ミッションをスタートさせました。
開発の知識でいうと右も左もわからないところからだったので、改めて新卒としてスタートするような気持ちでした。

最初の4ヶ月でやったこととしては

  • 課金領域の登録フロー改善と検証
  • リテンション施策の設計
  • アプリリニューアルに伴う新機能のディレクションや運用ルール策定

などです

課金率改善プロジェクト

この中で特に課金率の改善プロジェクトではある程度の成果を出すことができました。

このプロジェクトは開発チームと社内のマーケチーム、データマネジメント室と連携し進めていきます。
まずはユーザーが課金するハードルになりうる仮説を立てた上で、改善の種を洗い出し、インパクトが出る改善施策を絞り込みました。

そして、ユーザーにABEMAプレミアムの便益を理解してもらうにはどのようなコミュニケーションが最適なのかのパターンを落としこみました。

とくにABEMAは前提として無料でも十分楽しめるサービスのため、そこからさらにユーザーに課金するメリットを伝えきるのが難しいポイントになります。

ABEMAプレミアムに登録するメリットはたくさんあるが、全てを伝えてもユーザーには理解しきれない中でどの情報をどんな見せ方で出すの最適かパターンを洗い出していきます。

合わせたら数十パターンのデザインの中から最終的に方針を決め、大幅なリニューアルとその後の10回以上のA/B検証により CTVRを大幅に改善することができました。

PMになって改めて感じたこと

 

プランナーとしての経験がかなり活きてる

プランナーとして2年弱でいろんなミッションを任せてもらいましたが、サービスグロースのPMとして根本で求められるものはPMもプランナーもベースは大きく変わらないと感じました。

もちろんPMとして求められる領域としてUXや技術に関しては日々プロジェクトを進めながら必死にキャッチアップしている状態です。

プランナーとして事業数字に向き合い戦略を立て、いろんな施策を実行していく過程のPDCAスキルは確実にPMとしても必要であるし、逆にそこを強みとすることができます。

PMとしてただプロダクトの理想を作るだけでなく事業の現実や成長に向き合い、事業をリードできるPMを目指します。

 

0ベースから体験を設計できる

今までプランナーとして、プロダクトやプラットフォームの制約条件の中で数字を最大化させ施策を考えていくことが多かったです。

プロダクト開発はむしろ真逆で、自分たちで体験を設計し、ルールを作っていく立場になっていきます。

ユーザーにどういう体験を提供すべきかを根本から設計できるのは、自由度がその分大きくなり、できることの幅やレバーも広がっていきます

ユーザー体験をより上流から考えて設計できるのはプロダクト開発ならでは魅力だと感じています。

 

よりチームで仕事をする

PMになってよりチームで仕事をしているという実感値が増えてきたように感じます。

当然、プロダクトを伸ばすという共通目的に対してチームで開発を進めるのですが、ユーザーからのFBが良かったときや、数字が上がって成果がでたときの達成感もみんなでシェアすることができます。

これはプロダクト開発だけの話ではないのですが、自分自身が今までどちらかというと個人プレーになってしまうことが多かったので、より醍醐味として感じることができています。

プロジェクトをチームとして進める難しさも当然出てきますが、プロジェクトやプロダクトはどこを目指していくのかの目線をまずは合わせていくことがとても重要だと強く感じました。

 

これからのチャレンジ

そして6月から新ミッションとして、ABEMAのテレビデバイスのPMとなりました。

現在、コネクテッドTVの市場は大幅に伸びており、ABEMAとしてもスマホ利用における可処分時間を伸ばしていくところから、さらにリビングでの可処分時間を奪取していくことにチャレンジしていきます。

PMとしてもまだまだ新米ですが、より「事業をリードできるPM」になるためにテレビデバイスからABEMA全体にインパクトを残していきます。